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遊児のひょうごぶらり歩き!

「遊児のひょうご『町』歩き」番組内容

コメンテーターの西條遊児が、兵庫県内の『町』のさまざまなスポットを巡り、レポートします。

  • 2017年7月16日(日) 19時52分

    「西條遊児のひょうご町歩き㉗」 7月17日(月)放送

    今月11日に兵庫県佐用町へひまわりを見に行きました。
    合併前に南光町と呼んでいた地区に120万本のヒマワリが6つの地域に分かれて植えられており、それぞれ1週間から10日ほど時期をずらせて7月から8月上旬にかけて順次開花するようにしています。

    私の行った日はその皮切りの宝蔵寺地区で25万本のひまわりが見事に咲いていました。

    自治会長の木南嗣男さんによりますと、雨に泣かされた去年に比べて、今年の出来は上々ということです。

    畑の周りには地域の人たちが作った案山子が沢山立ってお客さんを歓迎していますので、私も子供の案山子とパチリ。

    7月15日から30日までは南光スポーツ公園周辺で「ひまわり祭り」が開かれ、ひまわり迷路や世界のひまわりなどが登場しますのでお楽しみください。

    夏の主役ひまわりも8月末には刈り取られ、種がひまわり油に変身します。
    畑から15分ほど北に車で走ったところに「南光ひわまり館」があり、ここの地階でひまわり油が作られています。

    営業主任の小久保ちほさんに聞きますと、種から油になるまで9つほどの工程を経て1週間かかるんやそうで、手間ひまをかけた製品なんですね。

    売店を見ますと本命のひまわり油は勿論ですが、ひまわり飴やひまわり煎餅、ひまわりカレー、ひまわりうどん、ひまわりドレッシングとひまわりのオンパレードでした。

    さてここで、最初の取材予定にはなかったのですが、今年から佐用町に新しく登場し、やがて佐用町の名物になるかも?という物をご紹介しましょう。
    「佐用学び舎農園」という次世代農業のモデルプラントで、廃校になった中学校のグランド一杯に大きなビニールハウスが15棟並んでいて、中を覗いてみるとトマトがびっしり植わっていました。

    いま流行りの水耕栽培ではなく、土にこだわった土耕栽培ですが、使われている水がウルトラファインバブル水という新技術を使った水なんだそうで、この水を少し絞り気味に与えることで甘さが増したトマトが出来るんですって。

    年間通じて毎日150キロを出荷すると言いますからトマトの生産工場ですね。
    佐用高校の農業科学科の生徒が実習に来たりしているといいますから、彼らが将来、新しい農業の従業員として地元に残ってくれるかもしれません。
    普通のトマトとミニトマトの間の中玉トマトで、「夢茜」というブランド名で大阪や神戸のデパートで、ちょっと高級感のあるフレッシュトマトとして販売されています。
    もちろん地元の道の駅「宿場町ひらふく」でも売っていました。(1ケースに6個入って290円)

    道の駅宿場町ひらふくは18年前にでき、今年の春にリニューアルしました。

    売店にはひまわり油はもちろん、地元の特産品「ばあちゃんの混ぜご飯の具」や「こんにゃく」なども人気商品やそうです。地元産ではありませんが、宝くじも売ってました。

    昼食は道の駅のレストランで「ひらふく定食」を食べたのですが、手作りこんにゃくの刺身や混ぜご飯、特産自然薯の饅頭、天ぷらなど地元の素材にこだわったいちおし定番メニューだそうです。

    もうひとつの人気メニューである、こんにゃくラーメンは売り切れで残念ながら食べることができませんでした。

    道の駅の近くに私設の観光案内所がありました。
    観光案内所というと、一般的には行政とか商工会などが運営しているのですが、個人でやっているというのは珍しいですね。
    武田殖一(しげいち)さんが自宅のガレージを改装して、佐用町内の観光地を紹介する写真やパンフレットを並べているのですが、町角のたまり場という感じです。

    武田さんは「町を賑やかにしたいし、生き甲斐とボケ防止を兼ねているんです」と笑っていました。

    佐用川沿いの土蔵の見える川端は相変わらずの人気スポットで、この日もアマチュア画家が3人、それぞれの場所でスケッチをしていました。

    先日の神戸新聞で報道されましたが、道の駅の向いの山上にある利神城跡が国指定の史跡に指定されそうで、これが決まれば新しい観光名所になると思われます。
    373メートルの利神山の上に立つ山城で、石垣が崩れる恐れがありますので今は登ることはできません。
    その代わり道の駅にある展望デッキに上がると城跡がよく見えますし、眼下には智頭急行の平福駅も見え、運が良ければ特急列車とコラボの写真も撮れそうです。

