24日の「医療知ろう!」では、岩永クリニック院長の岩永康裕さんに「糖尿病と移植医療」の最新事情についてお話を伺いました。
今や、国民病とも言われている糖尿病。中でも1型糖尿病は、主に自己免疫によっておこる病気です。
自分の体のリンパ球が、体内でインスリンを産みだす膵臓を破壊してしまうことで発病します。
発病すると常にインスリン注射が必要となるため、患者さんにとっては大きな負担となります。
そこで注目されるのが、移植による治療です。
根本的な解決となるのが膵臓移植です。膵臓事態を新たに移植することで再びインスリンを自力で作りだすことが出来るようになります。
しかしながら、手術が大掛かりになること、拒絶反応などが起こる可能性があることなどがデメリットでもあります。
一方、新たに注目されているのが「膵島移植」。インスリンを直接作る細胞である「膵島(すいとう)」を移植するという方法で、大掛かりな外科手術を必要としないメリットがあります。
ただ、拒絶反応が起きやすく、何度か膵島を移植する必要がある他、先進医療のため保険がきかないというデメリットもあります。
手術にあたっては、症状などに合わせて最適な方法を選ぶ必要があるんですね。
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