26⽇に⾏われた2019明治安⽥⽣命J1リーグ戦第13節で、ヴィッセル神⼾は湘南ベルマーレにホームで4-1と⼤勝。公式戦9連敗という長いトンネルからようやく抜け出したクリムゾンレッドのイレブンは、久々の勝利の味をかみしめていた。その中で特に印象的な姿を見せたのが、DF大﨑玲央だ。試合後、J1初先発のGK吉丸絢梓、そして、センターバックの宮大樹を両手で引き寄せて、若き守備陣とともに喜びを体現。ディフェンスリーダーとしての強い思いを感じさせる。
ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』の試合後インタビューのなかで、「試合開始から終わるまで、みんなが高い集中力を保ってやれていたし、試合をとおして、戦う気持ちだったり、球際の部分だったり、今日(湘南戦)は相手より勝っていたと思う」と、勝因を述べた大﨑。山口蛍とともにリーグ戦で全試合に出場している25番は、この一戦では3バックの中央に入り、ダンクレーや宮とともにディフェンスラインを形成。粘り強く奮闘し、まさに球際の力強さで相手攻撃陣を封殺。湘南を終盤の1失点のみに抑えた。
元々はセンターバックだが、今季はボランチや右サイドバックでも起用されるなど、守備でユーティリティーなプレーを求められている、大﨑。そのなかで、苦戦を続けていたときには、自らのミスが失点に直結するような、悔しい思いも味わった。それでも、決して言い訳をせず、与えられたポジションでの全力プレーを誓う。「(ポジションが)右になったからといって(プレーを全う)できないというのは、この世界では済まされないこと。どこで出てもチームで貢献できるようにやっていきたい」。
そのうえで、この1勝の喜びに浸らず、大﨑は次を見据える。「今日の勝ちは本当に大きいですが、まだまだ『禊(みそぎ)』は終わっていない。次に勝たなかったら今日の勝ちは意味がない。ここからどんどん勝ちを重ねていきたい」。これまでの悔しさを晴らすべく、気合いのこもったディフェンスで、これからも相手攻撃陣の前に立ちふさがる。
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