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  • 2019年1月23日(水) 12時00分 おたかのシネマDEトーク

    おたかのシネマでトーク『マスカレード・ホテル』(2019.1.23水)

    おたかのシネマでトーク

    今日は「マスカレード・ホテル」をご紹介しました。

    監督 鈴木雅之

    出演 木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、松たか子、梶原善、泉澤祐希

     

    原作は、2011年に出版された東野圭吾の小説。シリーズで3作目まで出版されていて、累計で350万部が売れているという人気シリーズの1作目の映画化。

    今まで、検事や総理大臣、天才外科医など様々な役柄を演じてきた木村拓哉が、初めて挑む刑事役。
    原作者の東野圭吾が、キムタクをイメージして書いたというだけあって、期待以上のハマリ役。

    連続殺人事件の次の現場と目されている、ホテル・コルテシア東京。
    事件を未然に防ぎ、犯人を逮捕する為潜入捜査をするということになり、帰国子女で英語が堪能だからという理由で、フロント担当を命じられた捜査1課の刑事、新田浩介(木村拓哉)。
    ボサボサ頭で、眼光鋭く、コーヒーを手に、飲みながらやって来た彼が、超真面目なフロントクラーク山岸尚美(長澤まさみ)の厳しい指導を受けながら、やがて立派なホテルマンに変身し、事件の解決に当たるというサスペンスミステリー。

    初めは水と油のように反発しあいながら、やがて絶妙なバディのような関係で事件を追うことになる新田と尚美役の木村拓哉と長澤まさみは、これが初共演とは思えないぐらい、息もピッタリ。

    二人を囲む共演者も豪華メンバー。濱田岳、笹野高史、松たか子、生瀬勝久、高嶋政宏、前田敦子、勝地涼、菜々緒、橋本マナミなどのお客、ホテル総支配人の石橋凌、鶴見慎吾、東根作寿英らのホテルスタッフ、渡部篤郎、篠井英介、梶原善、泉澤祐希そして小日向文世らの警察側。
    いずれ劣らぬ曲者揃いで、大いに個性を発揮し、出番が少ない人も強烈な印象を残し、観る者をワクワクさせてくれる。

    ホテルという非日常の空間では、来る人はお客様という仮面を被っている。
    その“仮面”を剥がそうとする刑事新田と、お客様の安全が第一優先でその“仮面”を守ろうとする尚美をはじめホテル側のスタッフ。
    どんな理不尽な要求にも誠心誠意応えようとするホテルマンたちのプロ意識に、少しずつ理解を示す新田と、彼が毅然と、まさにホテルマンのお手本のような対応でお客様とのトラブルを収めたのをみて信頼を寄せるようになる尚美の微妙な関係。

    ドラマの“ロング・バケーション”から、映画ではあの2本の「ヒーロー」も手がけた鈴木雅之監督は、木村拓哉と何度も仕事をしてきた中で、今回、刑事なんだけどホテルマン、でも刑事の雰囲気も残しつつ・・・という難しい役どころで、又彼の違った顔を引き出すことに成功している。

    仮面舞踏会のシーンまで登場してくる夢のホテル“コルテシア東京”。
    勿論セットを組んで撮影され、実在しないホテルなんだけど、日本橋のロイヤルパークホテルをイメージして書かれたことは有名な話。
    今度東京に行ったら泊まってみたいホテルが、また一つ増えました!

    ★おたか★

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