〈ポートピアホテル便り〉
神戸ポートピアホテルの本館1階には「京和田」というおでんのお店が入っています。
大型シティホテルで直営のおでん屋さんが存在するというのは、
全国的にも珍しいケース。
鶏ベースのスープを関西風の昆布とかつおで割り、
絶妙の塩と醤油で調えたえた出汁は、薄色ながら絶妙のうまみを醸し出しています。
一般的におでんの具といえば大根・玉子・こんにゃく・ごぼう天・厚揚げあたりが定番人気のネタ。
これに関東なら ちくわぶ・はんぺん、関西なら牛すじ・厚揚げあたりが加わります。
そして最近定着しつつある新顔は、シュウマイ・トマトとロールキャベツなんです。
ここ「京和田」の新春ランチでも、ダシがしっかりしみ込んだロールキャベツおでんが、
海老のそぼろ餡掛けをトッピングして登場します。
メインは豚バラや牛スジを冬野菜や焼き豆腐と煮込んだおでんダシの鍋。
これに先付やデザート・赤ダシがついて1900円(税サ込)はお得で体がしっかり温まります。
そしてディナーになると、牛スジや山菜茶巾など7種類のおでんがメインとなります。
これにアツアツの揚げ豆腐・餅春巻き・鮭おかき揚げが脇を支えます。
そして〆めは贅沢に香住産(兵庫)紅ズワイ蟹入りの炊き込みご飯と
冬の味覚を満喫できるメニューになっています。(4800円:京和田は木曜定休)
また根強いファンを持つのが「おでんだしラーメン」(726円)。
細めの中華麺を使用しトッピングはうずら卵だけとシンプルながら、
おでんだしが胃袋にしみわたる逸品に仕上がっており、
この店の締めの定番人気メニューになっています。
そのほか本館29階の中国料理の聚景園の新春ランチは、
大根餅や蓮根餅など縁起のいい中国の旧正月の料理から始まります。
そして干し貝柱と豚バラ肉の土鍋煮込み、
そしてチャーハンで作る「揚げおにぎりのふかひれ餡かけ」と
体がポカポカ温まるラインアップになっています(3800円)。
また肉食好きの方には本館2階の鉄板焼「但馬」の新春ランチがおすすめ。
但馬特製ハンバーグをプレスした重厚な肉感のホットサンドと、
トリュフが香る神戸ビーフソティのWメインとなり、
これにスープ・デザートがつく贅沢ランチです。(3800円)
館内の8つのレストランで展開される「新春ランチフェア」。
ホテルシェフ渾身のあたたかい冬メニューは、
正月疲れの体をきっとリフレッシュさせてくれることでしょう。