    町では指定に備えて石垣の修繕など保存整備を進める予定だということです。

    今回の町歩きも新しい発見があり楽しい旅でした。
    来月は上郡町を歩く予定です。

  • 2017年6月18日(日) 18時35分

    「西條遊児のひょうご町歩き㉖」 6月19日(月)放送

    今回は今月14日に多可町を歩いてきました。

    多可町といえば今やラベンダーの町として知られていますが、「ラベンダーパーク多可」が出来たのは10年前で、杉やヒノキの森林を切り開いて公園にし、地元の人が育てた約3万株のラベンダーが植えられています。

    品種はフレンチラベンダー(5月中旬~6月上旬)、イングリッシュラベンダー(6月中旬~6月下旬)、ラバンディーラベンダー(6月末~7月中旬)の3種類で、私の行った時はイングリッシュが咲き始めていました。

    NPO法人北播磨ラベンダー理事長、藤原博喜さんの話によりますと、ラベンダーは暑さと湿気に弱い花で、北海道みたいに梅雨がなく比較的涼しい所は良いのですが、西日本では育てるのが難しいそうです。
    「しかし難しいから値打ちがあるので、地元の人の協力を得ながら、もうちょっと頑張って西日本一のラベンダー公園にしたいと思っています」と言うてはりました。

    一番の見頃はラバンディーが咲いてくる6月下旬からで、今年は7月2日に「ラベンダーパーク多可フェスタ」が開かれ、ラベンダーの摘みとりやクラッシュソーダの早飲み競争など楽しそうなイベントが用意されています。

    新しいところでは、ラベンダー畑の上側に一昨年の暮れから「聖獣の森」ができて、チェンソーアートの世界チャンピオンの作品が展示されていいます。

    森に羽ばたく大きな鳥や鹿、熊など現在9体ですが、毎年増やしていきたいそうで、聖獣ですからどの動物にも羽があるんです。
    一番大きな作品の前で写してもらいましたが、なんか黄金バットみたいですね。

    この公園はラベンダーの開花シーズンは有料ですが、それ以外の時は無料で開放されていますので、周りの雄大な景色とともに聖獣の森の散策なんか楽しまれては如何でしょう。

    ここでのもう一つのお楽しみは、ごはん亭の「たまごかけごはん」で、ご飯のお代わりや玉子のお代わりは何回しても450円ポッキリ!多い日には600個ほどの玉子が出ていくというほどの人気メニューです。
    私の今回の昼食は、先日東京ビックサイトで開かれた食肉産業展の地鶏コンテストで堂々2位に輝いた、播州百日どりを使ったチキンカツを食べてきました。

    「多可あじわい御前」と言って消費税込み1026円ですが、歯触りのいいチキンカツの他に、たまごかけごはんは食べ放題ですし、それに飽きたら長芋の小鉢も付いていますので、とろろご飯にして食べてもOKと満腹間違いなし。

    この公園は、他に加工体験館や香り工房でアロマセラピーなども楽しめるんですよ。
    私はここで体験教室担当の丸山裕子さんに教えてもらいながらルームスプレーを作りました。

    あらかじめ用意された7種類の香り(ラベンダーとかローズウッド、ペパーミントなど)のうちお好みのものをブレンドして作るのですが、半時間ほどで自分の部屋専用の香りができました。

    今回もう一か所寄ったところは東山古墳群と言う兵庫県指定の史跡です。

    妙見山の麓に広がる7世紀ごろの古墳群で、ボランティアガイドの竹内宏企さんによりますと「この辺りには円墳ばかりですが300ほどの古墳があったといわれています。現在16基が整備されていて、その中でも1号墳は県内最大級の石室があり、特に12号墳にあった陶棺は非常に珍しいもので東山古墳が一躍有名になりました」ということです。

    この陶棺は隣接した「那珂ふれあい館」に展示されていますが、思ったより小さく、恐らく子供が葬られていたのではないかと竹内さんが言うてはりました。

    那珂ふれあい館は平成16年に東山古墳群が整備されたときに、そのビジターセンターとして作られ、古墳から出土した遺物を中心に展示していると同時に、多可町の歴史や文化を材料にて毎週土日に、勾玉づくりや埴輪づくり、素焼きのお地蔵さんづくり、杉原紙を使ったランプシェードづくりなどの体験イベントを開き、歴史を身近に感じてもらう工夫をしています。

