おたかのシネマでトーク
今日は「アガサ・クリスティー ねじれた家」をご紹介しました。
監督 ジル・パケ=ブレネール
出演 グレン・クローズ、マックス・アイアンズ、ステファニー・マティーニ、テレンス・スタンプ、クリスティーナ・ヘンドリックス
世紀のベストセラー作家アガサ・クリスティ。
1920年のデビューから100年で、20億冊もの売上を記録したというから、本当にすごいミステリー作家。
映画化された作品も多くある中で、今回出版から70年経って、初めて映画化されたのが「ねじれた家」。
作者自身が満足している作品として挙げているのがこの「ねじれた家」と「無実はさいなむ」という2作だそうで、残念ながら2作とも読んでいなかった私としては、もっと世に知られている作品がほかに沢山ある中で、どうしてこれが彼女にとってベスト作品なのか、今までのおなじみの作品と比べてどうなのか?とか、結構、興味津々で観ることになったこの映画。
エルキュール・ポアロやミス・マープルなど、人気探偵キャラクターが活躍する作品も多い中で、これはチャールズ(マックス・アイアンズ)が、ロンドン警視庁のタヴァナー主任警部(テレンス・スタンプ)の協力のもと、大富豪レオニデスの毒殺事件を解決するというもの。
ギリシャ生まれのアリステッド・レオニデスは無一文でイギリスにやって来て、レストランとホテルの経営で巨万の富を得た伝説上の人物。
その孫娘のソフィア(ステファニー・マティニー)がかつてチャールズと恋人だったという縁で、警察が動き出す前に、たぶん一族の誰かが犯人に違いないので、スキャンダルになる前に、真犯人を見つけてほしいという願いを聞き、大邸宅へ。
そこで、チャールズを出迎えたのが、殺されたレオニアスの前妻の姉のイーデス(グレン・クローズ)。
金目当てで旦那を殺したのでは?と疑われている後妻のブレンダ(クリスティーナ・ヘンドリックス)と、その愛人と思われている大富豪の回想録を代筆している家庭教師のローレンス(ジョン・ヘファーマン)。
大富豪の長男フィリップと妻マグダは、映画作りの資金が欲しい、会社を引き継いだ次男のロジャーと妻のクレメンシーは、倒産寸前の会社の資金が欲しい等々、誰もが殺意をもっていそう。
長男の娘に当たるソフィアもその弟ユースタクも、いろんな盗み聞きした秘密をノートに書き記している妹のジョゼフィン(オナー・ニーフジー)も、長年一族に仕えている乳母のナニー(ジェニー・ギャロウェイ)すら、何か知っているような気配。
一族に平等に遺産を分配すると書かれた遺言書に、実はサインがされていなかったことが判明した時、誰が犯人でもおかしくないような、心も関係もねじれた3代にわたる華麗なる一族に起こる第2の殺人事件・・・。
今回、なんとまるで、レイモンド・チャンドラーの探偵もののような導入部から、衝撃的なラストシーンまで、確かに今までのクリスティ作品の映画化とは違う色合いが・・・。
でもそれは、監督をジル・パケ=ブレネール、脚本をジュリアン・フェロウズが担当したからかもしれないし、70年の時を超えての映像化だったからかもしれないし、
貴方ならどう観る???
★おたか★
過去ログ・・・
- 4月10日 ばんばひろふみ ラジオDEしょー★ (2019.4.10水)
- おたかのシネマでトーク『アガサ・クリスティー ねじれた家』(2019.4.10水)
- 知性の玉手箱★兵庫県薬剤師会 副会長 西田英之さん 兵庫県病院薬剤師会 顧問 平井みどりさん (2019.4.10 水)