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遊児のひょうごぶらり歩き!

「遊児のひょうご『町』歩き」番組内容

コメンテーターの西條遊児が、兵庫県内の『町』のさまざまなスポットを巡り、レポートします。

  • 2018年3月28日(水) 09時36分

    「ひょうご町歩き㊱」3月28日(水)放送

    今回は福崎町を食べて。。いえ、歩いて来ました!
    福崎町は兵庫県の南西部、町の中央部を市川が流れています。

    近年ではなんといっても「河童」「妖怪」のまち!
    辻川山公園(つじかわやまこうえん)には河童の河太郎(がたろう)河次郎(がじろう)その弟子。天狗もいれば 全国妖怪造形コンテスト大賞作品の妖怪銅像たちもいます。



    河童や天狗が現れる時間まで もちむぎのやかたで 飲食やお買い物をたのしむ人も多数。
    私も「もちむぎソフトクリーム」食べながら待機。

    また 今月19日からは町内9ヶ所に妖怪ベンチも設置されました。

    福崎町役場のすぐ目の前にあるパン屋さん「マリーポアラーヌ」にはリアルすぎる一反木綿ベンチが店頭に鎮座。顔ハメもできます。

    本田欽也店長に話を伺ったところ ドラフト制でたまたまやってきた一反木綿だが、大好評。
    関連商品の「がじろうパン」「一反木綿コルネ(クリーム後入れ)」も人気とか。

    さらに役場前交差点を西にすぐの喫茶店店「レ・ボ・プロバンス」にもお邪魔したところ
    目ヂカラがすごい一ツ目小僧ベンチが。こちらもカメラ片手に記念撮影される方が多数。
    ケーキ店 店長 山崎寛史(やまさきひろし)さん渾身の作「がじろうケーキ」は見た目のリアルさと本格的なお味(フランボワーズムース)で売り切れ必至。オーナーの松岡美智子さん、稲田愛子さんも妖怪ケーキへの愛にあふれていました。

    観光客だけではなく町全体で 妖怪の出現を楽しんでいるようです。

    そんな福崎町では 別の側面から町を盛り上げようとされている方もたくさんいらっしゃいます。
    西治(さいじ)の交差点すぐのところにある おしゃれな革工房「whim(ウィム)」の一橋明久(いちはしあきひさ)さんもそのお一人。元々、神戸長田で靴職人をされていましたが震災を機に革製かばんや小物の制作を始められ、2013年にはイタリアミラノで開催された世界最高峰の鞄ショーに参加、入賞を果たすなど 活躍。

    そのシンプルかつ飽きのこないデザインで 現在こちらの福崎町を拠点に革製品を「使う喜び、持つ喜び」をより多くの人に知ってもらうべく自社商品の制作販売だけでなく毎週木曜日、予約制で革細工教室も行なっています。
    という訳でわたしもチャレンジ。家庭科の授業以来、ミシンを触っていないタナベ。。練習タイムで披露した縫い目に 不穏な空気が漂う現場。が!一橋さんのツボを押さえた指導で この通り!1時間で本格的なキーケースが完成!

    出来上がる頃には私もすっかり革細工のトリコに。
    日本の革の約7割、馬革に至っては9割のシェアを誇る播磨。福崎町の中央を流れる市川は金属成分を多く含み、革を洗ってなめすのに適しているそうです。折り紙の要領で鶴も折れちゃう しなやかな革に感動!
    皆さんもぜひ、革細工に挑戦してみてください。

    ◾︎whim
    兵庫県神崎郡福崎町西治484-2
    電話 0790-23-0667
    ※革細工教室 毎週木曜日 要1週間前予約
    13:00-17:00のうち2時間 4000円〜

    もうお一人ご紹介したいのが福崎新町の交差点を南にすぐのところでイタリア料理店を営む「ピッツェリア ダ フィオーレ」代表 西岡直人さん。ご実家がお肉屋さん、東京で修業し 2年半前に古民家を改装してオープン。旧家の庭園や部屋の造作を残しながらも近代的な要素を取り入れたお店には見事なピザ窯も!瓦屋根をいったん外して クレーンで窯を吊るし上げて設置したのだそう。店名の「フィオーレ(花)」にはお花好きのお母様への想いもこめられています。

    自慢のお料理の数々をいただきました!
    福崎町の特産品もちむぎを生地に練りこんだピザはもちもち。季節によって自家栽培のバジルなども。薪窯焼きならではの芳ばしさもたまりません。。
    ご実家がお肉屋さんですから 肉料理も柔らかさの中にしっかりとした味わい。
    スイーツも絶品!それもそのはず、奥様はパティシエなのだそう。
    しかも奥様のお父様は山田錦の栽培農家。こちらではワインやビールはもちろん、義父の山田錦で作られた日本酒もいただけます。
    何より 西岡さんのホスピタリティが心地よい!