    私もランプシェード作りに挑戦しましが、なかなか面白いものでした。
    指導員の山口文枝さんに教えてもらいながら杉原紙をちぎって、膨らませた風船に貼っていくんですが、子供の頃の障子の張替えを思い出しましてね。

    紙が乾いたら風船を割って形を整えてやるとこうなります。

    この中に小さいライトを入れやると、幻想的な明かりが心を癒してくれることでしょう。

    今回の取材は体験が多く、ラベンダーパーク多可ではハンドケア体験で、両手の肘から先をアロマセラピーしてもらいました。

    普段は手入れをしてませんので手もビックリポンですわ。

    びっくりしたというと、多可町ならではの珍しいものを見つけました。
    ラベンダーパーク多可にあった香りの出る自販機です。

    ダイドードリンコとラベンダーパーク多可がコラボして製作し、町内に5か所ほど置いているそうで、2秒ほどボタンをおすとラベンダーの香りが噴霧されます。飲み物は有料ですが香りは無料でした。
    多可町へ行かれたら探してみてください。

    来月は佐用町へ行く予定です。お楽しみに!

  • 2017年5月14日(日) 18時16分

    「西條遊児のひょうご町歩き㉕」 5月15日(月)放送

    3巡目に入った「ひょうご町歩き」ですが、今回は5月10日に市川町へ行きました。市川町は兵庫県の真ん中にあるハート型をした、自然豊かな人口約13000人の町です。

    今回はその中でも、去年あたりから活発になってきた新しい動きなどを中心に取材をしてきました。先ず行った笠形山の麓にある上牛尾地区というところは、恵まれた自然の中で地域ぐるみでオーガニック栽培を盛り上げようとしていまして、その拠点の一つが笠形会館です。

    廃校になった小学校の分校を改装して、地域のコミュニティーセンターとして活用されていまして、教室をいろんな形で利用しています。例えば「運命の木」の展示室というのがあり、ここは出来たばかりなんですが、大きなのこぎりや太い木の切り口などが展示されています。


    これは50年前の姫路城の昭和大改修の時に、市川町にある笠形神社の御神木が心柱の半分として使われ、その時の資料が展示されているのです。心柱の半分というのもおかしな話ですが、郷土史家の柳瀬龍吉さんによりますと、大天守を支える西側の心柱の上半分が市川町の檜で下半分が木曽山中から伐り出された檜なんだそうです。

    心柱にするには直径1メートル以上の檜で高さが25メートル以上、しかも真っ直ぐでなかったらアカンらしく、諸般の事情で2本を接ぎ木させることになったのですが、合わせてみると実に見事にピッタシカンカン、今も現役で頑張っています。生まれも育ちも違う2本の木が、まさに運命に引き合わされるようにドッキングに成功したというので、「運命の木」として教科書の副読本にも登場しました。
    詳しいことは笠形会館でご覧ください。

    この笠形会館の中に「かさがたオーガニックファーマーズ」と大きく書かれた部屋があります。「この牛尾地区の牛尾武博さんが36年前から有機農業を始め、それを慕って都会から就農希望者がやって来て、現在6組がここで有機農業をしています。それをもっと広めようと去年からオーガニックファーマーズの活動をはじめました。使われなくなった田や畑を就農希望者に斡旋したり、農業体験をしてもらうことで町を活性化していけたらなあと思っています。作業の辛さもありますが有機農業の楽しさもあり、それを市川町を通じて感じてほしいのです。」と事務局の牛尾祐美子さんが話してくれました。

    まもなく北海道の旭川から就農希望者がやって来るので、その圃場や住まいの斡旋をしているところだそうです。
    メンバーのひとりの永菅裕一さんは「棚田LOVER‘s」という地域活性化グループを作って、都会の人たちに農山村の魅力を伝えるイベントなど開いています。「美しい棚田を未来へつないでいくために自然体験や田植えなどを通じて、本物の良さを知ってもらいたいんです。最近は生き方を見直したり、食や体のことを考えている若者が多くなっていますので、そんな人たちに私の体験を伝えていきたいですね。」という永菅さんのグループに、東京から帰ってきた井上瑞紀さんが加わりました。

