おたかのシネマでトーク
今日は「ハッピー・デス・デイ」をご紹介しました。
監督 クリストファー・ランドン
出演 ジェシカ・ロース、イズラエル・ブルサード
映画を観る時、何を基準に選ぶのか?
大好きな映画スターが出ているから?
お気に入りの監督だから?はたまた一緒に見に行く人のこだわりで・・・とか、その選び方は様々。
でも、最近、プロデューサーの名前で選ぶ人も増えてきているんだとか。
プロデューサーといえば“#ME TOO”運動で一躍その名を轟かせることになった大物プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン。
「英国王のスピーチ」「恋に落ちたシェイクスピア」などの大ヒット作を手がけ、映画会社や製作会社も立ち上げた敏腕プロデューサー。
でも、その影響力を悪用して多くの女優にセクハラ行為を働いたとして、映画界を追放されたニュースは、まだ記憶に新しいところ。
それほど巨大なパワーを持っているプロデューサーの中で、今、勢いがあって大注目株なのが、ロス出身のジェイソン・ブラム。
あの「セッション」で、アカデミー賞にノミネートされたので、ご存知の方も多いと思うが、一方で、低予算で高品質の作品を作り、それを見事にヒットさせる!まさに”コスパ“のいいプロデューサーとして、アカデミー賞で脚本賞を受賞した「ゲット・アウト」や、「ミスター・ガラス」など話題作をどんどん生み出している。
もともと彼が手掛けた「パラノーマル・アクティビティ」のシリーズ第1作が15000$で作られて2億$の興収をあげ、ハリウッド史上最も利益を上げた映画と言われるなど、時代と観客のニーズと、キャストやスタッフの選び方などに独特のセンスを見せ、彼の作る映画なら、外れはないだろうと支持されているワケ。
そしてこの映画は、アメリカでは2017年に公開され、あの1982年の「ブレードランナー」の続編で、ハリソン・フォードが引き続きリック・デッカード役をやるというので、大いに話題になった「ブレードランナー2049」を抜いて週末興行のトップに立ったというから、面白くない筈がないという、タイムループ・ホラーなのだ。
タイムループ、つまり、同じ時間同じ日が、繰り返されるというもので、主人公の自己チューで最低、ちょっとビッチな女の子ツリー(ジェシカ・ロース)が、9月18日誕生日の朝、なぜか、見知らぬ男の子カーター(イズラエル・ブルサード)のベッドで目覚め、訳が分からないままいつものルーティンをこなして、夜、パーティに向かう途中、ベビーマスクをかぶった殺人鬼に殺される。が、気がつけば同じ9月18日の朝。
カーターのベッドで目覚め、同じ日常が繰り返され、夜、殺される・・・。果てしなく繰り返される悪夢の誕生日。犯人を突き止めなければ、タイムループから逃れられない。
恐怖なんだけど、どこか笑えるホラー。この映画の大ヒットによって続編がつくられ、2019年2月にアメリカで公開されたのだが、2匹目のドジョウは居なかったようで、興収は1作目を大きく下回り、ヒットしたら3作目も・・・と言っていたジェイソン・ブラムも、その可能性は低いと言っているとか・・・。
その続編「ハッピー・デス・デイ 2U」が、日本では引き続き7月12日から封切られる。
やれやれと思ったのもつかの間、まさかの別次元ループが始まり、タイムループが起こることには理由があったことが判明するという2作目。
ホラーでコメディで青春ドラマ!2本続けて観られるのも、日本ならではのお楽しみ。どうせなら、2本まとめていかが・・・?
★おたか★