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  • 2018年10月5日(金) 11時48分 エンタメ

    「給水塔」愛、ハンパない! 全国を巡って記録した『団地の給水塔大図鑑』


    『団地の給水塔大図鑑』を上梓する日本給水党党首の「UC」こと、小山祐之(こやま・ゆうし)がラジオ関西「バタフライエフェクト」に出演(写真:ラジオ関西)

     10月6日に『団地の給水塔大図鑑』を上梓する日本給水党党首の「UC」こと、小山祐之(こやま・ゆうし)が、2日のラジオ関西「バタフライエフェクト」に出演した。給水塔とは主に団地などの高い建物の水道の水圧を確保するために建てられた塔のこと。現在は技術の進歩で給水塔を使わなくても水圧が確保できることもあって、給水塔は減少の一途をたどる。

     小山祐之は、そんな絶滅危惧種の給水塔を求め、全国の団地などを巡り記録している。
    「団地はどの建物も画一的と批判的にいわれる。そのなかで、この給水塔がシンボルになるということで、デザインを工夫しているんです」と語るとおり、『ボックス型』、『とっくり型』、『円盤型』など様々なデザインに分類されるほど、形、色などバリエーション豊かだ。

     本に掲載した給水塔の写真にもこだわりがある「青空の写真になるようにしています。給水塔は昭和の団地とともに解体されて、ちょっとさみしいイメージがあります。それで曇り空で給水塔を撮ると本当に寂しい感じになってしまうので」と、給水塔に対する愛をにじませる。

     ただし、全国各地を個人で巡るのにも苦労は多い。「まずは、晴れの日にしか撮れないので週間天気予報を見て、撮りたいアングルが可能かグーグルマップで調べて、車の運転が苦手なので路線バスなどの公共交通機関を使うんですが、なるべく太陽が給水塔の正面に来る時間帯を狙って、どうやったら多くの給水塔を撮れるか計算して巡っています」

     一見、ニッチなマニア向けの本と思われがちだが、数十年後には、昭和の高度経済成長期を象徴する給水塔の貴重な資料として再評価される日がきっと来るだろう。


    (写真:シカク出版)

    <書籍>
    『団地の給水塔大図鑑』(シカク出版)定価2500円、税別/224ページオールカラー
    【収録内容】団地の給水塔大図鑑/給水塔の基礎知識/珍給水塔レポート/給水塔グッズ紹介/仕様銘板コレクション/給水塔のディテール図鑑/給水塔を見に行こう!/禁断の給水塔内部潜入記/数字で見る給水塔/ほか

    ラジオ関西「バタフライエフェクト」| 2018年10月2日(火)放送分

  • 2018年9月18日(火) 11時01分 防災

    林編集長、現地レポート 北海道胆振東部地震の被災地でみた、「本当に大切なこと」


    北海道胆振東部地震の被災地で現地取材を行った林アナウンサー。写真は厚真町社会福祉協議会での様子(写真:ラジオ関西)

     9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震。道内で初めて震度7を観測した被災地に入った。

     新千歳空港から車で36人が亡くなった厚真町へ向かい、1時間ほどで到着。避難所にもなっている町の施設の入口には、ペットボトルの水や、マスク、おむつなど、支援物資が積まれていた。夫婦で避難している70代の女性は、「電気が止まっているので、家に帰っても片付けのための掃除機もかけられない。娘の家には赤ちゃんがいるので、いつまでも世話になれないので、ここに来た」と話していた。

     役場をあとにし、多くの犠牲者が出た吉野地区に向かう。私が行ったときは安否不明者すべての遺体が収容された後だったが、自衛隊員は住民が亡くなった家の捜索を続けていた。指揮をしていた隊員に話を聞くと、「亡くなった方が使っていた遺品の捜索を続けている。使えるものはすべてご家族にお渡しするための作業です」とのこと。冷たい雨のなか、黙々と活動している隊員の姿が印象的だった。

