旧西武車両が湖東を駆け抜ける「近江鉄道」の旅〈はーさんの行ってきました!〉
〈はーさんの行ってきました!〉
開業が明治31年(1898年)という近江鉄道。
湖東地区を走り、地元では「ガチャコン」とも「ガチャ」とも呼ばれ親しまれています。
米原と貴生川を結ぶ全長47,7kmの本線のほかに、
近江八幡や多賀大社前に向けて支線が伸びています。
この近江鉄道は西武グループに属するため、
旧西武の車両たちが改装されて近江路を駆け抜けていきます。
では新幹線とも接続する「米原」から「八日市」までの沿線の見所をご紹介しましょう。
「フジテック前」には滋賀で一番背が高い170mのエレベーター研究棟が聳えたちます。
「鳥居本」は開業当時そのままの洋風建築の駅舎が残ります。
ここはかつての中仙道の宿場町で、静かな通りには当時の面影がしっかり残っています。
「彦根」は湖東の中心地。国宝・彦根城や江戸情緒あふれる夢京橋キャッスルロードを訪ね、
ひこにゃんにも会ってきてください。
「豊郷(とよさと)」は江州音頭発祥の地であり、
伊藤忠の創業者・伊藤忠兵衛の出身地でもあります。
またアニメ「けいおん」でおなじみの豊郷小学校の旧校舎群があるためファンが後を絶たず、
ヴォーリズ建築のすばらしさも実感することができます。
「五箇荘」は近江商人を多く生んだ街。
金堂地区は、白壁と大きなお寺に囲まれた静かな伝統的建造物群保存地区。
見学できる商人屋敷が5つあり、当時の繁栄ぶりが伺えます。
江戸時代から続く「納屋孫」では、3日間かけて作る「鯉の筒煮」が臭みもなく絶品。
また築200年の商人屋敷を改装したカフェ「ハクモクレン」もおすすめで、
創作陶器を眺めながらゆったりとしたティタイムが楽しめます。
近江平野のど真ん中を2両編成の電車がまっすぐ進んで、東近江市の中心地「八日市」へ。
ここで近江八幡方面への万葉あかね線とも接続します。
この駅の2階コンコースには「近江鉄道ミュージアム」があり、無料で公開されています。
館内には懐かしい駅名表や鉄道備品の数々、
そして123年の歴史を物語る貴重な写真などが数多く展示されています。
このあと列車は日野・水口を経て終点・貴生川に向かいますが、今回の旅はここまで。
この近江鉄道、昨今は赤字続きで廃線の危機もありましたが、昨年に運行存続が決定。
近江路を2両の旧西武車両がのんびり走る「ガチャコン」。
自転車が無料で車内に持ち込めるサイクルトレインもあります。
心に休息が欲しい時、ぜひ一度乗車してみて下さい。
2021.4.15放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より
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