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羽川英樹ハッスル!

  • 2020年10月1日(木) 13時00分

    祝・新快速50歳!

    「いってきました!」は、50周年を迎えたJR西日本の新快速の話題です。
    新快速は1970年10月1日 大阪万博が終了した約2週間後から運行を開始しました。
    万博開催中、臨時で走らせていた113系列車を活用し、私鉄王国に殴り込みをかけたのです。

    呼び方は東京・中央線に「特快」がありましたからそれに倣おうとしたのですが、
    新鮮さを重視して「新快速」(スペシャル・ラピッド・サービス)と名付けられました。

    当初の運行区間は京都~西明石で、10~16時の間に1時間に1本の運行でした。
    駅は京都・大阪・三宮・明石だけ停車して新大阪は通過していました。最高時速は95km/h。
    大阪~京都を32分で結び、当時としては画期的でした。

    1972年、山陽新幹線が岡山まで開業しまして、新快速はスピードアップ、110km/h運転に。
    運行区間は草津~姫路間に延伸。15分間隔の運転(京都~西明石)へ進化しました。
    大阪発の上り・京都方面は、新快速と特急「雷鳥」が同時に発車して、スピードはなんと新快速の方が4分も速かったのです(当時、新快速は内側線を走っていました)!特急は特急料金を支払って乗るのに!このため、新快速と雷鳥の発車時刻を5分ずらされました。

    1980年、117系シティライナーとして、新快速のため開発された車両が導入されました。

    1990年、JRになり、芦屋・高槻に停車することになりました。
    2000年、223系が登場。時速130km/h運転により大阪から京都まで27分、三宮まで19分!
    しかし、2005年に起こった宝塚線の尼崎脱線事故以降は、ゆとりダイヤを採用しています。

    2006年、北陸本線直流化により福井県の敦賀まで延伸。
    現在、新快速の運行最長区間は敦賀~播州赤穂です。275kmで5県を結ぶのは、関東の熱海(静岡)~黒磯(栃木)を抜いて日本一の距離を誇ります。
    新快速は今、全日12両編成で運転し、大阪から京都まで28分、三宮まで21分で結びます。まるで無料の特急!

    僕から新快速に望むこと、こちら。
    ①Aシートは もう少し増発してほしい(現在は上下4本のみ)。 
    ②西日本を代表する車両なので もう少し車両デザインを目立つ色にしてほしい。
    ③兵庫県に比べ、滋賀県内の停車駅が多すぎる。

    50歳を迎えた新快速のメモリアルとして、大阪駅・三宮駅でパネル写真展示が行われ、記念グッズが発売されています。
    新快速が沿線に与える影響は大きく、例えば「南草津」は2011年に新快速停車駅になって以降、周辺人口が激増し滋賀県一の利用客数を誇る駅に成長しています。

    2020.10.1放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より

    【鉄アナ・羽川英樹の出発進行】はこちら