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山崎整の西播磨歴史絵巻

番組内容

山崎整が兵庫県西播磨地域の歴史の魅力をお伝えします。

放送は終了しました。ご愛聴いただき、ありがとうございました。

  • 2021年2月28日(日) 08時30分

    高山城

    2021年2月23日(火) 放送 / 2021年2月28日(日) 再放送

    佐用町横坂の高山(こうやま)城は、中国自動車道佐用インターの東にそびえる山頂から少し下った海抜250メートル、麓からは140メートルほどの高さにあります。旧長谷(ながたに)村から長谷高山城とも、またお家復活に燃える尼子勝久が1577年、上月城に入る前にこの城を居城としたため尼ケ城とも呼ばれ、さらに鴻の山城の別名もあります。西播磨の山城の大半は赤松氏一族と深く関わっていますが、機能した時代もさまざまで、全盛期の赤松円心から嘉吉の乱までの前期と、政則による復活以降、秀吉の播磨侵攻までの後期赤松氏の時代に大きく分かれます。

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  • 2021年2月21日(日) 08時30分

    千草城

    2021年2月16日(火) 放送 / 2021年2月21日(日) 再放送

    宍粟市千種町黒土(くろづち)にある千草城は、千草山城とも、城主の名前から石原城とも呼ばれます。地名は、国争いをした神に対して草を敷いて神の座とした敷草が「しくさ」に縮まり「ちくさ」になまったとされます。中心部の千草(まち)は、1600年に姫路藩領となり、15年後には姫路藩が分割されて山崎藩領や幕府領、さらに山形藩や高崎藩、尼崎藩の飛び地領となったりしました。

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  • 2021年2月14日(日) 08時30分

    岡城

    2021年2月9日(火) 放送 / 2021年2月14日(日) 再放送

    宍粟市一宮町東市場にある岡城にも、地名や城主に由来する別名が幾つかあります。安積城は大字地名からで、宮山城は城のある山の名前によりますが、岡城は城主の岡氏が基になっていて、岡山城とも呼ばれます。築城された室町前期の1392年は、足利義満による全国統一が急速に進んでいた頃です。義満提示の講和案に従って南朝最後の後亀山天皇が退位して入京し、太上天皇の尊号を受けて、約60年続いた南北両朝が合体した年に当たります。最初の築城は赤松治部少輔教弘です。『播磨鑑』などによると、赤松教弘は円心の長男・範資に始まる赤松七条家系統で範資の曽孫です。城は息子・次郎蔵人元久から掃部介(かもんのすけ)則勝と続き、1441年の嘉吉の乱で親子共に戦死し落城しました。

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  • 2021年2月7日(日) 08時30分

    三方城

    2021年2月2日(火) 放送 / 2021年2月7日(日) 再放送

    宍粟市一宮町三方(まち)にある三方城は、近くの御形神社との関係から御形城や御形山城とも呼びます。一宮町草木の草置城の西わずか3キロ余りの立地から、三方城と草置城は互いに連携していたと想像できる通り、草置城主の田路胤純の次男・信濃守貞政が1555年に築城したとされます。しかし『赤松家播備作城記』では、さらに86年も古い1469年の築城とします。いずれにせよ、秀吉の播磨攻めにより1580年に落城し、廃城となった歴史に変わりはありません。

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