神戸市須磨区にある兵庫大学附属須磨ノ浦高校はクラブ活動が大変盛んな高校の1つで、なかでもソフトボール部は、昨夏の第70回全日本高校女子選手権(全国高校総体/インターハイ)で9年ぶり2回目の全国制覇を達成すると、今春の第37回全国高等学校女子ソフトボール選抜大会でも17年ぶり2回目の優勝を記録。いま、まさに黄金期を迎えている。7月28日からは第71回全日本高校女子選手権(全国高校総体/インターハイ)へ、兵庫県代表として出場することがすでに決まっているなか、2日のラジオ関西『時間です!林編集長』(月曜~木曜15:00-17:50)に、兵庫大学附属須磨ノ浦高校ソフトボール部から、池田紀子監督と、3年生の花浦ひかり主将がゲスト出演。3季連続の頂点へ、意気込みを語った。
3季連続全国制覇を目指す兵庫大学附属須磨ノ浦高校ソフトボール部の池田紀子監督と花浦ひかり主将(写真:ラジオ関西)
「強化は30年くらい前からちょっとずつ行ってきた。全国大会出場もそのときくらいから」(池田監督)という兵庫大学附属須磨ノ浦高校ソフトボール部。現在は、部員が28人で、3年生が11人、2年生が7人、1年生が10人の構成となっている。「毎日休みなく行う」練習で研鑽を積むなか、チームが特に丁寧に行っているのが「アップ(準備)」。「ちゃんとどこを使っているのか、どのようにするのか考えてやっている」と池田監督。その部分も含めて、基礎練習については重点的に取り組む。花浦主将も、「地味(な練習)ですが、それがないと、ノックとか、実践になったときに(対応するための)動きができないと感じるので、基礎を大事にしている」と、選手たちもベースの大切さを感じながら鍛錬に励む。それが強さの秘訣といえるだろう。
また、チームの一番の強みは、「守備」。「全国どこのチームからも、『須磨ノ浦の守備』の強さは、『(普段)バッティング練習をしていないんちゃうか』と思われるくらい(鍛え上げられていると)定評がある。そこは一番きちっとやっている」と、池田監督は胸を張る。
3季連続全国制覇を目指す兵庫大学附属須磨ノ浦高校ソフトボール部の池田紀子監督と花浦ひかり主将がラジオ関西『時間です!林編集長』にゲスト出演。作家で番組コメンテーターの玉岡かおるさんや、パーソナリティーの林真一郎・津田明日香両アナウンサーからの質問にも笑顔でこたえていた(写真:ラジオ関西)
さらに、「自分たちの力を引き出すようにどうすればいいか、頭を使ってやっているところは、以前にはなかったところ。昔はやらされている感があったが、今は子供たちには考えてやるようにとしている」と池田監督も言うように、「考える力」をつけながら、プレーへの対応力も上げているのも、兵庫大学附属須磨ノ浦高校ソフトボール部の特長のひとつ。そういった自主性も重んじる池田監督について、花浦主将は、「厳しいときは厳しいですが、私が今まであったなかで一番負けず嫌いな人。普段はやさしくて、天然なところがある方」と、指揮官をリスペクトしていた。
「監督の池田先生からも、いつもミーティングしてもらうが、『負けたときの悔しさがあって、次にどうしていくか』というのを、自分たちのなかでも考えていくことで、『絶対に次は勝ちたい』という思いが出てきて、それがチーム団結につながっている」と花浦主将もかみしめるような、団結力が魅力のチーム。全国大会連覇への周囲からの注目は高まるが、「頭にそれをずっと置いていても(仕方ない)。固くなって、自分たちのソフトボールができなくなって後悔するのだけはイヤなので、自分たちがやってきたことをしっかり出せば、それが結果に自然とつながっていくと思うので、そういう(自分たちがやるべき)ソフトボールをして勝っていきたい」と、おごりも慢心も一切ないなかで、大舞台に挑む。
「県大会や今までの大会もそうだが、学校からとか、周りの友達とかの支援があって自分たちがソフトボールできている環境がある。そこにしっかり感謝の気持ちをもって、自分たちがソフトボールで恩返しできるようにしたい」という花浦主将は、「高校最後の大会なので、このチームでこの仲間とソフトボールができることを楽しんで、自分たちのソフトボールをして日本一になれるよう頑張ります!」と意気込みを示した。また、池田監督も「いつも周りの方々に応援してもらって幸せだなと思っています。連覇ができるのは全国でもウチだけなので、それを目指して頑張りたい」と、連覇への思いを改めて強くしていた。
3季連続全国制覇を目指す兵庫大学附属須磨ノ浦高校ソフトボール部の池田紀子監督と花浦ひかり主将がラジオ関西『時間です!林編集長』にゲスト出演。作家で番組コメンテーターの玉岡かおるさんや、パーソナリティーの林真一郎・津田明日香両アナウンサーと記念撮影(写真:ラジオ関西)