ミヤコ蝶々展と数々の想い出〈はーさんの行ってきました!〉
〈はーさんの行ってきました!〉
大阪なんばにある上方演芸資料館・ワッハ上方でいま開催中の
「生誕100周年 追悼ミヤコ蝶々展」に行って来ました。
夫の南都雄二さんとの人気TV番組「夫婦善哉」の2ショットや、
数々の舞台写真など貴重なものばかり。
他には秋田実さん直筆の漫才原稿、なつかしのテレビ番組の放映などで構成されています。
私は局アナ時代に星由里子さんと司会を務めた「2時のワイドショー」(読売テレビ)で
蝶々さんと毎週木曜にご一緒させてもらいました。
名物コーナーだった「夫婦110番」は視聴者からの嫁姑や夫婦間の相談を生ドラマで再現します。
そのあとに蝶々さんがじっくりアドバイスを与えます。
この部分は台本いっさいなし。
蝶々さんは事前に内容も知りません。
まさにぶっつけ本番で喋り始めるので、司会の私も時間調整やらアドリブ対応に毎回大わらわでした。
そして蝶々さんの凄さは後年 舞台で最も発揮されます。
自ら脚本・演出・主演の中座座長公演は23年もの長きにわたりました。
舞台がはねたあとの「辻説法」が大人気でした。
台の上に置かれた椅子に座り、世の中の出来事や日頃思うことを
アドリブで30分ほど熱弁をふるいます。
しかも毎日ネタがちがうんです。
芝居を2本やった後にこれをやるんでから、すごいエネルギーです。
晩年 持病の腎臓病が悪化し楽屋にお邪魔しても本当にしんどそうでしたが、
一歩舞台に体を踏み入れた瞬間に、体がシャキッとなります。
このプロ根性には度肝を抜かれました。
生涯を舞台に捧げ2000年10月 80歳で人生の幕を閉じた生涯を、
どうかこの展示から感じ取ってみて下さい。
(入場無料 10~18時。月曜休館。12/6まで開催。)
また常設展では なつかしのポスター展示が面白く、
30年前の梅田花月のポスターの出演者に時代を感じます。
他にも映像音声視聴ブースや漫才コンビの衣装の展示コーナなども興味深いですよ。
2020.10.29放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より
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