北条鉄道が昭和の名車キハ40を導入。PRイベントでナビゲーターを務める〈はーさんの行ってきました!②〉
〈はーさんの行ってきました!②〉
兵庫県の加西市と小野市を結ぶ第3セクターの北条鉄道に、
3月から昭和の名車といわれるキハ40が導入されます。
この車両は昨年3月まで東北のJR五能線を走っていたもので、
世界遺産の白神山地や日本海を眺めながら
東能代(秋田)~川部(青森)の146kmで活躍していました。
北条鉄道は現役車両3両を保有していますが、
朝夕に増発すると予備車両がなくなり、もう1両を探していたのです。
しかしながら赤字第3セクターでは購入資金が足りません。
そこでクラウドファンディングで資金を募ったところ、予想をはるかに超える1300万円が集まり、
国鉄時代の人気車両を導入することができたのです。
2月27日に開催された「キハ40形 導入イベント」では私がナビゲーターを務めましたが、
事前応募の中から約8倍の競争率を勝ち抜いた乗客たちが4便にわかれ、
それぞれに往復約1時間の列車旅を楽しみました。
車内では青森の津軽三味線の力強い演奏が披露され、
途中から乗り込んできた秋田のなまはげに子供達はびっくり。
起点となる北条町駅では新しい絆を結ぶ秋田・青森の物産展も開かれ、
能代市の桧山納豆、男鹿市のなまはげグッズ、五所川原市のりんごなどが人気を集めました。
また今回のキハ40車両は、
できるだけ五能線のままの味わいを残しているのも大きな特徴です。
アイボリーにブルーラインのボディカラーもそのまま。
また車内も壁面パネルは東北地方の路線図を残し、
車内吊りの広告もあえてJR東日本のころのポスターを掲示しています。
昭和の車両ゆえ窓は全部開きますし、運転席のマスコンもレトロそのものです。
のどかな田園風景、歴史を感じる無人駅舎、
各ボランティア駅長の活躍などローカル線ながら魅力満載の北条鉄道。
そこにキハ40という存在は必ずや乗客誘致に寄与するはずです。
3月13日から平常ダイヤに組み込まれ、
東北から北播磨の地に移って第二の人生を歩むことになります。
2022.3.3放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より
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