    福崎は 田舎すぎず町すぎず、とにかく住みやすい!大好きな福崎町の皆さんに本格的なイタリアンを食べて欲しいし、福崎町以外の方にも食べに来ることで町の良さを知ってもらいたい、という西岡さん。
    今後はナポリピッツァ協会の認定取得と蔵部分を改装して限定のおもてなしメニューを作りたい、など夢も広がります。

    ◾︎ピッツェリア ダ フィオーレ
    兵庫県神崎郡福崎町福崎新178-1
    電話 0790–22–0055

    再訪決定の福崎町!
    今回は 河童カレー尻子玉入り2パックを5人の方に差し上げます。

  • 2018年3月19日(月) 12時04分

    「ひょうご町歩き㉟」3月19日(月)放送

    西條遊児さんが毎月1町訪れていた「遊児のひょうご町歩き」。

    今回からは「谷五郎の笑って暮らそう」でアシスタントを務める田名部真理さんが

    各町を取材しご紹介いたします。

    ——————————————————————————————–

    今回訪れたのは猪名川町。
    兵庫県の南東部に位置する南北に細長い町です。
    大野山(おおやさん)へハイキングに行ったり、マス釣りを楽しみに行ったことがある方も多いのでは?昨日18日に新名神高速道路も開通(川西ICー神戸JCT間)し、さらに好アクセスになりました。
    猪名川町初心者の私を 猪名川町産業観光課 山本由貴子さんがオススメスポット3ヶ所にご案内くださいました!

    ①道の駅いながわ
    観光客だけでなく地元の方でも賑わう人気の道の駅。平日でもお昼間には飲食コーナーは長蛇の列!地元新鮮野菜販売コーナーも半分は売れてしまっているという盛況ぶり。
    そんな道の駅いながわで人気の施設といえば『いなそば生粉(きこ)打ち体験道場』。どなたでも蕎麦打ち体験が2100円でできるんです。

    私と山本さんも早速体験。エプロンなど必要なものはすべて用意されていますので手ぶらでOK。副支配人の林みつ子さんが 猪名川町特産品でもある『蕎麦』の豆知識も交えながら楽しく指導くださいます。

    作業としては そば粉を練る→生地をのばす→切る の3行程ですが。。性格が出ます!
    林さんのリズミカルな手元を見ているとカンタンそうなのですが、同じように成型できないばかりか、生地が破れてくる始末。。しかも、山本さんがお上手!というプレッシャーも重なり、くじけそうになる田名部。切る作業は途中でラジ関スタッフにチェンジ笑

    そんな私に林さんから救いの情報!
    「うちの 蕎麦打ち体験は十割蕎麦なのよ!」
    多くの蕎麦打ち体験は そばの強度を保つため小麦粉を2-3割混ぜるのですが こちらでは つなぎを一切使わないオールそば粉!切れやすくはなりますが 蕎麦の香ばしい香りが堪能できるんです。
    こうした本格的な体験ができるとあって いなそば倶楽部 という組織も発足。段位取得も可能でここからプロのそば職人も生まれているそう。ハマるのも納得。

    林さんの楽しいトークと励ましで何とか1時間あまりで体験終了!

    打った蕎麦はお土産にして 食堂で人気のメニューをいただきました。
    その名も「五つ星そば」
    猪名川町では地域の飲食店が協力して地元農産物を使用したスターフードプロジェクトをこの2月まで3年間実施。星空が美しい猪名川町を食べ物でより好きになってもらおうと各店、趣向を凝らしたメニューを春夏秋冬と展開してきました。今後も各店舗でスターフードを楽しむことができます。
    こちらのそばもよく見ると星型のそばカリントウが!

