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田辺眞人のまっこと!ラジオ

番組内容

わたしたちが暮らす街には、実はとっても深い歴史や文化があります!
「兵庫・神戸のヒストリアン」田辺眞人と中野加奈子が兵庫の街の話題や歴史をシンプルに解説しながら続々と発信していきます。

放送は終了しました。ご愛聴いただき、ありがとうございました。

  • 2018年8月5日(日) 13時32分

    18/08/05 ゲスト:松下麻理さん

    今日のゲストは神戸フィルムオフィス 代表 松下麻理さん

     

    <ラジオレクチャー>

    85日は1944年(昭和19)に「カウラ事件」が起こった日です。

    オーストラリアのカウラにあった捕虜収容所で起こった悲しい事件。

    『ジュネーブ条約』により捕虜になった兵士は、手厚く保護され、農業の合間に野球を楽しむ時間も与えられていました。

    ところが当時の日本兵は“捕虜になるなら、自決の道”という考えがあり、この夜、武装蜂起を企て多くの死者が出ました。

    当時は日本人の考えが理解できなかったオーストラリア人も、文化の違いが引き越したことだと、1963年にこの地を日本に与え、日本人墓地の見守りをカウラの高校生がするなど友好が結ばれています。

    中野不二男『カウラの突撃ラッパ』井上ひさし『黄色い鼠』にもこの題材が扱われています。

    (まとめ:久保直子)

  • 2018年7月29日(日) 13時26分

    18/07/29 ゲスト:埴岡真弓さん

    今日のゲストは播磨学研究会の埴岡真弓さん

     

    <ラジオレクチャー>

    毎年729日には大分県耶馬溪町の雲八幡社でカッパ祭りがあることからカッパについてのお話。

    室町時代にはカワウソが歳を取ってカッパになると言われ、江戸時代には両生類として描かれました。

    日葡辞書にも川郎(かわろう)とあります。

    4~5歳の子供。口は三角。背には甲羅もしくはうろこ。魚の生き血が好物。

    亀やカエルがモデルになった想像上の生物です。カッパを関西ではガタロウと言い、落語の代書屋にも登場します。

    文学の世界では芥川龍之介の「河童」が有名。命日の724日は河童忌と言われます。

    おかっぱ、丘の上の河童、河童の川流れという言葉もあり身近な存在。日本の文化が生み出した妖怪の分野の産物です。

    (まとめ:久保直子)

  • 2018年7月22日(日) 13時22分

    18/07/22 ゲスト:小川さだ

    今日のゲストは一般財団法人龍神村開発公社「小川さだ」さんでした。

     

    <ラジオレクチャー>

    1549722日イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸した日です。

    1500年頃といえばルネサンス・宗教改革・大航海がヨーロッパを大きく変え近世へという時。

    敬虔なカトリック信者のザビエルは海外に布教の場を求め1541年リスボンを出発します。

    1545年マラッカまでやってきた時、アンジロウ(ヤジロウとも)という日本人と出会い、

    布教の場を日本に求めようとアンジロウの故郷鹿児島へやってきます。

    ザビエルの影響を受けキリスト教を信仰した日本人は155111月には1000人ほどでしたが1582年には15万人に。

    ところが秀吉や家康によって禁教され隠れキリシタンに。

    その潜伏キリシタン遺跡が世界遺産にという今、その第一歩が印された日でした。