ーーーおたかのシネマでトーク
今日は「ブレス しあわせの呼吸」をご紹介しました。
監督 アンディ・サーキス
出演 アンドリュー・ガーフィールド、クレア・フォイ、トム・ホランダー、スティーブン・マンガン、ディーン=チャールズ・チャップマン
実話には重みがある。
あの「ブリジット・ジョーンズの日記」や「エリザベス」など、笑いと感動を届ける映画を作り続けている名プロデューサーのジョナサン・カヴェンディッシュ。
この映画は、彼の両親の実話を描いたもの。
運命の恋に落ちて結婚したロビン(アンドリュー・ガーフィールド)とダイアナ(クレア・フォイ)。
子供を授かるという人生の幸せの絶頂で、突然倒れたロビン。
ポリオの菌を吸い込み、首から下がマヒしてしまい、人工呼吸器が無ければ2分と生きられない体になってしまった彼は絶望し、余命数か月の宣告も受け、ベッドに縛り付けられたような入院生活から抜け出したいと医師の反対を押し切って退院。
妻ダイアナと彼女の双子の兄たち(トム・ホランダーの一人二役)、息子のジョナサン、愛犬のベンジーに囲まれ久しぶりに人間らしい喜びを感じるロビン。
友人の大学教授のテディ(ヒュー・ボネヴィル)は彼の為に小型の人工呼吸器付きの車椅子を発明してくれた。
こうしてベッドからのみならず、家からも解放され自由に外出するなど、グッと行動範囲が広がり、やがては外国への旅にも挑戦したロビンの生き方は、同じような境遇の人たちにも、人生の喜びを取り戻す先駆けとなっていき、息子ジョナサン(ディーン=チャールズ・チャップマン)にとっても、自慢の父になった。
医師や科学者と共に、障害者が操作できる電子機器などの開発に関わり、その生活をより良いものにしていったロビンは、その功績を称えられ大英帝国勲章も受章。
余命数か月を宣告された彼はその後36年、人工呼吸器と家族と共に幸せに生きた。
本当にスゴイと思う。
出来ないことや不幸を嘆くのではなく、出来ることに果敢にチャレンジして、必要なものは発明して使いこなせるようにする・・・。正に、必要は発明の母なのだ!
なんと前向きなポジティブな生き方だろう?!
だから、ジョナサンのプロデュースする映画からは、人間の強さや生きることの素晴らしさや喜びが伝わってくるのだと思う。父の生き方が、ちゃんと息子に伝わっている。
監督をしたのが、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムや「新猿の惑星」のシーザーなどをモーションキャプチャーで演じ、以後、そのテの映画には欠かせない俳優としても大活躍のアンディ・サーキス。
製作は勿論、ジョナサン・カヴェンディッシュ。脚本は「グラディエーター」などのウィリアム・ニコルソン。
生きるということ、努力するということ、そしてその思いは、ちゃんと次の世代に受け継がれるのだということ・・・。
いろんなことを教えてくれる、素晴らしい映画です!!
★おたか★
過去ログ…8月29日 放送 おたかのシネマでトーク「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」
8月22日 放送 おたかのシネマでトーク「カメラを止めるな!」
8月15日 放送 おたかのシネマでトーク「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」
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