    道の駅ですからお土産も充実。そばソフトクリームも。
    家族で、友だちで たっぷり楽しめます。

    ◾︎道の駅いながわ
    電話 072-767-8600
    水曜定休
    そば打ち体験は平日 9:30-/14:30- (水曜木曜×) 土日祝 14:30
    ※1時間半程度 ※要前日までの申し込み
    ※500円追加でその場でいただくことも可能

    ②東光寺
    続いて訪れたのは 阪急バス「大井(おおい)」停留所下車 北へ徒歩2分。東光寺です。
    こちらには「木喰仏(もくじきぶつ)」が14体安置されており、事前申込でどなたでも見学できます。
    木喰とは真言宗の僧侶の戒律のひとつで 米などの五穀や肉を断ち、火で焼いり煮たりしたものを口にせず
    木の実や山菜、そば粉を常食とする修行のこと。
    これらの仏像を遺した人物「木喰明満上人(もくじきみょうまんしょうにん)」について 東光寺 原田知成(はらだちじょう)住職にお話を伺いました。

    木喰明満上人は甲斐国(山梨県)で生まれ、全国を行脚した江戸時代後期の僧侶(遊行僧)。
    元々農家の出でしたが14歳で江戸に奉公、22歳の時に出家し木喰勧戒(かんかい)。
    木喰行道と名乗り(生涯3度 改名)全国を行脚しながら仏像を彫り続け 各地に千体以上の像を遺しました。
    猪名川町を訪れたのは木喰上人90歳の最晩年で3ヶ月間の滞在中に33体の彫像をしたと伝えられています。お手伝い役の加勢大工 與清(よせい)を伴っていたとはいえ、すごいスピードですよね。
    また原田住職いわく、お酒も大好きな方だったとか。寺院だけでなく町内の旧家には真筆、いわゆる木喰上人の直筆書が遺されていたり 民衆にも愛されていたようです。

    そんな木喰明満上人が彫る仏像は。。拝顔するだけで笑顔が伝播する、まさに笑顔のお手本のような愛嬌のあるお顔。。十王坐像群という死者の生前の罪をさばく冥界の王を彫ったものも、どこかユーモラス。

    三途の川のほとりで服を剥ぎ取るという葬頭河婆(そうずかのばば)は流れる髪の毛の表現が秀逸。自分自身を彫った自刻像からはそのお人柄が伺えます。
    境内の観音堂には樫木に直接彫られた立木子安観音立像も安置されています。

    これらは平成11年に兵庫県指定重要有形文化財となっています。
    地元の和菓子屋さん「うませ」では木喰仏をかたどったお饅頭も!※道の駅いながわで購入可能

    木喰明満上人の足跡から「人はいろんな人に会うことによって磨かれていく」ことや「人生を完全燃焼することの大切さ」を教えてくれる、と原田住職。自然災害が多発する日本に生きる我々に 木喰仏はこだわらず とらわれず 飾らずに生きなさいと 優しく語りかけてくださっているようです。

    ◾︎東光寺
    電話 072-766-0831
    拝観料 300円 ※要予約

    ③春が待ち遠しい!2018いながわ桜まつり
    猪名川町の魅力は何といっても都市生活と自然の両方を楽しめるところ。
    今年で6回目を迎えるいながわ桜まつりは 能勢電鉄日生中央駅から南西に徒歩10分のところが会場。毎年多くの方で賑わいます。今年は4/7土曜に開催。

    いながわ桜まつり実行委員会委員長の安井一弘会長に見どころポイント伺いました。

    1 圧巻!600本の桜並木!しかも3列!
    道の両サイドから楽しめる桜並木は全国数あれど 河を挟んだ土手側にも桜が。
    満開時には絶景写真スポットになります。

    2 毎年新企画イベントがお目見え
    出店も地域の店舗、団体で構成されるいながわ桜まつり。いなそばも登場します。
    手作りならではのまつりで毎年注目されるのが 企画イベント。
    実行委員会の皆さまが毎年新たな趣向で臨みます。
    今年は猪名リンピックと題して クイズ企画「あててみ猪名」&「猪名川名所八景クイズラリー」を開催。たとえば 猪名川町産のイチゴを当てるクイズなど。

    3 ステージイベント大盛り上がり!
    猪名川高校吹奏楽部や猪名川源流太鼓の演奏をはじめ、恒例の仮装大会ハルウィンも大人気!
    参加無料。テーマは「春」1人でもグループでもエントリー可能です。当日受付でエントリーされた方には参加賞も。
    グランプリには特大サイズのイチゴを50個プレゼント!

