おたかのシネマでトーク
今日は「ロケットマン」をご紹介しました。
監督 デクスター・フレッチャー
出演 タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、ブライス・ダラス・ハワード、リチャード・マッデン
グラミー賞を5度受賞、世界一売れたシングルの記録保持者であり、“僕の歌は君の歌”“クロコダイル・ロック”“恋のデュエット”“ロケット・マン”“キャンドル・イン・ザ・ウインド”“ライオン・キング”の主題歌”愛を感じて”など数多くのヒット曲を持つエルトン・ジョン。
イギリス郊外の町で生まれ、決して幸せではなかった子供時代、天才的な音楽の才能を見出され国立音楽院に入学したレジナルド・ドワイト少年。
寂しさを紛らわせるかのように傾倒していったロックの世界。やがて、自らの名前もバンドメンバーの名前からとって“エルトン・ジョン”と変え、レコード会社の公募広告を見て応募したのが20歳の時。そこでの17歳の作詞家バーニー・トービンと運命的な出会い。
エルトン(タロン・エガートン)とバーニー(ジェイミー・ベル)は、一緒に曲作りを始め,朝の何気ない食卓で生まれた曲“ユア・ソング”がきっかけで、デビューが決まり、一気にスターダムを駆け上っていくことになる。
奇抜で圧倒的なパフォーマンスで世界中を虜にしていく一方で、長年マネージャーとしてサポートし、エルトンの恋人でもあったジョン・リード(リチャード・マッデン)との関係、求めても得られない愛に傷つき、お酒や薬に逃げ込みどんどん追い詰められていく・・・。
「ボヘミアン・ラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック。
この「ロケットマン」でエルトン・ジョンを演じたタロン・エガートン。
プロのミュージシャンではないのに、ビックリするほどの素晴らしい歌唱力で、見事にスクリーンに花開いたその存在力には、まさに脱帽。
この映画の監督はデクスター・フレッチャー。あの「ボヘミアン・ラプソディ」に監督としてクレジットされているのはブライアン・シンガーだけど、最終的にあの作品の最後の数週間とポストプロダクションを引き受けて作品を完成させたのは、フレッチャーだった。
そしてこの「ロケットマン」のプロデューサーの一人が、マシュー・ボーン。
あの「キングスマン」シリーズの監督として、タロン・エガートンの才能を見出し、主演に抜擢した監督。
2作目の「キングスマン:ゴールデン・サークル」では、エルトン・ジョンを本人の役で使い、ビックリの演出を見せた。
他にも、実生活でエルトン・ジョンのパートナーとして、同性結婚もしているデヴィッド・ファーニッシュや、アダム・ボーリングらがプロデューサーに名を連ね、製作総指揮の一人には、エルトン・ジョン本人も関わっている。
実在のしかもまだ現役バリバリで活躍中の人を描くのは、難しいに違いない。
特にエルトンのようにスケールの大きい人生を描くには、ファンタジー的要素も取り入れなくては、表現できない部分もあるのだろうが、いきなりのファンタスティックなミュージカルシーンには、度胆を抜かれるかもしれない。
でも本人から“ありのままの、エルトン・ジョンだ”と、お墨付きをもらったエガートンの演技と歌、名曲に彩られた楽しい音楽シーン。
今や、サーの称号を持つエルトン・ジョンの若き日の成功と苦悩、きっと貴方も彼のことを、もっと好きになるに違いない・・・そんな映画です!
★おたか★
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