映画「キネマの神様」〈はーさんの行ってきました!〉
〈はーさんの行ってきました!〉
巨匠:山田洋次の監督・脚本による松竹映画100周年記念映画。
原作は 自分の家族をモデルにした原田マハさんの自伝的小説。
これに山田監督が自分の修業時代の撮影所のエピソードを織り交ぜて仕上げた作品です。
当初主演の志村けんさんが撮影から1ケ月でコロナ感染で亡くなり、
さらに相次ぐ緊急事態宣言で何度も撮影が中断。
結局 撮影から完成まで1年を費やすこととなりました。
志村けんに替わって主役を演じたのは沢田研二。
その妻に宮本信子、娘に寺島しのぶ。
沢田の親友の名画座の館主に小林捻持というキャスト。
沢田は役の上では78歳。毎日 競馬とマージャンと酒におぼれ、
闇金融で借金だらけで家族からもあきれられ見放されています。
そんな彼がこよなく愛しているのが「映画」。
実は彼は若き日は助監督として撮影所で映画をつくっていたのです。
そんな若き日の沢田を菅田正輝、その恋人で後に妻になる若き日の宮本を永野芽衣、
そして当時のTOP女優を北川景子が演じています。
物語は そんなダメおやじに起こる奇跡の物語。
現在と50年前を行き来しながら、
撮影所の熱気・友情・恋・家族などを山田イズムたっぷりに描いた秀作です。
その山田監督、来月には90歳を迎えます。
映画『キネマの神様』
神戸国際松竹・MOVIXあまがさき・大阪ステーションシティシネマなどで公開中
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021.8.12放送分 羽川英樹ハッスル!「行ってきました!」より