     厚真町をあとにし、むかわ町へ。役場前にある道の駅では、道内を拠点にボランティア活動をしている70代の男性に出会った。この男性はボランティア活動を40年以上続けているそうで、各地から駆けつけたスタッフとともに炊き出しをしていた。「1日800食を作る。ご飯は自衛隊から提供してもらって、各地から送られた食材を使って提供している。毎日違うメニューを出していて、きょうは麻婆茄子をご飯にのせた丼」。男性は妻とともにワゴン車で寝泊りして支援を続けている。


    北海道胆振東部地震の被災地で現地取材を行った林アナウンサー。写真はむかわ町での様子(写真:ラジオ関西)

     むかわ町から今度は安平町に向かう。安平町についたのは、薄暗くなった頃。この町はボランティアセンターの立ち上げがとても早かった。地元にある学校法人の職員が中心となり、地震発生の2日後にセンターを立ち上げ、翌9日に受け入れをスタート、10日から公式に活動を始めた。立ち上げに関わった担当者は「被災者が何を求めているのかを聞き取りながら、動きながら考えている」と話す。

     もうひとつ、この町で注目すべきことは、避難所。安平町内の花園と若草という2つの町内会が活動拠点にしている「花若会館(公民館のような施設)」には、地震直後から住民が集まり始めた。この町内会では日頃から町とともに防災訓練を行ったり、お祭りなどの行事を年間20回以上も行っている。子供から高齢者まで、普段から顔の見える関係を築いていた。安平町の関係者は「避難している人たちの食事風景はまるでクリスマスパーティのよう」と言う。町内会の役員にそのことを尋ねると、「そう見えるかもしれない。みんなでこうやって集まって食事をすると、不安も和らぐ」と笑顔が返ってきた。

     阪神・淡路大震災以降、地震や台風などの自然災害が多発している。ハード面の強化や対策はもちろん必要だが、これらには多額の費用と時間がかかる。しかし、安平町で出会った人たちは、被災しているにもかかわらず、笑顔が見られた。やはり、いざというときに頼りになるのは人と人のつながり。安平町の花園・若草地区の取り組みは、防災・減災対策において「本当に大切なこと」を私たちに示していると感じた。


    北海道胆振東部地震の影響で道路にあふれた土砂を作業する様子。震災の爪あとの大きさを感じさせる。(写真:ラジオ関西)

    ラジオ関西「時間です!林編集長」| 2018年9月11日(火)放送分

    【公式サイト】時間です!林編集長

  • 2018年9月10日(月) 17時04分 エンタメ

    映画「寝ても覚めても」 東出昌大インタビュー


    映画『寝ても覚めても』で主役を演じた東出昌大さんと監督の濱口竜介さん(写真:ラジオ関西)

     公開中の映画『寝ても覚めても』で主役を演じた東出昌大さんと監督の濱口竜介さんがラジオ関西(神戸市)の番組「シネマクエストラジオ」のインタビューに答えた。

     芥川賞作家・柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した『寝ても覚めても』は今年のカンヌ国際映画祭でコンペティション部門に正式出品された。二人の同じ顔をした男とその間で揺れ動く女の物語。主演の東出昌大さんは、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男・亮平と麦(ばく)という一人二役に挑んだ。そして、前作『ハッピーアワー』でロカルノ、ナント、シンガポールはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞し、その名を世界に轟かせた気鋭の濱口監督がメガホンを取った。濱口監督自身にとっては今回が初めての商業映画作品となる。ヒロイン・朝子は新星・唐田えりかが演じた。

     カンヌの会場で外国記者から「この作品はホラーなのか?」と聞かれた濱口監督は「愛というのは一種の狂気。その狂気性が映った結果だとすれば、そういう感じ方もいいかもしれない」と答え、「自分たちの生活と地続きの日常的な話だが、何らかの異界性があるように感じてもらったのは面白い」と話した。

     また主演の東出昌大さんは「この作品は人ごととは思えない。日常の空気と近しいものを感じるからこそ、怖い、疼きのようなものを感じる。『いろいろあったけど一生続く愛を生きていきます』、というような話ではなく、愛には残酷な面もあることを劇場で体験してください」と、リスナーにメッセージを送った。

