「西條遊児のひょうご町歩き㉝」12月18日(月)放送
12月13日に神河町へ行ってきました。
神河町は兵庫県の中心部にあり、町全体を上から見るとハート型をしています。
播但連絡道の神崎南インターで降りた所が町の中心部で、阪神間から1時間ほどです。
本格的なスキーシーズンを前に、峰山高原に全国で14年ぶりに新しいスキー場「峰山高原リゾート ホワイトピーク」がオープンするというので先ずそちらへ。インターを降りて30分ほど走るとスキー場のゲートが見えてきました。
12月16日のオープンを控えて沢山の人工降雪機がフル稼働しています。
このスキー場には3本のコースがありますが、当面はサウスコースだけの営業だそうで、雪の状態によって年内に全コースを開きたいと言うことでした。
スキー場の特色などを総支配人の正垣努さんに聞きますと、「スキー人口が横ばいの現在、新しい利用者を増やすために敢えて初心者向きに設定しています。特にサウスコースは家族連れにも楽しんでいただけると思います。阪神間から1時間半で着きますし、レンタルも用意をしていますので、極端なことを言えば手ぶらでお越しいただいても大丈夫ですので気軽にご利用ください」とのことです。
センターハウスのロビーにはレンタル用のグッズやウェアがずらーつと並んでいます。今なら全部新品なので、レンタルするなら「今でしょう」。
駐車場の横には雪の中で子どもが楽しめる西日本最大級のキッズパークがあり、センターハウスの2階にもキッズルームがありますので、ターゲットは若いファミリーとみました。
国や県との折衝に当たった神河町地域振興課参事の山下和久さんは、「3年前のスタートからやっとここまできました。神河町はスキーに適した雪の降る南限で、標高も千メートル前後あり、雪の少ない時でも最新の人工降雪機を用意していますので、沢山の方に楽しんでいただけると思います」と、安心半分、不安半分という顔で話してくれました。
町を挙げてスキー客を歓迎しようというわけですが、スキー客などの利用を見込んで道道沿いにある「こっとん亭」という蕎麦屋さんも、店の一部をコンビニに改修しています。
「町内にはスーパーとかコンビニがないので、スキー場への行き帰りにちょっと寄ってもらえれば…」と支配人の森本恭平さん。
そば打ち体験用の部屋の半分をコンビニに改装して、この日はまだ商品が入っていませんのでこんな状態ですが、スキー場オープンまでには品揃えをして、従業員も全部新人なので特訓をしている最中だそうです。
新人従業員の一人は田舎暮らしで神河町へ越してきた人だということで、新しい雇用が生まれて良かったなあと思いました。スキー場も人気が出れば地元の人の雇用が増えて、若者の定着に繋がるかもしれません。
さて、神河町では11月25日に「銀の馬車道 神河」という神河町初の道の駅も国道312号沿いにオープンしました。正面は昔の庄屋をイメージした平屋建てで、道の駅にしては地味な感じがしますが、全体のコンセプトとして田舎の良さを出そうということだそうです。
中庭には母屋に当たる茅葺きの建物があり、そこに食堂やこじんまりとした土産物売り場があります。
「ここは日本で一番小さい道の駅かもしれません。元もとここは雪道の時に大型トラックがチェーンを着装するための場所だったので、細長い作りになっているんです。小さい所ですが地元の皆さんの温かい気持ちを感じていただける場所になればと思っています」と地域振興課長の石堂浩一さんが答えてくれました。
昼食に「銀の馬車道定食」というのを食べましたが、20センチ位ある大きなアナゴ一尾分の天ぷらがデーンと出てきたのにはびっくりしましたね。
スタッフが食べた「銀の馬車道うどん」にもアナゴの天ぷらがデーン。
神河町でアナゴが獲れるわけがないのですが、銀の馬車道の終点が姫路港ですので、それとコラボしている?というのがスタッフの弁でした。中らずと雖も遠からず、というところでしょう。
播但線寺前駅のそばに神河町観光協会がありますので、そこへ寄れば色んな情報が手に入ります。
「私たちはおもてなしの精神で皆様をお迎えしますので、神河町の四季の魅力を十分満喫して下さい」とは観光協会会長の森本守雄さんでした。
寺前駅からシャトルバスで約30分でスキー場ですが、詳しいことは「峰山高原リゾート」で検索するか、電話(0790-34-1900)で聞いてください。
来月は兵庫県播磨町を歩く予定です。