    このように盛りだくさんのいながわ桜まつり。近くには静思館やテイストのちがう彫刻が点在する彫刻の道もあり、一日中楽しめます。
    4/1-4/15の日没から21時までは夜桜ライトアップも行われます。

    ◾︎2018いながわ桜まつり
    4/7(土)10:00-16:00 雨天決行 荒天中止
    日生中央駅から巡回バスあり
    お問い合わせ いながわ桜まつり実行委員会
    072-766-3012

    自然豊かで町の人々がいろいろなところで結びついている。。
    そんな温かみを感じる猪名川町でした!

  • 2018年1月14日(日) 05時27分

    「西條遊児のひょうご町歩き㉞」1月15日(月)放送

    今回は兵庫県播磨町へ行ってきました。
    播磨町は明石市と加古川市の間にあり、面積が兵庫県で一番小さい自治体です。9平方キロ余りで3キロも歩けば町の外へ出るというぐらいの広さですが、交通の便がいいこともあって、人口密度の高さは太子町と並んで1位2位を競っています。そんな小さな町ですが、ここには兵庫県で一か所しなない施設があるんです。
    「兵庫県のり流通センター」と言って、県内で作るのりの品質検査や入札をする所が古宮漁港の近くにあります。
    12月から養殖のりの刈り取りと生産が最盛期に入っており、のり流通センターには県内28漁協から製品が集まってきます。

    古宮漁港にも、あまり大きな規模ではありませんがのり加工の工場がありまして、のりの出来るまでの工程をざっと見せていただきました。

    朝に刈ってきたのりを船からバキュームで吸い上げ、洗い機でごみを取ったあと細かくして、しばらく熟成させてから生のり調整機で水とのりを調合するという一連の工程で仕上げていきます。

    播磨町漁業組合の藤原正照組合長によりますと、昔に比べて養殖業者も高齢化してきて減っていますが、機械化のおかげで収穫量や品質は変わらず年間600万枚生産しているということでした。

    全国でのり生産量の1番多いのは佐賀県で兵庫県が2位、そして福岡県熊本県と続き、上位4県のうち3県が九州勢で兵庫県がその中で唯一頑張っているという、モンゴル勢の中で頑張る横綱稀勢の里みたいな存在であります。
    センターの中には「兵庫のり」と印刷された段ボール箱が壁みたいに積み上げられていますが、1箱に3600枚入っています。

    ちなみに日本全国で生産されるのりの数は75億枚で、そのうち兵庫県で生産されるのりは15億枚で全国の約20パーセントやそうです。このあと5月ごろまで10日に1回の割で入札会が開かれますので、その前に各漁協から送られてくるのりの品質を検査して等級をつけていかねばなりません。等級も細かく分ければ100以上に分かれ、それがみんなセリの値段にかかってくるんですから検査員も大変です。

    兵庫漁連のり海藻部長の藤澤恵一さんによりますと、兵庫のりの特徴は「ご飯をのりで巻いたときに丁度いい柔らかさになって、色も良くなるので寿司のりとして人気があります。節分の恵方巻きは兵庫のりに限ります」というわけ。

    さて、次に向かったのは北本庄3丁目という住宅地です。人口密度が高いということで播磨町も農地の宅地化が進んでいますが、逆に住宅地の中に農園を作って成功している例をご紹介しましょう。
    3年前にオープンした横山農園は、住宅地の中に残った田んぼにビニールハウスを建てていちごを栽培し、これが美味しいと好評でこのほど播磨町第一号の認定農業者になりました。

    経営するのは今年35歳の横山大地さんで、7年前に会社勤めを辞めて4年の農業修行後、独立してビニールハウス4棟でスタート。「住宅地の中にあるというのが一番の特徴ですね。スーパーなどと違って朝どりの新鮮ないちごを食べていただけるのが嬉しいです。周りの人が沢山買いに来てくれて、足りなくなったので、少し離れた田んぼを借りて3棟増やしました。」と話します。

    家と家との間にビニールハウスが7棟、1棟に長さ35メートルの畝が3畝。いちごの品種は3種類で、私は「美味しいベリー」というのを食べたのですが、きれいな色のべっぴんさんで名前通り美味しかったですよ。

    ご覧のように目の前が住宅地ですので農薬はできるだけ使わず、ハダニ対策には天敵を入れたりミツバチを入れて受粉させたりしています。

    聞きますといちごにはミツがないんだそうですね。と言うことはハチはタダ働きと言うことになるのでしょうか。横山農園のいちごは去年から播磨町商工会の推奨品にも選ばれています。

