日本プロバスケットボールリーグ2部(B2)中地区の西宮ストークスが、21日、西地区所属のバンビシャス奈良との開幕戦に臨んだ。最後まで1点を争う大接戦となったが、71-72で迎えた残り1秒で、西宮のドゥレイロン・バーンズが3ポイントシュートを沈め、74-72で西宮が劇的勝利。2019-20シーズンの最高のスタートを切った。
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西宮のホーム・西宮市立中央体育館には、2192人の大観衆が集結。そこで迎え撃つのは、14日に行われたアーリーカップ関西1回戦で、B1の滋賀レイクスターズに快勝するなど、流れに乗るバンビシャス奈良だ。(【関連記事】西宮ストークス、アーリーカップはB1の大阪エヴェッサに完敗 )
定刻通り、17時に始まった、西宮の新シーズン開幕戦。先発は、ブラッドリー・ウォルドー、ドゥレイロン・バーンズ、俊野佳彦、道原紀晃、岸田篤生の5人。うち2人を新加入選手が占めるなか、まずは、西宮のエース・道原の3ポイントシュートが決まり先制する。
第1クオーターは、西宮15-19奈良の滑り出し。西宮はわずかにリードを許したものの、両チームほぼ互角の立ち上がりとなった。
続く第2クオーター。西宮は、5分39秒にバーンズの3Pが決まり、逆転に成功するも、その後は一進一退の攻防が続く。前半を30-31と、わずか1点ビハインドで終える。
ハーフタイム明けの第3クオーターは、シュートが飛び交う、得点の奪い合い。そこで気を吐いたのは、松崎賢人。2本の3ポイントシュートを沈めるなど、このピリオドだけで10得点。他の選手も確率よくシュートを決め、相手を上回る得点を記録。西宮が57-54と、初めてリードを奪って最終クオーターへ。
両者一歩も譲らない、意地と意地のぶつかり合いとなった第4クオーター。最後まで、どちらのチームにも流れが渡らない接戦となったが、残り1秒。「最後まで打ち続けろとチーム全員が言ってくれた」という、チーム全員の想いを乗せたバーンズの3ポイントシュートが決まり、74-72として熱戦に終止符を打った。
終わってみれば、リードは7回入れ替わり、同点となったのは4回。5本中、4本の3ポイントシュートを決めた松崎が、チームトップの18得点。試合を決めるシュートを放ったバーンズと、ゴール下で獅子奮迅の活躍を見せ、9本中8本の2ポイントシュートを決めたウォルドーが17得点で続いた。松崎と並んで5本のアシストを通し、攻守にわたって貢献した道原が15得点と、4選手が二桁得点を記録した。
「ヒーローは要らない」というマティアス・フィッシャーHCの言葉通り、ベンチ入りした選手全員が出場し、つかんだ劇的勝利。西宮がこのまま流れに乗って白星を積み重ねていけるか、注目だ。22日もバンビシャス奈良と対戦。14時ティップオフの予定となっている。(春名優輝)
2019-20 B2リーグ 第1節
9月21日(土)17:00 TIP OFF
西宮ストークス 74-72 バンビシャス奈良
(15-19、15-12、27-23、17-18)
会場:西宮市立中央体育館
入場者数:2192人
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