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  • 2019年7月19日(金) 12時30分 社会・カルチャー

    第45回放送文化基金賞受賞の田辺眞人さん「ずっと小説を書いてきた人に、日本相撲協会がトロフィーをくれたみたいな驚きがあった」


    田辺眞人 園田学園女子大学名誉教授が第45回放送文化基金賞を受賞した喜びを語った(写真:ラジオ関西)

     第45回放送文化基金賞の個人・グループ部門の放送文化において、長年にわたる地域放送への貢献を讃えられて受賞者に名を連ねたのが、「神戸・兵庫のヒストリアン」こと、ラジオ関西『田辺眞人のまっこと!ラジオ』パーソナリティーを務める、田辺眞人 園田学園女子大学名誉教授。7月2日に授賞式に臨んだ田辺名誉教授が、ラジオ関西に凱旋。18日の『時間です!林編集長』にゲスト出演し、放送文化基金賞受賞の感想を述べた。

    「我々がやっている仕事として、(これまで受賞している兵庫県や神戸市、宝塚市の)文化賞とか(文部大臣表彰や兵庫県知事表彰など)教育功労とかは、いつかもらえたらなというのはありましたが、私にとって放送文化基金賞(を受賞する)というのは、まるで『文学賞がほしい』とずっと小説を書いてきた人に、日本相撲協会がトロフィーをくれたみたいなこと。ほんまにそれくらい(受賞決定のときは)『ええっ!』って、びっくりしました」というたとえを披露して、スタジオの出演者を爆笑させながら、田辺名誉教授は受賞の驚きを表現していた。


    『時間です!林編集長』出演時は、ユーモアを交えながら話を進めた、田辺眞人 園田学園女子大学名誉教授(写真:ラジオ関西)

    「私は『神戸のヒストリアン』ということで、神戸・阪神間(が主)だったのですが、(これまで担当した)番組を通じて、(兵庫)県下に目がいくようになりました。その総決算が、昨年度の兵庫県政150周年(※ラジオ関西でも県政150周年番組をレギュラーで担当)。それもいい勉強になりました」(田辺名誉教授)

     放送文化基金賞は、過去1年間(第45回は、2018年4月~2019年3月が該当)の放送のなかから選ばれた、優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループに毎年贈られる賞。近年では、田辺名誉教授と同じ部門で、俳人の夏井いつきさんやシンガーソングライターのさだまさしさんらが受賞している。今回の審査委員会の講評では、「地域の歴史や文化を再確認、維持するうえで、地域放送局の役割はきわめて大きい。その原動力となるのが、語り口が新鮮で説得力があり、豊富な知識を持つ地元の文化人。田辺教授の兵庫の歴史や文化を語る口調の、なんと魅力的であることか。地域の放送文化に貢献する田辺眞人さんを讃え、賞を贈る」と述べられている。

    「私自身はこういう世界(放送の分野)で生きていこうと思って練習してきたわけではなかったのですが、大学の教室で(の授業)、あるいは、市民の講座などと同じような形で(番組などに)臨み、縁があって放送と付き合うと、これもいい教育的な手段になると痛感しました」と、田辺名誉教授にとって、神戸・兵庫の歴史を伝えていくうえで、放送の役割の重要性を再認識していた。

     いまや兵庫史の伝え手の代表格ともいえる、田辺名誉教授。9年目を迎えている自身の番組『田辺眞人のまっこと!ラジオ』をはじめ、今後も、その独特で優しく魅力的な語りで、お茶の間に神戸・兵庫の歴史を紐解いていく。


    田辺眞人 園田学園女子大学名誉教授と、『時間です!林編集長』出演陣(写真:ラジオ関西)

    【参考記事】「兵庫・神戸のヒストリアン」田辺眞人さん、第45回放送文化基金賞「個人・グループ部門」放送文化の部で受賞!