    「私はここで育ったのですが、2年間東京で働いて市川町のことが好きだったのに気づきました。今は都会からやって来る人たちに、逆に市川町の良さを教えてもらっています」と笑っていました。6月24日(土)には彼らが主催する「ヨモギと人の縁むすび市」というのが、かさがた温泉で開かれます。懐かしいヨモギ団子やヨモギ天ぷらカレー、ヨモギオイル、ヨモギ温泉、ヨモギ夕ごはん会など、ヨモギまみれになりそうな1日が予定されています。

    市川町の自然を利用した宿泊施設「リフレッシュパーク市川」にも昨年から新しいものがいくつか登場しています。

    「例えばアマゴつかみの池を復活させ、そこで取ったアマゴを囲炉裏で焼いて食べていただきます。今はまだ川の水が冷たいのですが、夏場になると涼しくて子どもさんだけでなく大人の方にも喜んでいただいております」と所長の福富宏三さん。

    実際に私もアマゴつかみに挑戦して見事?にゲットしました。

    囲炉裏の炭火で焼いたアマゴも美味しかったですよ。

    その他、新しく整備したどんぐりの森ハイキングコースは1時間ほどで一回りできるので家族連れにはいいでしょうし、雨が降っても子どもが楽しめるようにミニ四駆サーキットや段ボール迷路なども作られました。人気の「かぶとむしどーむ」は今年も6月24日から8月20日まで開いています。
    この「かぶとむしどーむ」の近くに、サバイバルゲームが楽しめる森が今年からオープンしました。エアソフトガンでの撃ち合いを楽しむゲームなんですが、担当の川戸章さんの話では、皆さん戦闘服に身を固め自前の鉄砲持参で一日中楽しんではるようです。

    勿論レンタルのエアソフトガンもありますが、滑らないような靴とか擦りむかないような服装は自前でお願いしますとのことです。私も試しに撃たしてもらいましたが、銃自体がずっしりとしていて、連射するとダダダダーン!と迫力がありました。

    弾は正露丸ぐらいの大きさで、プラスチックではなく、トウモロコシの澱粉などで作った6ミリのBB弾なので、いずれは土に返る環境に優しいものですが、それでも顔に当たると相当痛いのでマスクやゴーグルは必需品だそうです。会社のグループがやってきて、上司が「今日は私が敵になるから思いっきり攻撃してくれ」というのもあるそうで、ストレスを発散させるには良いかもしれません。但し「かぶとむしどーむ」の開催中はサバイバルゲームはお休みです。

    さて、市川町といえばゴルフの国産アイアンクラブ発祥の地で、ふるさと納税のお返しの品として大人気の商品です。

    そんな市川町で10月22日(日)に第2回ゴルフまつりが開かれます。去年は1回目ということで割りに地味でしたが、今年はちょっと違いそうですよ。今年は民間の知恵も入れながら、河川敷の市川ゴルフで『喜楽★喜楽GOLFフェス』と銘打って楽しいイベントになりそうです。

    運営委員長の原野建さんに聞きました。

    「このイベントの趣旨は地域活性という目標がありますので、いわゆるゴルファーだけでなく女性や子どもを含めたファミリー層に来ていただいて、みんなが楽しめることを考えています。例えば女性は美と健康に特化してマッサージやネイル、子どもにはパッティンググリーンを使ってゴルフ体験、親子ペアにはパターコンペ、ゴルファーにはディスクジョッキー入りのニアピン大会など、このゴルフ場を目一杯使った楽しいものを考えていきます」。

    10月22日といえばゴルフシーズン真っ只中の日曜日。そんな日にショートコースとはいいながら、1日開放するんですから市川ゴルフも相当根性が入っています。
    今回取材して感じたのですが、地域を活性化するために30代、40代が頑張っている、成果は何年か先になるでしょうが、なかなか元気のある町でした。

  • 2017年4月6日(木) 14時40分 総合

    「西條遊児のひょうご町歩き㉔」 3月27日(月)放送

    兵庫県内に12ある町(ちょう)を月に一度歩く町(まち)歩き、今年度の最後は岡山県備前市に接する上郡町です。

    3月22日に上郡の自然を満喫したあと、旧市街を散策するコースを楽しんできました。
    JR上郡駅から南西の方に行くと「森林体験の森」という、15年前にできた自然レジャー体験スペースがあります。

