*おたかのシネマでトーク
今日は「 いまを生きる 」をご紹介しました。
監督:ピーター・ウィアー
キャスト:ロビン・ウィリアムズ
ロバート・ショーン・レナード
イーサン・ホーク
他
やっと、緊急事態宣言も解かれ、徐々に日常が戻ってきつつありますが、まだまだ気は抜けない中、学校もいろんな工夫をしながら再開の方向へ。
学校に行けない間、オンラインで授業をしたり、レポートや宿題が出たり・・・と、いろんな工夫が行われたようですが、
学校に登校できない、先生や友達に会えないということが、教育の面でどんな影響をもたらすかということは今後いろいろなところで、検証されていくことと思います。
学校が単に教科を学ぶだけのところではないということは、いろんな映画でも描かれています。
今日取り上げたのは、ロビン・ウィリアムズの代表作、ピーター・ウィアー監督の1990年公開のアメリカ映画。
1959年、バーモントの全寮制の進学校に、OBでもある英語教師ジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が赴任してくるところから、話が始まります。
厳格な校長の下、ガチガチに管理された生徒たち。キーティングは、そんな学生たちに“詩”の本当の素晴らしさ、そして自由に生きることの素晴らしさを教えようとするのです。
教卓の上に立つと、視界が変わり、世界が全く違って見える!という彼に続き、恐る恐る机に上る生徒たち・・・。
ある日、生徒のニール(ロバート・ショーン・レナード)は、古い学生年鑑を読んで、キーティングが学生時代“Dead Poets Society”(死せる詩人の会)というクラブを作っていたことを知る。今は亡き古典的詩人の詩を読むサークルで、それを真似て、学校を抜け出して、洞窟の中で詩の暗唱をしたり、仲間同士いろんな話をするサークルを作る生徒たち。
親の期待に応えようと、本当に自分がしたいことが分からずに親の言いなりに過ごしてきたニールは、演劇の舞台に立ったことをきっかけに、演技する素晴らしさに目覚め、俳優を目指したいと思うようになる。
その夢を応援するキーティング先生や仲間たち。
けれど、息子を愛するあまり、親の意のままに親が決めたレールを歩むことで幸せになれると信じて疑わない親に対して、絶望を感じたニールは、自らの命を絶ってしまう・・・。
邦題の「いまを生きる」は、劇中でキーティングが言うラテン語“カーペ・ディエム”、今を生きろ、今を掴めという日本語訳から。
2014年にロビン・ウィリアムズが63歳で自死してしまった際、多くのメディアがこの作品の中の印象的な台詞、
“Captain ! My Captain”を見出しに使ったことからも、この映画のキーティング先生がいかにみんなに愛されていたかが分かる。
まさにピッタリの当たり役だった。
★おたか★