    【公式サイト】「シネマクエストラジオ」は毎週水曜日24時オンエア。東出昌大さんと濱口竜介監督のインタビュー音声は番組公式ブログで聴取できる。

  • 2018年8月21日(火) 17時14分

    小中学生の夏休み宿題 自由研究をラジオが手伝う

     子どもたちの夏休みの自由研究を手伝おう、とラジオ関西の番組「時間です!林編集長」が8月27日に公開生放送を行う。番組では参加する小学生・中学生を募集中。保護者の同伴も可能だ。

     当日の放送では、学校の勉強や進路・日頃の悩みなど、子どもたちが疑問に思うことを発表し、作家の玉岡かおるさんや須磨海浜水族園の亀崎直樹さんら、各分野の専門家が回答する。

     生放送の前にはラジオ関西と神戸新聞社の社内見学ができる。ラジオの本物のスタジオで、アナウンサーとしてマイクの前でおしゃべりしたり、ディレクターとして手で本番スタートのゼスチャーをしたりするなどの職業体験が組まれている。

    【日程】8月27日(月) 午後0:30集合 午後6:30解散
    【場所】ラジオ関西本社ビル
    【入場料】無料(ただしご招待券が必要)
    【申込み方法】ラジオ関西のHPで応募フォームに必要事項を入力して応募。ボーイズ&ガールズの名前宛てに招待券が届く。

       
    子どもたちが疑問に思うことを各分野の専門家が回答する。写真左から、神戸市立須磨海浜水族園学術研究統括ならびに岡山理科大学地球生物学部教授の亀崎直樹さん、作家の玉岡かおるさん、シンガーソングライターで神戸学院大学「地域学」非常勤講師の石田裕之さん、コピーライターの竹内明久さん 他


    【公式サイト】時間です!林編集長

  • エンタメ

    俳優 春田純一 「70分間 セリフなし、音楽なし」の演劇について語る

    俳優の春田純一と、神戸三宮シアター・エートー支配人、大下順子が、14日、ラジオ関西(神戸市)の「桂春蝶のバタフライエフェクト」(毎週火曜10:00-14:55)の生放送にゲスト出演した。

    2人とも8月17日から神戸三宮シアター・エートーではじまる、舞台「チョコレートケイキ」に出演する。「チョコレートケイキ」の主要な登場人物は、ある死刑囚の男と五人の刑務官。 人が重い罪を背負い、法の下に裁かれ、やがて最後の瞬間を迎えるまでのリアルな過程を 「セリフなし、音楽なし」で70分間、演者の呼吸音だけが劇場を支配するノンバーバル(非言語)演劇だという。設定があるだけで台本と呼べるものはない。
    春田は「演者が、その時、その時のそれぞれの感覚で行動することになるので、どういう舞台になるか誰もわからない」「公演は毎回違う展開になるかもしれない」と語る。また、「私たち俳優は、つい演技をしてしまう、その時の自然な動きをこころがけたい」とも。

    シアター・エートーは、神戸三宮にある小さな劇場だ。大下は「もともと芸大のプレハブ小屋をイメージしてわざわざ小さい劇場をつくってみました」。春田は「ホントにすぐ目の前で芝居している役者がみられるすごくいい劇場」と語る。過去に同劇場で独演会を開いたことがある桂春蝶は「とてもやりやすい劇場、演者の息遣いが全部伝わる劇場ですね」と感想を述べた。
    ぜひシアター・エートーで行われる「チョコレートケイキ」で演者の息遣いを体験してはいかがだろうか。

    <舞台>
    春匠 -HARUTAKUMI-「チョコレートケイキ」春田純一主演・演出
    8月17日(金)~19日(日)全6回公演
    前売4,000円/当日4,500円 全席自由席
    神戸三宮シアター・エートー 078-231-0011

    ラジオ関西「桂春蝶のバタフライエフェクト」| 2018年7月14日(火)放送分