    33ヘクタールの山の中に森林体験ゾーンと里山ゾーンがあり、町民に親しんでもらうために『森のわくわく倶楽部』というボランティア団体が活動をしています。
    代表の高橋重治さんは役場の専門職としてこの森の立ち上げからずっと関わってきた人で、「森を整備すると同時に、月に一度は椎茸作りや鳥の巣箱作り、クリスマスリース作りなどをしています。桜の木も開花時期の違うものを10種類ぐらい約1200本植えています」と話してくれました。

    その桜を楽しむ第11回桜まつりが、森の麓にある『かみごおりさくら園』で4月2日に開かれます。
    少し時期的に早いのでは?と思いましたが、さくら園のそばにある『上郡ピュアランド山の里』の主任、八幡美穂さんによりますと「この辺りは神戸より早く咲くんですよ。満開になると、ここから下を見たら桜のじゅうたんの上にいるような感じになります」ということでした。

    22日の段階ではちらほら咲きというところでしたが、まつりの時にはきれいに咲いているのではないでしょうか。

    上郡ピュアランド山の里は上郡町唯一の宿泊施設で、レストランでは桜の時期の特別料理として花見膳を1日20食分用意しているそうです。

    刺身、白魚のかき揚げ、八寸、地鶏のステーキ、桜花豆腐、ちらし寿司、湯葉豆腐の鍋、茶わん蒸し、吸い物、デザートと豪華版で3000円ですが、「ラジオ関西を聞いた」と言うと500円割り引いてもらえるそうですよ。

    この料理は限定版ですから予約をしておくほうが良いでしょう。
    TEL 0791(52)6388
    FAX 0791(57)2030
    このホテルの裏手にある小高い丘の上に、『出会いの丘の鐘』と名付けられた小さい鐘がぶら下がつていて、出会った2人がここで鐘を撞くと結ばれるとか。

    見たところ昔の小学校の鐘みたいですが、効果があるかどうか試してみては如何ですか。キューピットも見守っていますので…。

    ひと汗かいた後、山を下りて千種川を渡って旧市街へ。
    先ず郷土資料館へ寄って学芸員の島田拓さんに上郡町の歴史を聞きました。

    「上郡町自体は交通の要衝として生まれた町ですので、それに関連する遺跡が沢山あり、宿場町としての資料も価値の高いものがあります。赤松円心関連の物もありますので是非ご覧いただきたいですね」。
    島田さんの話にもありましたが、この旧市街は山陰と山陽を結ぶ交通の要衝でしたので、昔は両側に大きな商家や造り酒屋などが並び、大いに賑わっていたそうです。
    今も上郡駅は山陽線の駅と同時に北へ行く智頭急行の始発駅でもありますからね。
    その名残のひとつに高い煙突が印象的な『ギャラリーひがし蔵』があります。

    江戸時代から続く西脇酒造という造り酒屋の蔵を改造して、いろんな展示会やコンサートが開かれており、次は4月11日に馬頭琴の演奏会があるそうです。昔使っていた大きな木桶が並んだ前にステージがあり、桶が音響効果を高めるからナマの音が生きて来ると思いますね。

    オーナーの西脇洋子さんも「響きが柔らかいんです。小さい音でもよく聞こえますし、音響機器も備えていますが本当のことを言うとナマの音のほうがいいです」と言うてはりました。

    大きなひがし蔵のそばにひっそりとある「グラススタジオ刻」は香川県出身の川原有造さんの工房で、12年前から展示会用の制作に集中するためにこの場所に移住してガラス工芸の作品作りや、子どもたちへの体験教室を開いたりしています。
    一日中1300度に熱せられたガス釜からゴーッという音が聞こえ、ちょっとした緊張感がありました。

    新住民というと、3年前に神奈川県から田舎暮らしを求めて移住してきた長谷川清己さんと和歌子さん夫妻が経営している、町家風の民家を改装した「ウサネコ」というカフェがあります。

    面白かったのは移住の動機で、ご主人曰く「道行く人が気軽に声をかけてくれたり、包み込んでくれるような町の雰囲気に一目惚れして15分で決めました。儲けはありませんが人の輪の広がりが嬉しいです」と笑ろてはりました。

    私たちが歩いていても、すれ違う子供たちの誰もが「こんにちわ!」と挨拶をしてくれ、こっちも慌てて「こんにちわ!」と答え、何かええ人間になったみたいな気になりました。そんな空気の漂うのが上郡旧市街です。

    最後に4月2日の桜まつりのチラシを見てください。