2019年3月をもって幕を閉じた、朝のワイド番組『三上公也の情報アサイチ!』の三上公也アナウンサー(中央)、木谷美帆さん(左)、上原伊代さん(右)に番組やリスナーへの思いを伺った。(写真:ラジオ関西)
2019年3月をもって幕を閉じた、朝のワイド番組『三上公也の情報アサイチ!』。4月からは、月曜から木曜までを『三上公也の朝は恋人』が引き継ぐ。放送終了後、『三上公也の情報アサイチ!』のパーソナリティー陣に聞いた、番組やリスナーへの思いをつづったコメントを紹介する。
三上公也アナウンサー(写真:ラジオ関西)
三上公也アナウンサー(4月からは「三上公也の朝は恋人」を担当)
「僕の場合には、新番組、『朝は恋人』が24年ぶりに復活することがあっての、『情報アサイチ!』の終了なので、そこまで、万感の思いというのはないのですが、今までいろんな多くの人に出入りしてもらっていた番組なので、そういう人たちとのつながりを今後どういうふうにいかしていけるかなというのは、今後の課題。ただ、基本的には、僕のなかでは、ひとつの『括弧閉じ』をして、番組が新しく変わるから、『ラジカンらしさ』をもう1回引き出すように、『新しいんだけど、なつかしい』というような、そういうトーンの番組ができたらなというふうに思っています。
(情報アサイチ!は)『どうしたら聴きやすくなるのか』というのを、その場でただぶつけていく、というような感じで進めていました。この番組は、実は、1回も、スタッフが集まって(長々と打ち合わせをするということを、したことがない番組。一切、打ち合わせなしで、13年やってきている。それを言ったら驚かれるかもしれないけど。アシスタントやコメンテーターが変わっているというときでも、(新たに入ってきた人に)『僕、何をしたらいいんですかね?』ということを言わせず自然とそこに入ってもらうような、打ち合わせは何もなくても溶け込めるような、そういう環境だけは、しっかりと整えることを、ずっとやってきました。
リスナーの方には、まずは、これまで本当にありがとうございましたと言いたいです。そして、時計代わりに(番組を)朝は使っていただいているリスナーが多いんですけど、あくまで(これからは)私の時間帯は7時からになるので、朝の時間は、これまでと違って、ご自身で時間の管理をしていただき、7時からは、私が時刻を言うようにしますので、時計代わりに使っていただければと思います。これからもよろしくお願いします」
木谷美帆さん(写真:ラジオ関西)
木谷美帆さん(4月からは毎週【金】『時間です!古田編集長』および『美帆の子育てそれいいね!』を担当)
「2013年から三上さんのアシスタントをさせていただいて、その前に、金曜日の羽川英樹さんの『情報アサイチ』を3年くらいやっていました。情報アサイチ歴でいうと、途中、1年、出産をしたこともあって丸々休ませていただいていますので、9年くらいになります。4月22日に出産しているんですが、その直前の3月30日にも、大きなおなかでやらせてもらっていました。そのときは、もうボコボコと、子どもがお腹を蹴っていましたね。ウチの息子はお腹のなかから三上さんの声を聞いて育ってきました。なので、ウチの子は三上さんが大好きなんですよ!
子どもを育てながら仕事をするということで、それまで、ずっとひとりでやってきていたので、あまりイメージができなかったですが、三上さんもそうでしたし、職場の人たちがとても温かい方ばかり。そして、亡くなられた西條遊児さんも、私がお腹の大きいときも、復帰したときも、本当に温かく迎えてくださいました。母として働く職場の環境のこととか、今、いろいろ言われていますが、情報アサイチチームには、本当にありがたかったなと、いま、思っても、感じます。なので、終わるのはちょっと寂しい思いです。私のなかでは、この番組をやらせていただくなかで、ひとつ命が出てきたというのと、本当にひとりの偉大なパーソナリティーが旅立たれていったということで、すごく大きな番組になりました。西條さんという背中でいろいろ見せてくださった先輩とお仕事ができましたから。そんな方々に恵まれてお仕事を支えていただいた数年間、幸せでした。
これからは、朝から夕方になるということで、ちょっとまだピンときていないところもありますが、いま、心がけているのは、(『時間です!古田編集長』の)古田アナに迷惑をかけないようにすること。きっとご本人の呼吸があり、ずっとおひとりでやられていたので、聞きやすい形を、どういうふうにコンビネーションを作っていくか、いろいろ教えていただきながら、頑張っていきます!また、子育ての番組『美帆の子育てそれいいね!』も、本当に楽しみ! リアルに、つつみかくさず、恥ずかしいことも出して、先輩ママの意見も仰ぎながらやっていきたいです。子育て中は結構孤独になることが多くて、たまたま1年間、私は子育てに専念できたのですが、インターネットとかがあっても、ネットの情報だけだと、不安はぬぐえないもの。それを生で、ママ友だったり、親だったり、近所のおばちゃんだったり、ひとこと、『こうやで!』と言ってくれたら、『あっ、そうやったんや!』と思えるもの。人それぞれ言うことは違うかもしれないですが、それをシェアするだけでもちょっと楽になりそうだと思いますし、みんなで集まって、わいわいみんなで見守って、みんなで子どもを育てられるような社会ができたらいいなと。そういった番組にしていきたいです」
上原伊代さん(写真:ラジオ関西)
上原伊代さん(4月からは【月】【火】『歌のない歌謡曲』を担当)
「(昨年4月からの担当で)1年間、アシスタントとしても初めてでしたし、情報番組というのも本当に初めてで、自分の無知さを改めて認識した1年だったのですが、それでも皆さんのおかげでフォローしていただいて、勉強になったこともいっぱいありました。そして、この1年で出会えた人の数がすごいんですよ! あっという間の1年でしたが、(人との出会いなど)ものすごく中身はギュッと詰まった1年だったと思います。
(実際は生粋の阪神ファンの上原さんですが、巨人ファンの三上アナとともに『闘魂込めて』を歌うことも多かったですが……)闘魂は最後まで心は込められなかったですが(苦笑)、無の心で歌うことができるようになりました(笑)。
(ワイド番組の担当を目標にしていたと伺っていましたが?)そうですね。今後もまた違った形で、そういうご縁がいただけたらうれしいです。もちろん(4月からスタートした)『歌のない歌謡曲』も、ひとりでお話する番組ですが、そういったものも自分の糧になると思いますし、それも楽しいので、いろんな形でラジオに関わっていくことはやめたくないなと思っています。とにかく、これからもなんでもやります! 今後ともよろしくおねがいします!
(最後に、リスナーの方へのメッセージで)『アサイチ!』にたくさんメールやお便りなどをいただいて、本当にありがとうございました! ご紹介できなかったものがたくさんで、最終回は特にそうでしたし、それでも、すべてに目を通させてもらっています。すべてにお答えできなくてごめんなさいというのと、たくさんのありがとうございましたを伝えたいです。今後ともよろしくお願いします!」