2020年5月7日 第230回オンエア
番組を聴いてみよう!
【おうちでシネマ】
このコーナーでは新作紹介してきましたが、公開作品が少なく、臨時閉館している劇場も多いので、外出自粛している皆さんに向けて今週からは「おうちでシネマ」を紹介します!
今週は「アホデミー賞」でもおなじみ NPO法人神戸まちかどシネ倶楽部 内屋敷保さん
「グエムル~漢江の怪物~」(2006 韓国)
ソウル市内を流れる川、漢江のほとりで売店を営む一家がいた。家長ヒポンの長男カンドゥは、いい大人なのに店番すら頼りにならないが、娘のヒョンソを愛する気持ちは人一倍強かった。行楽客でにぎわうのどかな午後、人だかりのする方へ行ったカンドゥンは、橋にぶら下がり、うごめく大きな”何か”を目撃する。そして”何か”は土手に這い上がり、あっという間に人々を襲って喰い始めた。そして逃げる途中、娘のヒョンソはその怪物にさらわれてしまう。その夜、一本の電話がカンドゥンにかかってきた。「おとうさん、助けて…」。
「ハーヴェイ」(1950 アメリカ)
米国中西部の小さな町グレンドーラ。当地の名門ダウド家の主人エルウッド(ジェームズ・スチュアート)は、ハーヴェイと称する6フィートの白兎と大の親友である――と自ら信じ込み、会う人毎にこの親友を紹介したがるので、彼と同居している姉のヴィタ(ジョセフィン・ハル)や彼女の娘マートル・メエ(ヴィクトリア・ホーン)は大いに閉口している。ヴィタは、マートル・メエの婿探しに名流婦人の茶会を催したが、エルウッドはチャーリーの酒場でいい御機嫌になって御帰館、兎を紹介しはじめ、会を滅茶滅茶にした。ヴィタは遂に彼を精神病院に入れることにしたが、病院の若い医師サンダースン博士(チャールズ・ドレイク)はヴィタを患者と間違えた上、エルウッドにすっかり共鳴してしまった。院長チャムリー博士(セシル・ケラウェイ)はエルウッドが帰ってからやっと彼が狂人であることに気づき、ヴィタを釈放する一方、、チャーリーの酒場に彼を追って行くが、これまたすっかりハーヴェイ党になって馴れぬアヴァンチュールにまで発展した末、兎の幻想に追われながら帰院した。一方エルウッドは酒場でサンダースン博士と看護婦ケリー(ペギー・ドウ)を結び付けてやったところを看護人ウィルスンに病院へ連れ戻され、ヴィタの願いで幻想の消える注射を打たれることになった。しかしこの時乗ってきたタクシーの運転手(ウォーレス・フォード)から幻想の消えた患者が如何に平凡な人間になるかを聞いて、彼女も初めてエルウッドの良さを悟った。入院はおろか注射も中止して、彼女とエルウッドは、見えざるハーヴェイともども心楽しく帰宅した。
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