番組内容
わたしたちが暮らす街には、実はとっても深い歴史や文化があります!
「兵庫・神戸のヒストリアン」田辺眞人と中野加奈子が兵庫の街の話題や歴史をシンプルに解説しながら続々と発信していきます。
放送は終了しました。ご愛聴いただき、ありがとうございました。
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2018年9月9日(日) 12時34分
18/09/09 ゲスト:大久保裕晴さん
今日のゲストは池田泉州銀行 顧問、自然総研 顧問の大久保裕晴さんでした。
【ラジオレクチャー】
今日は重陽の節句。
奇数(陰陽で奇数が陽、偶数が陰)が重なる日を式日(節句)として祝いました。
9月9日は最上の陽の数が重なることから重陽と言われ、菊の節句ともいわれます。
不老長寿の薬でもあることから、菊の花を浮かべたお酒を飲む風習もあります。
菊という漢字は音読みだけで訓読みがありません。これは漢字の方が先に入ってきたということです。
菊の『くさかんむり』を除いた部分は、両手をまるく合わせた状態を表します。
『米』という字は、花弁が真ん中に集まっている状態を表しています。
鞠は『まり』、丸いボールを表す字です。
神戸で有名な掬星台(きくせいだい)は星を掬う(すくう)と書きます。
兵庫県の花は『のじぎく』。競りでは9という数字は『きく』。9月は『きくづき』とも言います。園芸は勿論の事、除虫にも使用され、蚊取り線香の材料にもなります。
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2018年9月2日(日) 12時41分
18/09/02 ゲスト:牧瀬修さん
今日のゲストは、神戸ハーバーランド株式会社 牧瀬修さんでした。
【ラジオレクチャー】
今日は伊藤博文(1841~1909)の誕生日です。
長州(山口)に生まれ松下村塾で学びました。先輩に高杉晋作・木戸孝允がいます。
22歳でイギリスへ。
長州が「下関事件」を起こしたことを新聞で知り急遽帰国。
諸外国と交渉し混乱を鎮めます。
26歳の時、山口から京都へ行く途中の神戸で足止めに。
神戸はちょうど神戸事件の翌日だったため、戦争状態だったのです。
イギリスで身につけた英語と人脈で諸外国を説得。
その実績もあり26歳で初代兵庫県知事となりました。
明治の三傑亡き後は時代の担い手となり、44歳で初代内閣総理大臣に。
45歳で憲法の研究のため三度目のイギリスへ。
ドイツの憲法を持ち帰り、1889年憲法発布。
枢密院、貴族院の初代議長を歴任。立憲政友会を組織し総裁に就任。
ハルビン駅で暗殺されるまでの68年の生涯でした。