今日紹介した 映画 は…
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書でした!
監督
スティーブン・スピルバーグ
出演
メリル・ストリープ
トム・ハンクス
サラ・ポールソン
ボブ・オデンカーク
トレイシー・レッツ
ブラッドリー・ウイットフォード
監督スティーブン・スピルバーグ、主演メリル・ストリープ&トム・ハンクス。
今、考えられる最強のトリオ。
アカデミー賞の常連だし、時代を読む目、作品の選択眼も鋭い3人が、政府の機密文書と報道の自由、新聞ジャーナリズムとの関わりをテーマに作ったのがこの映画。
1967年に当時のアメリカ国防長官のロバート・マクナマラの指示で作成されたペンタゴン文書。
58220人のアメリカ兵が亡くなった不毛なベトナム戦争。そのベトナム戦争に関する事実が隠蔽され続けてきていた事実を記した7000頁にもわたる機密文書。
海兵隊員として2年ベトナムに赴き、戦争の実態を目の当たりにして政府に幻滅した、政府出資のシンクタンク、ランド研究所の軍事アナリスト、ダニエル・エルズバーグがニューヨーク・タイムズにコピーを渡し、情報提供したことから、世に知られるようになったこの文書。
公式に国民に公開しようと連邦議会の議員に接触したものの失敗し、NYタイムズの記者に託したのだ。
そして、1971年6月13日、このニュースはNYタイムズの紙面のトップを飾った!
ところがその2日後、ニクソン政権は国家の安全保障を脅かすとの理由で、記事の差し止め命令を出した。
当時、アメリカの全国紙で唯一の女性経営者が率いていたのが、ワシントン・ポスト。
社主で発行人のキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、夫の死後、専業主婦からアメリカ主要紙初の新聞発行人となった女性。
ボスが女性であるというだけで、あからさまに嫌な顔をする古株の社員もいて運営も大変、加えて、経営危機を乗り切るために、株式を公開しようとしたタイミングで起こったこの事件。
全コピーを手に入れたワシントン・ポスト紙でも、この文書を追っかけて掲載するのか?
やり手の編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)とも協議し、キャサリンは、報道史上最も大きな決断を下す!
ワシントン・ポスト紙が、ライバルであるニューヨーク・タイムズを支持し、文書に関する記事の掲載を始める。
勝ち目がないと思われた政府との戦いの中で、民主主義国家としての報道の自由を掲げる憲法を守る為、立ち上がったのだ!
巨大な国家危機という歴史に残る事件と共に、普通の専業主婦からフォーチュン誌が選ぶトップ企業500にランクインした有力新聞社の経営者として成長していく一人の女性の物語としても見応えがある作品。
コンピューターは存在せず、黒電話とタイプライターとタバコの煙・・・。1970年代初めの新聞社のオフィス、その時代のファッション、インテリア、そして女性の生き方・・・、スピルバーグはあえて35mmフィルムで撮影することで、その時代の雰囲気を色濃く浮かび上がらせているのです。
おたか
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