    【公式サイト】時間です!林編集長

     

  • 2019年6月22日(土) 10時30分 社会・カルチャー

    親和女子大と神戸電鉄が協定を締結(ラジオ関西ニュース)

     神戸市北区に拠点を置く神戸親和女子大学と神戸電鉄が、互いの連携を強め、地域の活性化で協力し合おうと、このほど、協定を締結しました。

     神戸親和女子大学は、創立52年を迎えた今年、これからの10年を見据えた教育ビジョンを新たに定め、地域の様々な行事やボランティア活動に学生が参加するなど、地域貢献を大きな目標の一つに挙げています。また、神戸電鉄も『「安心」「安全」「快適」などで地域社会へ貢献する』ことを経営理念に掲げていることから、お互いの考えが一致しました。

     今後は、イベントの開催などで積極的に手を組み、大学は学生ボランティアを派遣する、神戸電鉄は駅での広報に力を入れるなどして連携するほか、神戸電鉄が行う就業体験に学生を受け入れることで、双方のスキルアップを図ります。

     この協定の有効期間は、2019年6月20日から1年間で、神戸電鉄の寺田信彦社長は、「これを機に、若い世代の視点を生かして、広がりや幅のある沿線活性化の取り組みをさらに進めていきたい」と期待を述べています。

  • 2019年6月19日(水) 17時00分 社会・カルチャー

    濱田祐太郎が「ひょうごユニバーサル大使」に 兵庫県が進めるユニバーサル施策を幅広く発信


    「ひょうごユニバーサル大使」の濱田祐太郎(画像提供:兵庫県)

     兵庫県は18日、盲目のお笑い芸人・漫談家である濱田祐太郎に、「ひょうごユニバーサル大使」を委嘱すると発表した。「ひょうごユニバーサル大使」は、「障害のある方への声かけ運動」や「ヘルプマークの普及啓発」、「ゆずりあい駐車場」など、兵庫県が進めるユニバーサル施策を幅広く発信するアンバサダー。兵庫県は、「視覚障害の当事者である濱田さんならではの視点で、気づきの輪を広げていくことにより、互いに支え合い、一人ひとりが持てる力を発揮して活動できる、ユニバーサル社会づくりの実現を目指す」としている。

     濱田は兵庫県神戸市生まれの29歳。兵庫県視覚障害者特別支援学校卒業後、2012年より芸能活動を開始し、2013年より漫談家としてデビュー。白杖を持ち、スーツ姿で舞台に立つ芸風が特長で、音楽を使わず、正統派のしゃべくり漫談を披露するピン芸人として活躍し、2018年のR-1グランプリで優勝して一気に脚光を浴びた。

     なお、「ひょうごユニバーサル大使」委嘱式は、7月30日に兵庫県公館で開催される「ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会」内にて、兵庫県知事から行われる。

  • 2019年6月18日(火) 17時30分 社会・カルチャー

    「令和」の典拠となった万葉集で注目を集める 稲美町の「いなみ野万葉の森」

     ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』(火曜10:00-13:00)でお送りしているコーナー「田名部真理のひょうご町あるき」。18日の放送では、兵庫県稲美町を特集し、そのなかで注目の場所として、新元号「令和」と、その出典とされる万葉集で最近脚光を浴びている「いなみ野万葉の森」が紹介された。


    いなみ野万葉の森(写真:ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』)

     古来より万葉集に詠まれたいなみ野に位置する稲美町。当時のいなみ野と瀬戸内海を形づくった日本庭園になっている「いなみ野万葉の森」は、昭和63年に開園し、園内には地形に応じて万葉集に歌われた植物が植えられ、それぞれに植物名と万葉歌の標識が設置されている。「4月に入ってゴールデンウイークにかけては休みなしで働きました」と、新元号の発表を機に「いなみ野万葉の森」にスポットライトが当たったことで多忙な日々を送っているのは、稲美町生涯学習課の永田純子課長。来園者や取材も増加しているという。

