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田辺眞人のまっこと!ラジオ

  • 2019年3月3日(日) 13時49分

    19/03/03 ゲスト:吉井良迪さん

    今日のゲストは、えびす宮総本社 西宮神社

    禰宜 吉井良迪さんでした。

     

    <ラジオレクチャー>

    1860年 安政7年 3月3日 桜田門外の変が起こり、大老井伊直弼が暗殺されました。

     

    当時の幕府は、将軍継嗣問題と修好通商条約の締結という二つの課題に直面していました。

    その問題を解決するため、普段は置くことない老中を設置し、その職に井伊直弼を当てたのです。

     

    江戸時代末期というと、お金で売買がされていました。しかし武士や、藩へ支払うものはお米だったのです。また、お米は江戸時代の初期に比べ耕作面積も増え、収穫高も上がっていたことから、インフレが起きていたのです。

    武士や藩の収入はお米、支払いはお金という生活を送っていたので、お米がインフレを起こすと生活が大変になっていたのです。

    その一方、お米ではない新たな事業でお金を得る藩も増えていっていました。その裕福な藩のほとんどが譜代大名ではなく、親藩や、外様大名だったのです。

     

    その裕福な親藩や外様大名は結束をして、将軍継嗣問題と修好通商条約へ臨むべきと考えていたのですが、大老を輩出した譜代大名たちはこれに反発し、意見を述べてきた藩を弾圧していったのです。

     

    その不満が高まり、桜田門外の変が起こり、大老の井伊直弼が暗殺され、時代が動いていったのです。