今回は兵庫県保険医協会 副理事長の加藤擁一さんに、協会が実施しました「学校歯科治療調査」の結果について報告していただきました。
学校で定期的に行われる歯科検診を通じて、子どもたちの歯の健康の状態を把握しようという取り組みが「学校歯科治療調査」です。
今回、2016年に行った調査の結果、驚くべき子どもたちの歯の状況が分かってきたそうです。
調査対象となった生徒たちの実に3割近くが「口腔崩壊」と言うレベルの健康状態であり、その半数近くが、歯科への受信を促されたにもかかわらず全く受診していないという現状でした。
その理由として「受診させるお金の余裕がない」「仕事に追われて子どもを歯科に連れていく時間がない」など、家庭や生活環境の影響が指摘されているそうです。
兵庫県保険医協会では、現在市町レベルで取り組まれている「子どもの医療受診無料化」を、県や国などもっと広いレベルで支援していくべきと考えています。
また親が子どもに付き添ってあげられない環境にある家庭への支援策も必要だと指摘します。
将来の社会を支えてくれる子どもたちの健康を守ることは、社会全体の役割と言えるかもしれませんね。
兵庫県保険医協会から「口から見える貧困」が出版されました。
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