晩秋の信楽と岡本太郎展〈はーさんの行ってきました!〉
〈はーさんの行ってきました!〉
滋賀県甲賀市の信楽といえばタヌキの置物と朝の寒さが有名です。
そんな信楽でいま開催されているのが「信楽と岡本太郎展」です。
万博公園・太陽の塔でおなじみの岡本太郎と信楽にはいったいどんな結びつきがあったのか?
会場の県立陶芸の森・信楽産業展示館を訪ねて よくわかりました。
知る人ぞ知る太陽の塔の裏に描かれた「黒い太陽」はこの信楽で製作されていたのです。
独特の赤い土の色が出ることや、大きな陶器が作れることでこの地に魅了されたようです。
ほかにも東京オリンピックの陶板レリーフもここで製作しており、
信楽の名誉町民にもなっています。
既成の枠組みにとらわれないアバンギャルドな作品が多いのですが、
今回の展示でもひときわ目をひくのが、1963年製作の「座ることを拒否する椅子シリーズ」。
太郎さんならではの発想の作品です。
他にも1974年 山陽新幹線・岡山駅エントランスに飾られた陶板「躍進」や
サッカー川崎フロンターレのユニフォームなども展示されています。
また会場奥には 今や信楽焼の重鎮となった5人の作家の作品も
「太郎へのオマージュ」という形で展示。
太郎さんと一緒に信楽で「黒い太陽」などの制作に携わった間柄で、
作風は異なりますが、その影響は存分に受けたことが伺えます。
会場入り口には、太郎も自ら演奏するなど大好きだったストリートピアノが
斬新で古風なラッピングで置かれ人気を集めています。
会期は12月5日(日)までで入場無料で撮影も自由です。
また隣接するカフェレストラン「ブラウンライス&ウォーター」は、
信楽産有機玄米と発酵食をテーマにした自然食レストラン。
のどかな晩秋の風景をながめながらゆっくりランチが楽しめます。
ちなみに発酵玄米ピザや担々麺にも使用されています。
2021.11.25放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より