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羽川英樹ハッスル!

  • 2022年2月10日(木) 10時10分

    はーさんの冬ドラマ総まくり ~今期は漫画原作が花盛り~〈はーさんの行ってきました!〉

    〈はーさんの行ってきました!〉

    今年の冬ドラマでの私のおすすめ4作品は、奇しくもすべて漫画が原作になっている。

    月曜21時の「ミステリという勿れ」(フジ)は漫画家・田村由美の原作だが、
    この主役は菅田将暉以外に考えられない。
    天然パーマに仏頂面の大学生は、記憶・観察・推測に優れ警察の捜査をはるかに上回る。
    そして淡々と述べる長ゼリフには、世間の常識を覆す思いがたっぷりこめられている。
    また効果的にクラシックの名曲がBGMとして挿入され、
    凶悪犯役で千原ジュニアをちらっと出すなど演出も憎い。

    木曜22時の「妻、小学生になる」(TBS)は、
    村田椰融の漫画が原作。10年前に亡くなった妻が、小学生に生まれ変わって近所に戻ってくるという設定。
    堤真一・石田ゆり子の夫婦も適役だが、
    なんといっても小学生になった妻を演じる毎田暖乃(のの)の演技が圧巻だ。
    あのNHKの朝ドラ「おちょやん」で杉咲花の幼少期を演じて注目を集めたが、
    今回は石田ゆり子のリフ回しや表情を100%再現している。

    土曜22時「逃亡者F」(NTV)。
    こちらも漫画が原作。
    恋人殺害の冤罪を着せられ逃亡しながら真犯人を探す外科医の成田凌はまさにはまり役。
    各地で急患に遭遇し、そこらにある日用品で隠れた場所で緊急手術をしてしまうのは少し無理はあるが、
    恋人の兄を演じる松岡昌弘の狂気に満ちた演技もひときわ印象に残る。

    土曜23時40分「おーいハンサム!!」(東海・フジ系)。
    今回は漫画家:伊藤理佐のいくつかの名作をまとめてドラマに仕立てた令和のホームドラマ。
    主人公・吉田剛太郎はまさに昭和の頑固おやじの生き残り。
    まったく男を見る目がない3人娘にやきもきしながらエールを送る姿が
    ハンサムというより、なんともチャーミングなのだ。

    続いて仕掛け人が面白いドラマをふたつ。
    木曜21時の「となりのチカラ」(テレビ朝日)。
    この脚本を手掛けるのは「家政婦のミタ」や「過保護のカホコ」などのヒット作をもつ遊川和彦。
    主演の松本潤は「99.9-刑事専門弁護士」(TBS)の時とは打って変わって、
    優柔不断の中腰ヒーローを演じる社会派ホームドラマ。
    主題曲「上を向いて歩こう」を人気ピアニスト・上原ひろみが毎回違ったアレンジで聞かせてくれるのも楽しみだ。

    もうひとつは火曜22時の「ファイトソング」(TBS)。
    NHKで「おかえりモネ」を終えた清原果耶の民放初主演作。
    このドラマでは脚本家・岡田恵和のハートウォーミングなセリフが随所に息づいている。
    タイトルも含めあまり期待せずに見始めたのだが、回を追うごとにはまっていく作品だ。

    そして今季一番視聴率を稼いでいるのが日曜21時枠の「DCU」(TBS)。
    海上保安庁に新設された潜水特殊捜査隊を舞台にした男くさいドラマだ。
    隊長・阿部寛もさることながら、隊員・横浜流星のまっすぐな正義感もかっこいい。
    ただ紅一点の隊員・中村アンを早くも殉死させてしまったのは残念。
    海外の制作会社との共同制作というこの作品は、ダイナミックな映像も魅力。
    ぜひ大型画面のテレビで見てみたいドラマだ。

    はーさんのラジトピ記事はこちら!

     

    2022.2.10放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より

    【鉄アナ・羽川英樹の出発進行】はこちら