    播磨町商工会会長の森田孝さんにお聞きしますと、播磨町ブランドをアピールするため、地元産の優れた商品を認定しているそうで、推奨品には「大中遺跡せんべい」とか「太中古代茶」など地域性のあるものから「布団仕立て直し」や「紙貼り箱」などユニークなものもあり、カレーうどんまで入っています。(森田さんの持っているのは1月18日まで行われている土山駅前のイルミネーションのポスターです)

    話のタネに、そのカレーうどんを食べに行きました。

    「わびすけ」というお店で、元来は割烹の店ですが10年ほど前にカレーうどんも始めたようです。その理由をご主人の前田一也さんに聞きますと、播磨町には昔からカレーうどんで評判の「めん坊」というおうどん屋があったんですが、浜幹線を延長する予定地になったため立ち退きになりました。

    「ある日、突然めん坊の主人が沢山のうどん鉢とカレーうどんのレシピなど全部持ってきて、この味を継いでくれ、あとを頼むと言うんです。うちは割烹でカレーうどんなんか作ったことないので迷っていたんですけど、3日ほど付きっ切りで出汁の取り方を教えてもらって始めることになったんです」。

    「今もレシピ通りの味ですか」

    「私も職人ですから、ちょっと自分の味をと思うこともありましたが、そこは封印してレシピ通りに作っています。今はその味が身に付きましたが、初めの2~3年はほんまに神経を使いました」(笑)。
    うどん鉢をみると「わびすけ」でなしに「めん坊」と大きく書いてます。

    食べてみると今風の味でなく、昔懐かしい、お袋を思い出すカレーうどんの味でした。同じ味を引き継いで守っていくのは大変なことで、ご主人の度量の大きさと忠実さに感服した次第です。

    今回は食べ物の取材が中心でしたが、ひとつ珍しい墓石を教えてもらいましたので紹介しておきましょう。
    播磨町出身で日本の新聞の父と言われるジョセフ彦が、両親のために建てたといわれる墓石が、横山農園の近くにある蓮華寺という真言宗のお寺の境内にありました。

    明治4年に作られたもので、文字がはっきりと読めなかったのですが、表側に4人の戒名、裏側に英語で「ペアレント アンド ファミリー ジョセフ ヒコ」と彫られているのがかすかに読めたので、両親と家族の墓石だと思います。

    地元では「横文字の墓」と呼ばれているそうです。

    次回は福崎町へ行く予定です。

  • 2017年12月17日(日) 18時03分

    「西條遊児のひょうご町歩き㉝」12月18日(月)放送

    12月13日に神河町へ行ってきました。
    神河町は兵庫県の中心部にあり、町全体を上から見るとハート型をしています。

    播但連絡道の神崎南インターで降りた所が町の中心部で、阪神間から1時間ほどです。
    本格的なスキーシーズンを前に、峰山高原に全国で14年ぶりに新しいスキー場「峰山高原リゾート ホワイトピーク」がオープンするというので先ずそちらへ。インターを降りて30分ほど走るとスキー場のゲートが見えてきました。

    12月16日のオープンを控えて沢山の人工降雪機がフル稼働しています。

    このスキー場には3本のコースがありますが、当面はサウスコースだけの営業だそうで、雪の状態によって年内に全コースを開きたいと言うことでした。

    スキー場の特色などを総支配人の正垣努さんに聞きますと、「スキー人口が横ばいの現在、新しい利用者を増やすために敢えて初心者向きに設定しています。特にサウスコースは家族連れにも楽しんでいただけると思います。阪神間から1時間半で着きますし、レンタルも用意をしていますので、極端なことを言えば手ぶらでお越しいただいても大丈夫ですので気軽にご利用ください」とのことです。

    センターハウスのロビーにはレンタル用のグッズやウェアがずらーつと並んでいます。今なら全部新品なので、レンタルするなら「今でしょう」。

    駐車場の横には雪の中で子どもが楽しめる西日本最大級のキッズパークがあり、センターハウスの2階にもキッズルームがありますので、ターゲットは若いファミリーとみました。
    国や県との折衝に当たった神河町地域振興課参事の山下和久さんは、「3年前のスタートからやっとここまできました。神河町はスキーに適した雪の降る南限で、標高も千メートル前後あり、雪の少ない時でも最新の人工降雪機を用意していますので、沢山の方に楽しんでいただけると思います」と、安心半分、不安半分という顔で話してくれました。

