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  • 2019年8月21日(水) 14時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『ガーンジー島の読書会の秘密』(2019.8.21水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「ガーンジー島の読書会の秘密」をご紹介しました。

    監督 マイク・ニューウェル

    出演 リリー・ジェームズ、ミキール・ハースマン、グレン・パウエル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、キャサリン・パーキンソン、マシュー・グード、トム・コートネイ、ペネロープ・ウィルトン

     

    映画との出会いって、不思議なものだと思う。こんなにも沢山の映画が封切られている現在、出会う機会が無くて見逃してしまっている映画もいっぱいある。
    一方で、たまには出会わなくてもよかったような映画を観てしまい、時間をとられてしまったことへの悔しさで、哀しくなることもある。

    この映画、多分勧めてもらわなかったら、見逃していたのではないかと思う。
    観て良かった! あの「バベットの晩餐会」を観た時とおんなじくらい胸にグッときた。
    これを観なかったら、多分ガーンジー島がどこにあるのかも、第2次世界大戦中、英国で唯一ドイツ軍の占領下にあった島だったなんてことも、知らずにいたと思う。

    監督のマーク・ニューウェルは、ケンブリッジ大学を卒業後、22歳で監督としてTVの世界で頭角を現し、1985年「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」でカンヌ国際映画祭でユース賞を受賞して映画界でも認められるようになり、1994年の「フォー・ウエディング」の世界的ヒットでその地位を確立し、2005年には「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」で、ハリポタシリーズの英国人初の監督に選ばれたという経歴の持ち主。

    そして、2011年「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」、2015年のその続編、そして2017年、アカデミー賞でフランシス・マクドーマンドが主演女優賞、サム・ロックウェルが助演男優賞に輝いた「スリー・ビルボード」のプロデューサーのグレアム・ブロードベントとピーター・チャーニンらがプロデュースしている作品ということで、心に響くいい映画なんだな?!ということが分かってもらえるのではないかと思うのです。

    1946年のロンドン。作家のジュリエット(リリー・ジェームズ)のもとに届いた1通の手紙。
    ガーンジー島で”読書会“をやっているドーシー(ミキール・ハースマン)からで、戦争が終わりナチの占領からも解放されたが、島の本屋が復活しないので、ロンドンの本屋の住所を教えて欲しいという質問と共に、彼らの読書会”読書とポテトピールパイの会“はドイツ軍から豚肉を隠すために誕生したのだと書かれていて、その経緯に興味をかきたてられたジュリエットは、丁度、抱えている原稿の取材もかねて、メンバーたちにも会ってみたいと思い、島に行くことに。

    出発直前に恋人のマーク(グレン・パウエル)からプロポーズされ、ルンルン気分で島に着いたジュリエットは、どこか素っ気ないメンバーの態度と、読書会の創設者のエリザベス(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)に会いたいと言った時の彼らの反応に戸惑ってしまう。
    決して触れられたくない、エリザベスの不在の謎とは・・・?

    デジタルの世の中ではありえないような、本がつなぐ人々の出会いと絆。
    観終わったら、きっと素敵な出会いを求めて、貴方も本が読みたくなるはず・・・!

    ★おたか★