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遊児のひょうごぶらり歩き!

  • 2017年9月17日(日) 07時34分

    「西條遊児のひょうご町歩き㉚」 9月18日(月)放送

    兵庫県新温泉町に初めての道の駅ができるというので9月6日、曇り空の但馬へ行って来ました。
    但馬も北近畿自動車道が3月に日高まで延びて便利になりましたね。

    ラジオ関西から3時間足らずと、思ったより早く浜坂に着いて役場の人も驚いていたぐらいですから。

    新しい道の駅は「山陰海岸ジオパーク浜坂の郷」と言い、新温泉町栃谷に9月21日オープンします。

    兵庫県内では34番目の道の駅で、ただ今最後の追い込み工事中というところ。
    外観は但馬地域の集落の特徴である切妻屋根に、落ち着いた色調のいぶし瓦の和風の建物です。

    名物の春来そばや但馬牛のメニューなどを揃えたレストランや地元の農産物を販売するコーナーの他に、ホテルのフロントよろしく専門の観光コンシェルジュを置き、初めて訪れる人のために地域の旬な情報や色んな観光コースを提供していくということです。

    駅長の中井洋祐さんは「11月の末には待望の浜坂道路が開通しますので、初めて但馬へ来られる人にも新温泉町の魅力を堪能していただこうと思っています。地元の美味しいものを集めていますが、湯村炊飯センターが『おにコロ』という新しい商品を開発しましたので、それが目玉になると思います」と話してくれました。

    おにコロというのはおにぎりコロッケのことで、この日は食べられなかったのですが、数日前の試食会では高校生や婦人会に大好評やったそうです。

    湯村炊飯センターの大麻義彦センター長に聞きますと「但馬牛の炊き込みご飯の三角おにぎりの真ん中に但馬牛とチーズを入れて、それにパン粉をまぶして油で揚げていますので、見た目にはコロッケと勘違いされるかもしれませんが、バッチリと但馬牛の味を楽しんでいただけます」とのことでした。

    食べるものでは、昼食にお手頃価格でボリューム満点のランチを食べました。
    浜坂海岸でひときわ目を引く渡辺水産の建物があります。

    ここは毎朝水揚げされた魚介類の販売や、レストランでは旬の食材を使った料理で有名な店ですが、特に観光客だけでなく地元の人にも人気があるのが、お昼の日替わり定食です。

    料理長の山崎秀喜さんは日本料理技能士でカニソムリエでもあります。

    「これは20年近く続く人気メニューでして、今日は9月から始まった底引きであがった子持ちの赤ガレイの煮付け、マグロやサーモンのお造り、太刀魚の陶板焼き、ハタハタの南蛮漬け、エビと野菜の天ぷら、茶わん蒸し、しじみの味噌汁など、平日は120食限定で税込み900円です」

    「遅くなると売り切れの恐れがあると聞いて、我々も11時半に来たのですが、人気の秘密がわかりました」

    「どの魚も旬のもので脂がのって美味しいですから、ゆっくり召し上がってください」

    いやー、美味しかったですね。

    満腹になったので、このあと運動を兼ねて近くの矢城ヶ鼻(やじょうがはな)灯台へ行きます。
    浜坂漁港の近くで、駐車場から10分ほど坂道を上ると目の前に白い灯台が現れてきました。

    近づくと日本海が広がり、目の下にはジオパークの一部が見えます。

    案内していただいた商工観光課の中井達也さんによりますと、お天気のいい日には空の青と灯台の白、そして木々の緑とがマッチして素晴らしい景色だということです。

    さて、浜坂には鉄道ファンなら寄ってみたい場所がふたつあります。
    一つ目は浜坂駅の駅舎にある「鉄子の部屋」という鉄道グッズ館です。

    10年前にふれあいサロンとしてでき、昔の機関車のネームプレートや歴代の浜坂駅の暖簾、切符、余部鉄橋の鋼材、鳥取⇔豊岡のプレート等が展示されていました。

    二つ目は鉄ちゃん垂涎の的、日本に3か所しかないというラティス鉄橋です。
    庭園やテラスのフェンスなどで見るペケ印のデザインの鉄橋で、浜坂駅の近く田君川にかかっている20メートル足らずの橋ですが、ちょうど列車が通過して行きました。

    ラティス鉄橋はこの他に豊岡市竹野川と山口県徳佐川にかかっているそうです。

    最後に新温泉町の新しい試みをご紹介しましょう。
    湯村温泉の荒湯の近くにお試しハウス(田舎暮らし体験型住宅)が6月から登場しました。

    全国的な田舎暮らしブームで新温泉町にも問い合わせがありますが、せっかく移り住んでも予想と違ったと言うことのないように、しばらく腰を落ち着けて生活をしてもらって、肌があって定住に自信が出来たら、改めて新住民として家を斡旋しようというものです。
    商工振興係の東康次郎さんは「新温泉町が全国に誇れるもののひとつに、各家庭に温泉を配湯しているということで、このお試しハウスでも湯村温泉のお湯が使えますので、町の特徴を十分体験していただきたいですね」と言っていました。
    ハウスは木造2階建ての6DK。

    7日以内なら15000円で、最大3か月まで利用できます。
    詳しい問合せは新温泉町商工観光課へ電話をしてください。
    0796-82-5625
     
    今回も新温泉町でいろいろ体験をしてきましが、土産に持って帰った二十世紀梨もみずみずしくて美味しかったですね。山の斜面にたわわに実っていましたが、これも新温泉町の特産なんですって。