    町を挙げてスキー客を歓迎しようというわけですが、スキー客などの利用を見込んで道道沿いにある「こっとん亭」という蕎麦屋さんも、店の一部をコンビニに改修しています。
    「町内にはスーパーとかコンビニがないので、スキー場への行き帰りにちょっと寄ってもらえれば…」と支配人の森本恭平さん。

    そば打ち体験用の部屋の半分をコンビニに改装して、この日はまだ商品が入っていませんのでこんな状態ですが、スキー場オープンまでには品揃えをして、従業員も全部新人なので特訓をしている最中だそうです。

    新人従業員の一人は田舎暮らしで神河町へ越してきた人だということで、新しい雇用が生まれて良かったなあと思いました。スキー場も人気が出れば地元の人の雇用が増えて、若者の定着に繋がるかもしれません。

    さて、神河町では1125日に「銀の馬車道 神河」という神河町初の道の駅も国道312号沿いにオープンしました。正面は昔の庄屋をイメージした平屋建てで、道の駅にしては地味な感じがしますが、全体のコンセプトとして田舎の良さを出そうということだそうです。

    中庭には母屋に当たる茅葺きの建物があり、そこに食堂やこじんまりとした土産物売り場があります。

    「ここは日本で一番小さい道の駅かもしれません。元もとここは雪道の時に大型トラックがチェーンを着装するための場所だったので、細長い作りになっているんです。小さい所ですが地元の皆さんの温かい気持ちを感じていただける場所になればと思っています」と地域振興課長の石堂浩一さんが答えてくれました。

    昼食に「銀の馬車道定食」というのを食べましたが、20センチ位ある大きなアナゴ一尾分の天ぷらがデーンと出てきたのにはびっくりしましたね。

    スタッフが食べた「銀の馬車道うどん」にもアナゴの天ぷらがデーン。

    神河町でアナゴが獲れるわけがないのですが、銀の馬車道の終点が姫路港ですので、それとコラボしている?というのがスタッフの弁でした。中らずと雖も遠からず、というところでしょう。

    播但線寺前駅のそばに神河町観光協会がありますので、そこへ寄れば色んな情報が手に入ります。

    「私たちはおもてなしの精神で皆様をお迎えしますので、神河町の四季の魅力を十分満喫して下さい」とは観光協会会長の森本守雄さんでした。

    寺前駅からシャトルバスで約30分でスキー場ですが、詳しいことは「峰山高原リゾート」で検索するか、電話(0790-34-1900)で聞いてください。

    来月は兵庫県播磨町を歩く予定です。

  • 2017年11月18日(土) 20時11分

    「西條遊児のひょうご町歩き㉜」11月20日(月)放送

    11月14日(火)、雨が降ったり止んだりする中を香美町へ行ってきました。
    今回は1126日にオープンする余部鉄橋の「空の駅」へ通じるエレベーター(クリスタルタワー)の事前取材と、余部周辺を歩いてみようというものです。
    豊岡から香住へ向かう178号を走っていると、真っ白い灯台の形をした高さ11メートルのシンボル塔が見えてきます。

    カニシーズン迎えて香住観光協会が先日お化粧直しを2年振りにしたので、「あと一息」の文字がはっきりと見えました。
    ラジオ関西を出発して3時間で余部鉄橋の下にある「道の駅あまるべ」に到着。

    「道の駅あまるべ」は5年前にオープンした県内で一番小さい道の駅で、地域の人たちが1軒につき1万円ずつ出資し、240万円で作った「あまるべ振興会」の施設で、従業員も地域の人しか使わないという全国でも珍しいものです。
    赤瓦の木造平屋建てでいかにも浜小屋という感じで、農産物や但馬土産、レストランなどがあるのは定番ですが、道の駅限定の余部鉄橋の鋼材グッズや鉄橋ができるまでのことがわかるビデオ上映のコーナーもあり、いかにも地域性を生かした施設だと感じました。


