2022年3月24日 第328回オンエア
番組を聴いてみよう!
【先読みシネマ情報 スペシャルインタビュー】
映画『三度目の、正直』 監督 野原位(ただし)さん
月島春は、パートナーの連れ子・蘭がカナダに留学し、言い知れぬ寂しさを抱えていた。そんな時、公園で記憶を失くした青年と出会う。過去に流産も経験している春は、その青年を神からの贈り物と信じ、今度こそ彼を自らの傍らで育てたいと願う。一方、春の弟・毅は音楽活動を続けている。その妻・美香子は精神の不安を抱えながら、4歳の子を育て、毅の創作を献身的に支えていた。それぞれの秘めた思いが、神戸の街を舞台に交錯する。
神戸を舞台に、続く人生を生きる人々のもう一つの新たな物語。主人公・春を演じるのは、『ハッピーアワー』で主役の一人を演じた川村りら。子どもを育てたいと切に願いながら、どこか狂気を宿した女性を鮮烈に演じる。また、神戸出身の孤高のラッパー・小林勝行が俳優に初挑戦。自身を投影した役柄で、劇中でもライブを披露するなど、無骨ながら生々しい演技を披露しているのも見どころ。監督は『スパイの妻』『ハッピーアワー』の共同脚本を務め、本作が初監督作となる野原位。(作品資料より)