〈はーさんの行ってきました！〉

岳南電車は富士山のふもと富士市の原から岳南江尾までの９，２ｋｍを結ぶ路線です。
もともとは多くの工場からの貨物輸送と、宿場町だった原と国鉄駅を結ぶ路線でした。
しかし近年は貨物輸送が廃止され、
今は「富士山と工場夜景が見える鉄道」として注目を集めています。

スタートはJRと接続する「原」。
しばし東海道線と並走し右に分かれると、
ここでまず晴れていれば富士山が正面に大きくみえてきます。

２つ目の駅「原本町（よしわらほんちょう）」は、宿場町・原の中心街。
レトロな駅舎の近くからは吉原商店街が伸びています。

ランチにぜひ食べたいのが富士市名物の「つけナポリタン」。
いわゆるつけ麺のイタリアン版で、パスタの上には名産の桜エビがたっぷり載っています。
これを濃厚なブイヤーベース風魚介スープにつけてでいただきます。
これぞ富士市が誇るB級グルメの逸品。

さて岳南電車の多くの駅のホームのどこかには、必ずスニーカーマークがついています。
ここに立てば正面に富士山が見えるという場所を教えてくれているのです。

「岳南原田」はこの路線の新名物「夜景電車」で一番の見どころになるところです。
週末の夜に車内の照明を消して走り、夜景鑑定士のガイドもつきます。

「比奈」の旧駅舎には鉄道模型店が入居。

また「岳南富士岡」には昭和初期に製造された貴重な機関車が4両留置されています。

終点「岳南江尾」はぽつんと佇む哀愁ある駅。
始発の「原」から２１分で到着です。

晴れていればどの駅からでも富士山が見える、工場夜景が楽しめる、
鉄ちゃんスポットが多くあるなど魅力いっぱいの岳南電車。
ぜひ一度ご乗車下さい。

2022.4.7放送分 羽川英樹ハッスル！「行ってきました！」より

【鉄アナ・羽川英樹の出発進行】はこちら