シルクロード研究の第一人者として知られる、
山田勝久さんが、現地調査40年を迎えました。
そして、その40年の研究が詰まった、
書籍『シルクロード悠久の天地』を
4月に出版されました。
今日は、シルクロードの魅力について、
詳しくお話を伺いました!!
シルクロード研究の、きっかけとなったのは・・・。
幼い頃、城跡の小学校で育った山田さん。
織田信長の家臣が住む居城で、
小学校の位置が尾張と三河の国境ということもあり、
鳴海城や大高城や、多くの砦跡や首塚も残っており、
今川義元と織田信長が戦った桶狭間の古戦場も近くにあったそうです。
そのような地で幼少期を過ごしたせいか、
考古学や東洋史に強い関心を抱いたそうです😌
そして、本格的に調査を始めたのは、
1979年8月からで、今年で40年になるのだとか!!😲
今までに、「世界26カ国」で「66回」の
シルクロード踏査を重ねたそうです。
📚 シルクロードで印象に残った場所 📚
・アレクサンドロス大王の生誕地、ギリシアのマケドニア地方のペラ遺跡。
・釈迦の弟子で、祇園精舎を寄進した、須達長者の邸宅跡の調査。
・ネパールのカトマンズの釈迦族の調査。
・楼蘭王国の地下墓。
・トムシュク(古代・尉頭国)のトクズサライ仏教寺院。
・クチャ(古代・亀茲国)のアアイ石窟。
・トルファンの勝金口石窟。
・ジュンガル盆地の、北庭西大寺の調査。
そして、東インドのケッサリアを、
日本人として本格的に調査をしたのは、
山田さんが初となった!!!
今回、本書で取り上げたケッサリアに、
一般人は入っていないそうです。
「まさに忘れられた、仏教遺跡といえる。」
と山田さん。
調査内容は、仏塔の内部と周囲を測量し、
イスラム教徒によって破壊された実情や、
2001年から続いている、発掘作業の進捗状況も調べたそうです✨
6世紀頃の仏塔は、高さは46メートル、
直径は110メートルにも及んでいたのだとか・・・。
ケッサリアの地では、
「なぜ、かくも巨大な仏塔が出現したのか」を、
仏教史の上から考察し、また、偶像を崇拝するヒンズー教は、
弾圧されずに何故、仏教だけイスラムの大弾圧を受け、
滅亡したのかについても考えを巡らせていたそうです。。。。。
調査の結果、
ヒンズー教の聖職者は清貧を甘受していたのに、
仏教寺院には王族や貴族、大商人から寄進を受けた財宝が山積しており、
そこがイスラム教徒に目を付けられた、最大の要因であることを理解できたそうです。
また、仏教が民衆から遊離し、
釈迦の説いた教えとは無縁な、瞑想主義に
陥ったことも原因の一つに考えられたんだとか・・・
現在、インドで仏教徒は、0.7パーセントしかいないんです。
まさに壊滅状態😲😲
そしてなんと言っても、
シルクロードの現地調査で、苦労したことが
たくさんあったそうです😨
・スタンでは盗賊に襲われ、カメラも現金も根こそぎ盗られてしまった。
「その時は生命の危険を感じた。」と山田さん。
・トルファンでは、ウィグル族の数人の青年に襲われ、
民家に逃げ込んだこともあるんだとか・・・。。。
よく、「思い出のない人生ほど淋しいものはない」と言われるが、
66回の旅は、私の人生にとって、生命に刻まれた金字塔ともいえる。
・・・・・・・。
かっこいいですね!!!山田さん✨✨
「シルクロード悠久の天地」の中で、
山田さんイチオシの内容をお聞きしちゃいました!!
・第一章の「藤原京とペルシアのガラス碗」
・第二章「トルファン」の勝金口石窟
・第三章の「シリアの世界遺産パルミラ王国の残影」
の3章📚
笠間書院から2,200円(税込み)で販売中です😊
必見ですね👀✨✨
れからも現地調査を続けると山田さんは話してくれました。
目標は、シルクロード踏査『100回』
まだ66回ですが、
今年の11月23日からは、「ギリシア」と「エジプト」の
古代遺跡の調査に入ることが決定していらっしゃいます!
また、今まで14冊の本を著書されている山田さん。
次は『海のするクロードを行く』を出版する予定だそうです👀💕
著書のなかでは、「イタリア」から「ギリシア」
「エジプト」から「インド・スリランカ」。
そして、「ミャンマー・タイ・カンボジア・
インドネシア・ブルネイ・ベトナム・中国」への
大航海の変遷を取り上げる予定だそうです🔥
凄い予定です・・・・・!!!
しかし、その前にCheck!👈
山田さんの、「シルクロードの公演会」が開催されます🎉🎉
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『大阪府立中央図書館』