おたかのシネマでトーク
今日は「ハンターキラー 潜航せよ」をご紹介しました。
監督 ドノバン・マーシュ
出演 ジェラルド・バトラー、ゲイリー・オールドマン、ミカエル・ニクヴィスト、コモン、リンダ・カーデリニ、トビー・スティーブンス
潜水艦ものと言われるジャンルは、昔からずいぶんたくさん作られてきている。
ちょっと思い出すだけでも、1981年のウォルフガング・ペーターゼン監督の「Uボート」、1990年のトム・クランシー原作、ジョン・マクティアナン監督の「レッドオクトーバーを追え」、1995年トニー・スコット監督の「クリムゾン・タイド」等々。
狭い艦内で、どこにも逃げ場がない中、襲って来る危機と恐怖は、観ている側も息が詰まりそうな独特の感覚が味わえるとあって、ファンも多い。
さて、久しぶりの潜水艦もの、しかも、米海軍原子力潜水艦の元艦長ジョージ・ウォーレスとジャーナリストで作家のドン・キースが共同執筆した、アメリカでベストセラーになった小説の映画化となると、期待は最高に膨らみ、そして、あの「ワイルドスピード」の製作陣が手掛けているという時点で、外れがないのは当然だと思えるし、案の定、その期待を裏切らないワクワクドキドキを届けてくれるのがこの映画。
ロシアのコラ半島沖、米海軍の原子力潜水艦“タンパ・ベイ”が消息を絶った。
ロシアの原潜“コーニク”を追尾中、2発の爆発音と共に行方不明になったことを、米国防総省の国家軍事指揮センターが把握。海軍少将ジョン・フィクス(コモン)は、統合参謀本部議長チャールズ・ドネガン(ゲイリー・オールドマン)の指示を仰ぎ、“ハンターキラー”こと攻撃型原潜の“アーカンソー”を捜索に派遣することにする。
艦長に選ばれたのがジョー・グラス(ジェラルド・バトラー)。海軍兵学校の出ではない、現場のたたき上げの頼もしい艦長。
時あたかも、そのコラ半島にあるポリャルヌイ海軍基地に、ロシアのザカリン大統領が向かっているという情報を掴んだ国家安全保障局のジェーン・ノーキスト(リンダ・カーデリーニ)は偶然ではない何かを感じる・・・。
現地での偵察が必要と、海軍特殊部隊ネイビーシールズのビーマン隊長(トビー・スティーブンス)率いる4名のチームにも、出動命令が下される。
“アーカンソー”は魚雷攻撃を受けて無残に沈没した“タンパ・ベイ”を発見し、さらに近くで沈没していた“コーニク”も発見。その時、上方からの魚雷攻撃を受けながら、又、乗組員の反対も受けながらも、ジョーは“コーニク”から生存していた数名の乗組員とアンドロポフ艦長(ミカエル・ニクヴィスト)を助け、自艦に収容する。
一体、何が起きているのか? 一触即発の事態に、ホワイトハウスに集まった大統領以下、首脳陣は現地からの情報で、ロシアのドゥーロフ国防相のクーデターらしいことを知る。
潜水艦内、地上のネイビーシールズの作戦、情報を元に議論を戦わせながら次の出方を探るホワイトハウスの面々・・・。
そのどのシーンをとっても、それだけで1本の映画になりそうなドラマが同時並行で進んでいく展開!
そして、米ロの対戦を避けるために、考え出された驚愕の作戦!!
あの「オペラ座の怪人」や「ジオストーム」「300」のジェラルド・バトラー、「ウインストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー主演男優賞に輝いたゲイリー・オールドマン、スウェーデン出身で「ミレニアム」3部作で一躍脚光を浴びたミカエル・ニクヴィスト(残念ながら2017年に56歳という若さで肺がんで亡くなってしまいこれが遺作)という男たちのぶつかり合いの中に、荒唐無稽なところもありながら、信頼・勇気・誇り・・・、大切な生き方をも教えてもらったような、素晴らしいミリタリー・サスペンス・アクション!
是非、おススメです!
★おたか★
過去ログ・・・
4月10日 放送 おたかのシネマでトーク「アガサ・クリスティー ねじれた家」
- 知性の玉手箱★Bitter&Sweet (2019.4.17 水)
- おたかのシネマでトーク『ハンターキラー 潜航せよ』(2019.4.17水)
- 4月24日 ばんばひろふみ ラジオDEしょー★ (2019.4.24水)