今日紹介した 映画 は…
怪物はささやく
でした!
監督
J・A・バヨナ
主演
ルイス・マクドゥーガル
フェリシティ・ジョーンズ
シガニー・ウィーバー
トビー・ケベル
リーアム・ニーソン
秀逸なのは、このタイトル。
怪物が“吠える”でもなく、“叫ぶ”でもなく“ささやく”。
原題は“A Monster Calls” なので、そのまま訳せば ”怪物が呼ぶ“・・・なのに、ささやく。
怪物がささやくのは、3つの物語。
①黒の王妃と若き王子 ②薬師の秘薬 ③透明人間の男
物語はアニメーションで描かれ、全てが意表を突く展開。
重い病気の母親(フェリシティ・ジョーンズ)と二人で暮らす13歳の男の子コナー・オマリー(ルイス・マクドゥーガル)。
周りの人すべてが“かわいそうな子”として、腫れ物に触るように扱い、クラスメートにはいじめられ、どこにも居場所がなく、孤独感を深めていくコナー。
そんな彼の元へ、ある夜、イチイの木の姿をした怪物がやって来る。そして言う。
「私が3つの物語を語り終えたら、4つ目の物語を、お前が話せ。」
「お前は、真実を話すのだ。ただの真実ではなく、お前の真実を。お前がひた隠しにしている、お前が最も恐れている筈の真実を。」
母の病気が悪化し、祖母(シガニー・ウィーバー)がコナーの面倒を見るためやって来たり、アメリカから別れた父(トビー・ケベル)もやって来る。
大人への階段を上りかけた少年は、そんな家族との関わりの中で、身近な肉親の喪失にどう立ち向かい、どう乗り越えていくのか?
怪物はコナーのメンター(指導者・助言者)なのではないかというのは、怪物の声を担当し、自らモーションキャプチャーをつけて、その動きも担当したリーアム・ニーソン。
実は、この作品には著者が2人いる。構想のメモを残し世を去ったシヴォーン・ダウトと、その世界観を忠実に守りながら自由な発想で肉付けし、物語を完成させたパトリック・ネス。
今回パトリック・ネスが脚本も担当し、ラストに原作にはない後日談を用意したのは、正に原作者ならではの素敵なプレゼント
その他にも、映画ならではの演出、原作との違いを楽しめるのは、監督のJ・A・バヨナの腕の見せ所!
ご堪能あれ!
おたか
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