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  • 第6回 羽川英樹さん(2013年6月)

    第6回のパーソナリティインタビューは、2013年4月からスタートした『羽川英樹ハッスル!』(水9:00~12:54・木9:00~11:45)にて、パーソナリティを務める羽川英樹さんに登場いただきます!


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    4月からの新番組『羽川英樹ハッスル!』が始まって、ここまでの感想をお聞かせください。

    これまでいろんな時間帯の番組をさせてもらいましたけども、この9時からという時間帯が一番体調にいいかなと思いますね。
    自分の生活のリズムの中で、一番テンションのいい時間やなというのは思います。

    どんな番組にしたいと考えていますか?

    僕自身も還暦を迎えて、AMのリスナーにも中高年が多いということで、無理をせんと自然体で行こうと自分の興味のある範囲で喋っています。でも若者を拒否しているわけではなくて、おじさん達の話の中でも若者たちが興味を示してくれるように意識して喋っているつもりです。
    たとえば昔、僕が食べていたり使っていた品物は今どうなっているんだろうと探すコーナー『あれ?どこ?』なんかは、若い人から驚きの反応がきたりしますね。この間なんかは、昔、野菜を台所洗剤で洗っていた時代があったなんていう話をしたときも「え~~っ!」という反応がきました。単に昔を懐かしむだけではなくて、そんなことを若い人に伝えていくことも大切やなと思いますね。

    では羽川さん自身についてお聞きします。
    京都出身ということなのですが、どんな子ども時代だったのですか?

    いや~、子ども時代、思い出したくないな~(笑)
    一言で言うと、こましゃくれた(※注1)子どもで担任の先生が一番嫌がるタイプやったと思います。教室の一番後ろの席で腕組んでいましたね…。今、自分が講演する側にまわってわかったんですが、客席で腕組んでいる人ってとても怖いんです。「こいつ、間違えたこと言わへんやろな」ってな感じで…。だから担任の先生も嫌やったと思いますよ。
    あと、たとえば小学校の修学旅行説明会のときに「先生!去年の旅行会社は○○でしたけど、今年はなんで□□に変わったんですか? 業者変更理由についてお聞かせください」なんていう質問して先生を困らせたりして(笑) まだ続きがあって、修学旅行のお土産を事前に予約しておけば学校で購入しておきますと言われ、「先生! 待ってください! お土産というものは、その人がその土地に行って『これはうまい! あの人に食べさせてあげたい』と思い買うのがお土産であって、予約するのは本来のお土産の姿を失っているのではないでしょうか!」ってね(笑)

    ※注1:こましゃくれた:言動が大人びている。小生意気。

    それ、小学生のときですよね? 憎たらしいマセガキですね~。

    そうですね、休み時間になると教室で、京都新聞を読んでいるような小学生でしたからね。
    でも、それが今の僕の原点だったかもしれませんね。
    教室で新聞読んでいると、友達が「今日は何書いてあんの?」と聞いて来るんです。
    そうすると「じゃあ、説明しよか?」となるわけで、その頃から新聞を読み解くことをしていたんですね。いわば元祖浜村淳のような(笑)

    人には感動の表現方法がいろいろあって、僕は実況という形でしゃべることだったんだと気づいたんですね。

    じゃあアナウンサーになるきっかけは、そんなところからですか?

    ただ、そんな常に腕を組んで冷静に世の中を見ているような子やったから、喜怒哀楽が出せんかったんですよ。うれしいくせに、うれしさが表に出せない。
    ただこんなことがありまして…高校時代にうちの高校の野球部が結構いいところまで勝ち上がったんで、応援しにいったらなんと優勝したんですよ。当然、野球部の選手たちは泣いているし応援団もワーワー言うてるのに、僕は冷静やから「羽川、うれしないんか?」言われたわけですよ。でも気持ちはうれしかったから「いや、うれしいよ」と返したら、相手は「せやな! お前、ずっと実況してたもんな」って言うんですよ。自分はおぼえてなかったんですけど、どうやら「監督が今、宙に舞っています」とか「キャプテンが、今…」とか喋っていたらしいです(笑)
    そこで、人には感動の表現方法がいろいろあって、僕は実況という形でしゃべることだったんだと気づいたんですね。そこでアナウンサーになろうと思ったわけです。

    なるほど。その後の活躍ぶりはご存知の方も多いと思うのですが、ラジオ関西とは何がきっかけで?

    1993年に僕はフリーになったんですけど、フリーになって一番最初にゲストとして出演したのが、ラジオ関西やったんですよ。西條遊児・笑児さんの「スタジオTODAY・ホットに語ろう」でした。一人のゲストで1時間以上引っ張るという凄い番組やったんで、よく覚えてますねー(笑)
    それに、もともとラジオ関西もよく聴いていたんです。京都でもよく電波が届いていましたし、京都人と神戸人は“和の京都”“洋の神戸”ということで、お互いリスペクトしてますから、京都人の僕も神戸への憧れみたいなものもあって…。そのうち正式に番組担当へのオファーをいただいたので受けました、それからですねラジオ関西との付き合いは。

    そのうち「あれ? 今日は20秒おそいな」みたいになって、そこからですね、興味を持ち始めたのは。

    話は変わりますが、羽川さんといえば鉄ちゃんとして有名ですが、鉄道にハマッたきっかけはなんだったんですか?

