今日紹介した 映画 は…
死刑台のエレベーター
でした!
監督
ルイ・マル
主演
ジャンヌ・モロー
モーリス・ロネ
ジョルジュ・プージュリー
リノ・バンチュラ
ヨリ・ベルタン
フランスを代表する映画女優、ジャンヌ・モローが7月末に亡くなった。89歳だった。
80歳を超えても現役を続けていたというから、スゴイ!
丁度、ヌーベルバーグの波が押し寄せていたフランスの映画界。
その監督たちに愛されたジャンヌ・モローは、自立した女性の先駆け、フェミニズムの象徴的な存在でもあった
130本以上という数ある出演作品の中でも、特に印象深いのが、1958年の「死刑台のエレベーター」
30歳のジャンヌ・モロー、25歳のルイ・マル監督。
音楽を担当したジャズトランぺッターのマイルス・デイビスも30代前半。
若い才能が花開いた素晴らしい作品だった。
ノエル・カレフのサスペンス小説の映画化で、ルイ・マル監督のデビュー作のこの映画は、毎年の最高のフランス映画に与えられるルイ・デリュック賞も受賞している。
不倫中のフロランス(ジャンヌ・モロー)とジュリアン(モーリス・ロネ)は、フロランスの夫であり、ジュリアンの会社の社長を自殺に見せかけ殺そうと企んだ。
犯行後、重大な証拠を残してきたことに気づいたジュリアンは現場に戻ろうとして乗ったエレベーターが、ビルの全電源を落とされたために途中で止まってしまい、閉じ込められて脱出不可能。
一方、首尾よくことを終えたジュリアンをカフェのテラスで待つフロランスの前を、ジュリアンの車が通りすぎる。助手席には、知り合いの花屋の店員ベロニク。
一体どうなっているのか分からず?待てど暮らせど現れないジュリアンを探して街をさまようフロランス。
その頃、ジュリアンの車をちょっと拝借したチンピラのルイとその恋人ベロニクは、大変な事件を起こしていた。
ドライなタッチのモノクロの画面。
そこにかぶさってくる即興的な旋律。
オープニングの電話のシーン。
写真の現像液から浮かび上がる決定的な姿。
愛と罪が交錯するジャンヌ・モローの笑顔が、
まぶしくて哀しい名作です!
おたか
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