サッカー・J1のヴィッセル神戸は23日、明治安田生命J1リーグ戦第24節に臨み、アウェイの駅前不動産スタジアム(佐賀・鳥栖)でサガン鳥栖に6-1と大勝した。3月の第2節・第3節以来、5か月ぶりのリーグ戦連勝となった神戸は、8勝5分け11敗で、勝点を29に伸ばし、暫定11位と順位を上げた。
前節の浦和レッズ戦と同じスターティングメンバーで臨んだ、神戸。相手の鳥栖は勝点2差と順位も近く、加えて、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの現役ラストマッチということもあり、難しい試合になると思われた。
しかし、19時34分にキックオフされた一戦は、前節の勢いをそのままに試合を支配。11分という早い時間帯に山口蛍の2試合連続ゴールで先手を取ると、20分にはアンドレス・イニエスタがPKを冷静に決めてリードを広げ、その2分後にはイニエスタの技ありサイドチェンジをきっかけに、田中順也が左足を強烈に振りぬいて、前半だけで3点差をつける。
前半終了間際にイニエスタが負傷交代を強いられるアクシデントに見舞われ、後半はトーレスを軸とする鳥栖の反撃も浴びた、神戸。それでも、54分には酒井高徳の左アーリークロスを古橋亨梧が押し込み、73分にも古橋が加点。79分にはCKから失点したものの、終盤の86分には山口がこの日2点目のゴールで試合を締めくくり、終わってみれば今季最多の6得点で鳥栖を圧倒した。
「スコア上では結果は出たかなと思いますが、後半の内容に関しては、アンドレス(イニエスタ)がケガをして、少し相手に押し込まれる時間が増えたなか、自分たちでしっかりボールが回せず、ミスも多かったので、そこは反省しなければいけない」と、勝って兜の緒を締めたのは、殊勲の山口。「(鳥栖をはじめ)下とは勝ち点が詰まっていたし、今日勝つか負けるかですごく大きく変わってくる試合でもあった。今シーズン僕たちはまだ2連勝しかないので、次、ホームで3連勝を目指してやりたい」と、貪欲に勝利を求めていた。
試合後には鳥栖のフェルナンド・トーレスの引退セレモニーが行われ、イニエスタや、4試合ぶりに復帰して79分から途中出場したビジャが、トーレスと抱擁を交わすシーンも見られた。
なお、神戸は次節、8月31日にホームのノエビアスタジアム神戸で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。(『GOGO!ヴィッセル神戸』番組スタッフ)
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