     特に来園者の目にとまっているのが、「令和」ゆかりの場所。「陶板で歌碑が50ほどあるのですが、その1つの歌碑に、『令和』という、今回の序文の切り取りを(植物の)シュンラン(らに)のところに添えているものがあります。(歌碑上で)令と和が横に並んだ状態で、奇跡というべきか、並ぶのはたまたまだったと思うのですが、見つけたときにはびっくりしました。『よく散歩でこの道を通るけどもこれがあるのは知らなかった』という方も結構おられます」(永田課長)。


    歌碑に「令」「和」の文字が並んでいる(写真:ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』)

    「令和」になってから「いなみ野万葉の森」には、新元号初日の5月1日を記念して、地元の有志により寄贈された歌碑と記念碑も新たに設置されている。「静かな万葉の森なので、花や和歌を楽しみながら散策してほしい。水のせせらぎを聞きながらゆったりと時間を過ごしていただけるような森のたたずまいになっていますし、今回、令和の典拠となった万葉集の歌碑がこの稲美町にございますので、またお近くに来られた際は、『いなみ野万葉の森』にお越しください」と永田課長。「いなみ野万葉の森」の入園料は無料で、開園時間は10月~6月の間は9:30~16:00(7月~9月は17:00まで)。月曜日と年末年始(12月28日~1月4日)が休園日となっている。問い合わせは稲美町立郷土資料館、電話079-492-3770まで。


    新元号発表にともない、歌碑と記念碑も新たに設置された(写真:ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』)

    【公式サイト】谷五郎の笑って暮らそう

  • 2019年6月17日(月) 15時30分 社会・カルチャー

    登録有形文化財に登録された湊川隧道 登録プレートがお披露目

     日本最初の近代河川トンネルで、兵庫県神戸市兵庫区にある湊川隧道(みなとがわずいどう)が、今年2019年の3月に登録有形文化財に登録されたことを受けて、文部科学大臣から登録プレートが交付され、その除幕式とお披露目が15日に、湊川隧道内で行われた。


    湊川隧道の登録有形文化財登録プレートがお披露目された(写真:ラジオ関西)

     幅7.3メートル、レンガ造りで断面形状が馬蹄型のトンネルは、1901(明治34)年に竣工。地域住民を洪水等の被害から守ってきた。その後、阪神・淡路大震災の災害復旧事業の一環として、新たに新湊川トンネルが完成したことに伴い、約100年間にわたる役割を終了。現在は兵庫県の管理のもと、当時の建設技術を現在に伝える貴重な土木遺産となっている。お披露目当日の15日は月1回の一般公開日にあたり、神戸市立夢野中学校のブラスバンド演奏を実施。その前に、除幕式が開催された。


    当時の建設技術を現在に伝える貴重な土木遺産となっている湊川隧道は、月1回、一般公開されている(写真:ラジオ関西)

     除幕式に参加した「湊川隧道保存友の会」の会長を務める渡邊保さんは「皆さんのおかげで、立派なものをいただき、本当にありがとうございます。これからも、若い方をはじめ、この隧道の認識をもっと持ってもらえるようにしていきたい」とコメント。また、「湊川隧道保存友の会」会員の1人も「20年以上前、最初にトンネルに入ったとき、レンガ(造り)のきれいな状態を見ていました。今後も、今のように(月に一度のイベント時に隧道を)見てもらえるよう、この地域で活動を続けていきたい。(イベントなどで訪れる)子供たちにとっても(見学は)いい経験になると思います」と述べていた。

     湊川隧道では、毎月第3土曜日の13時から15時に一般公開され、楽器演奏、コーラス、民謡などのミニコンサートを開催。また、土木学会が定めた11月18日の「土木の日」にちなみ、例年「新湊川ウォーク~湊川隧道通り抜け~」も行われ、今年は11月10日に予定されている。詳しくは、湊川隧道保存友の会のホームページ(http://minatogawa-zuido.com/)を参照のこと。


    毎月第3土曜日に一般公開し、楽器演奏、コーラス、民謡などのミニコンサートが開催されている湊川隧道。6月15日には神戸市立夢野中学校のブラスバンド演奏が行われた(写真:ラジオ関西)