子どものネット被害防止に取り組む福田さん(左から2番目)と松村さん(左から3番目)(写真:ラジオ関西)
子どもがSNSトラブルに巻き込まれる被害を防ごうと、兵庫県立大学の学生たちが、小学生向けに「スマホサミット」を開催し、インターネットについて考える機会を提供している。
「いまや小学生の6割が自分のスマートフォンや従来型携帯電話(ガラケー)を持っている」といい、学生グループは26日放送のラジオ関西の番組「時間です!林編集長」に出演して子ども自身がネット被害の実例を知る必要性を強調した。
この日は、兵庫県立大学の学生ら約60人で構成する一般社団法人「ソーシャルメディア研究会」から福田有里さんと松村友慎さんが番組に出演し、活動を報告。県内外の各地で子どもにSNSの正しい使い方を教える文科省委託の「授業」や、スマホとの関わり方を小学生が考える「スマホサミット」について伝えた。
小学生を対象に行った課外授業の様子(写真提供:ソーシャルメディア研究会)
22日に神戸市内の小学3・4年生を対象に行った授業では、全体の6割がスマホまたはガラケーを個人所有していることが分かったという。
同会ではトラブルの実例として、LINEなどの無料通信アプリで「かわいくない」と送信して「?」を付け忘れたケースやソーシャルゲームの課金、出会い系サイトの被害などを教えて子どもたちへ注意を促した。
「人とつながるオフラインキャンプ」の様子(写真提供:ソーシャルメディア研究会)
また「人とつながるオフラインキャンプ」としてネット依存の傾向にある子どもが、外で遊んだり他人と直接話したりする楽しさを知る取り組みも紹介。小学生から高校生までの参加者がインターネットのつながらない場所で合宿生活をした去年のキャンプでは、スマホを使っても良い時間としてフリータイムを1日1時間設けたところ、初日は13人中5人がスマホを手にしたが最終日にスマホを操作する子どもはほとんどいなかった、と明らかにした。
同キャンプは、今年(2018年)も8月16日から4泊5日の日程で開催される。問い合わせは、電話078-362-3142 兵庫県青少年本部
ラジオ関西「時間です!林編集長」| 2018年6月26日(火)放送分