上月城(下)
2019年2月12日(火) 放送 / 2019年2月17日(日) 再放送
今回は上月城の3回目です。1577年、信長側が中国攻略に着手し播磨に入ると、秀吉の猛攻撃を受けて上月城はいったん陥落する「第一次上月城の戦い」について前回お話しましたが、上月城を守る側としては、どのような心構えでいたのでしょうか。地元に残る『佐用軍記』によると、秀吉は、戦前の教科書で有名な山中鹿之介らを使者として上月城に送り、信長と秀吉の親書も持たせて「味方に付くよう」説得しました。これに対して、赤松政範は「この城は8年間に12回の戦いでも不覚を取っていない。城を枕にしても信長には従えない」と篭城を決め、守りを固めて、精いっぱい防備をしていました。