    きっかけは、小学校4年生のときに京都市内から宇治市に引越ししたことですね。
    引越し先の近くに公立の小学校がなかったので、毎日2駅ですけど、京阪電車に乗って通学をしなければいけなかったんです。もう毎日のことなんで、どうしても運転席の近くにいって運転手の動作なんかを見てしまうんです。「なるほど、こうやって動かすのかー」と思っていたのが、そのうち「あれ? 今日は20秒おそいな」みたいになって、そこからですね、興味を持ち始めたのは。
    それで家に帰って、鉛筆削りをひっくり返して、グルグルまわすところをコントローラーにして遊んでましたね。
    あと、中学生くらいになったら授業中に架空のダイヤグラム書いて遊んでました。数学の時間なんかに方眼紙を広げていれば勉強しているように見えるんですよ(笑)
    たとえば、JR神戸線の新快速を15分おきから10分おきにしたらダイヤはどう変わるかというシミュレーションをしていました。

    コレクションとかは?

    コレクションはしないんです。あれやりだすとキリがないですし、置く所もないですから…。だいたいモノを集めるという趣味はなくて、僕は「乗り鉄」ですから単に列車に乗って楽しむだけです。最近はレンタカーを借りて、その路線の一駅ごとを全部写真に撮って、最後に本当に列車に乗ります。

    ええ!? 最初、車で周るんですか?

    そう、ローカルの路線なんか1時間に1本くらいしか列車がないんで、いちいち一駅づつ降りていたらとんでもない時間がかかるわけです。
    だから、だいたい鉄っちゃんはみんなそうしていますよ。そうすると駅の周りはどんな街になっていて、どんな人が駅を利用しているんだろうかとかわかりますし…。

    毎年、琵琶湖を1周(およそ210km)して、自分の体力を知るための目安にしていますね。

    なるほど。他に凝っていることはありますか?

    今は自転車にはまっていますね。40代のときはこう見えてもフルマラソンをやっていたんですよ。
    でも、さすがにヒザが痛くなってきて50代で自転車に変えました。
    これが結構はまって…。もともと時刻表マニアなので、たとえば琵琶湖一週するときに道の勾配などから速度を計算して、だいたいどこの地点には何時何分に着くとか、ダイヤを考えながら走っていたら楽しくなってきて(笑)
    毎年、琵琶湖を1周(およそ210km)して、自分の体力を知るための目安にしていますね。ああ、今年も1周できたかーみたいな感じで。

    1周するのにどれくらいかかるんですか?

    早い人なら1日で回れるでしょうけど、僕は1泊してゆっくり楽しんでいます。
    そのうち、淡路島1周とかしまなみ海道も走ってみたいですね。
    そのために休みの日には近所の川沿いを30kmくらい走っています。

    どんな自転車に乗っているんですか?

    ロードバイクじゃなくてクロスバイクに乗っています。レーサーぽいものは嫌なんですよ。いかにもなドロップハンドルでいかにもなレーサースーツなんか着ていると常に早く走らないとかっこ悪いので、あえて中年のおっちゃんが日曜日にちょっと乗っているみたいにしておいたほうが、ゆっくり走れますからね(笑)

    つまりフェードアウトする年齢なんですが、その年齢から新しい番組をさせていただける僕は幸せだと思います。

    ラジオ関西ではパーソナリティの谷五郎さんと岩崎和夫さん、そして羽川さんが今年還暦ですが、還暦を迎えていかがですか?

    僕はすごく喜んでいるんです。普通、還暦というとサラリーマンの方々は定年退職、もしくは今の役職からははずれて第一線からははずれますよね。つまりフェードアウトする年齢なんですが、その年齢から新しい番組をさせていただける僕は幸せだと思います。

    では新しいスタートを切った羽川英樹さんの、さらにその先にはなにが待っているでしょうか?

    今、アマチュアでフォークデュオ「ザ・ぼん」というのをやっていて、これをちゃんとやろうかなと…。有名なフォークデュオの“ゆず”より大きい“ざぼん”ですよ(笑) もしくは、京都のボンボンという意味もあるんですけどね。
    60年代70年代のいい曲がたくさんあるので、それを歌いながらいろんなイベントに参加するのが、これからの夢です。あくまでもアマチュアでね。

    【プロフィール】羽川英樹
    京都府出身。5月24日生まれのA型。1977年に読売テレビ(大阪・NTV系)入社。「11PM」「2時のワイドショー」「24時間テレビ」などの全国ネット番組の司会を担当。39歳で関西発で関西初のフリーアナウンサーに。ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』(水9:00~12:54・木9:00~11:45)にて現在、パーソナリティを務める。