映画「おとなの事情 スマホをのぞいたら」〈はーさんの行ってきました!〉
〈はーさんの行ってきました!〉
この作品は世界最多の18ケ国でリメイクされている「おとなのシリアス・コメディ」。
もともとはイタリアで製作されたものですが、
今回の日本版はヒューマンタッチで名作ドラマを数多く手掛けた
岡田恵和が脚本を担当しています。
物語は年1回、3組の夫婦と独身男ひとりの7人が集まって
パーティを開くところから始まります。
50代の鈴木保奈美と益岡徹は、夫も妻もドクターというセレブ夫婦。
40代の常盤貴子と田口浩正の倦怠期夫婦。30代は木南晴夏と渕上泰史の新婚夫婦。
それに独身男で塾講師の東山紀之が加わります。
パーティが始まってまもなく新婚妻が
「各自のスマホをテーブルの上に置いて かかってきた電話はスピーカーで公開、
メールのメッセージもすべて見せ合おう」と提案します。
参加者は「やましいことはないので大丈夫」と言いながらも、恐る恐るゲームは始まります。
着信音が鳴るたびに体が硬直し、ひたすら自分宛でないことを祈ります。
しかし次々に発覚・暴露される参加者たちの秘密の数々。
それらに本人たちは必死で嘘をつき言い訳を繰り返し様は、もはや他人事ではありません。
90年代のトレンディドラマをけん引した
鈴木保奈美と常盤貴子は なんとこの作品で初共演。
主演の東山紀之はストイックな役から脱し、さえないダメ男を熱演しています。
監督は「101回目のプロポーズ」「抱きしめたい」の光。
スマホの存在が大人たちを翻弄する様子を毒のある笑いで包む秀作ですが、
決して夫婦一緒には見ないほうがいいようです。
2020.1.14放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より