    お目当てのエレベーターは道の駅の駐車場の近くにあり、高さ47メートルの4面ガラス張り、15人乗りで45秒で空の駅に着きます。

    残念ながらこの日は国交省の最終検査の日で試乗はできず、歩いて空の駅まで上がったのですが、10数分かかりました。しんどかったですが、それだけに値打ちがあり上からの眺めはご機嫌です。
    案内していただいた「道の駅あまるべ」駅長の馬場幸男さん(写真右)は試運転の説明会でエレベーターに乗ったそうですが「上がっていくときは景色がバーッと広がって感動したのですが、降りるときは4面が全部見えるので血の気が引いていくような感じでした(笑)」ということで、やっぱり迫力があるんでしょうね。

    夜には12台のLED投光器で青やオレンジなど7色にライトアップされますので下から見るのも楽しみです。

    余部鉄橋といいますと33年前の12月に回送列車の転落事故があり、下の加工場を直撃して6名の方が亡くなるという惨事があったのですが、その方々の霊を慰める観音像が駐車場そばに立っていました。

    合掌。

    余部という地域はロマンを感じさせる所です。
    ここから先は、あまるべ振興会会長の山本和夫さんに案内していただきました。
    御崎の先端には、全国に21しかない『恋する灯台』に選定されている「余部埼(あまるべさき)灯台」があります。

    この灯台は高さが14メートルしかありませんが、海面から光源までの高さが284メートルあり、日本一の高さだそうです。
    山本さんは「今日はお天気がもうひとつですが、晴れた日の景色は壮大で『地球は丸かった』というのが実感できますし、夜の漁火がきれいです。これからの余部は灯台の光と漁火とクリスタルタワーの照明という、3つの光をテーマにして何かできないかと考えています」とおっしゃっていました。

    近くの山あいには壇ノ浦の戦いに破れた平清盛の異母兄弟の弟、平通盛ら7人が隠れ住んでいたそうです。
    急な坂道を上がったところに通盛と家来の伊賀平内左衛門を祀っている「平内(へいない)神社」があり、樹齢何百年という大きなイチョウの木の側に小さい祠がありました。

    毎年1月28日に武将に扮した3人の若者が、源氏に見立てた的をめがけて101本の矢を射る「百手(ももて)の儀式」という行事があります。
    以前は眼科医の看板みたな目を描いて、その目玉を射て平家の再興を祈ったそうですが、さすがに残酷だということで丸い的になりました。祠の中にはその時に使う弓が保管されています。

    近くに余部小学校の御崎分校がありますが、一見すると運動場があるぐらいで、大きさは近所のお家とあまり変わりません。

    最近は少子化や交通網の発達で分校もどんどん減っていき、兵庫県内で唯一の小学校の分校になりました。
    4年生からは本校に行きますが、今も生徒と先生がひざを突き合わせて授業をし、地域の人も学校行事に積極的に参加してくれているようです。

    地域みんなで子どもを見守るという、小さい学校ならではの良さを感じます。

    帰りに香住にある「ジオパークと海の文化館」へ寄りました。

    ここは元もと「海の文化館」という施設でしたが、但馬海岸のジオパーク認定を機会にリニューアルをし、1階にジオパーク関係の展示をし、2階に海の文化の展示をしています、と館長の藤原敦さんが案内をしてくれました。

    「2階の展示室には北前船の歴史や漁の変遷が分かる展示をしているほか、こちらの部屋には500種類の魚のはく製を展示しています。今はカニのシーズンですので真ん中のコーナーに48種類のカニを中心に並べました」。

    なるほどズワイガニやベニズワイガニは勿論、毛ガニ、タラバガニ、タカアシガニなどが美味しそうに並んでいます。
    「ここの目玉は正面に展示しているリュウグウノツカイの3メートルのはく製です。リュウグウノツカイは5年か10年に一度ぐらいしか見つからず、よく話題になるダイオウイカよりも珍しいんですよ」

    最近は精巧なミニチュアが色々ありますが、本物の魚のはく製がこれだけ並んでいるのはなかなかの壮観です。
    このジオパークと海の文化館もなかなか見ごたえのある施設でした。しかも無料というのが嬉しいですね。

    ということで、折角カニのシーズンなのに今回は見るだけで食べられなかったのは残念でしたが、それと同じぐらいの物を見ることができました。

    11月26日は浜坂道路が開通して、クリスタルタワーもオープンし、余部埼灯台もこの日は無料で開放されます。
    クリスタルタワー登場で観光客が増えると思われますが、1泊2日の予定で、初日はカニすきを食べて、翌日は余部へ足を延ばすというのは如何でしょう。