おたかのシネマでトーク
今日は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」をご紹介しました。
監督 クエンティン・タランティーノ
出演 レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、エミール・ハーシュ、マーガレット・クアリー、ティモシー・オリファント、オースティン・バトラー、ダコタ・ファニングブ、ルース・ダーン、アル・パチーノ
ゴージャスな顔合わせでの161分。
かなり長い。でも、長さを感じなかったのは、きっと、面白かったからだろう。
クエンティン・タランティーノ監督の4年ぶりの新作。
10本撮ったら引退するとおっしゃる監督の、9本目の作品。ということは、ラス前?!いつもより、気合が入っていたのかも・・・。
2009年「イングロリアス・バスターズ」で組んだブラッド・ピット。
2012年「ジャンゴ 繋がれざる者」で一緒だったレオナルド・ディカプリオ。それぞれ監督との縁はあったものの、今まで、共演したことが無かったのが不思議なぐらいの、この2人のスターの初共演作。
レオナルド・ディカプリオ扮するリック・ダルトンは、近頃ちょっと落ち目の元TVの西部劇スター。
彼のスタントマンであり、いろいろと身の回りの世話もしているクリフ・ブースを演じるのが、ブラッド・ピット。
映画プロデューサーのマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)から、イタリアに行って西部劇に出てみないか?とお誘いがかかっても、ちょっと乗り気になれないリック。
クリフもTVドラマ「グリーンホーネット」の撮影現場で、ブルース・リーともめて以来、仕事が無くて干され気味。
この先どうしていくのか?正念場を迎えた彼ら二人。
1969年のハリウッド。
最近、シエロドライブのプール付きのリックの家の隣に、引っ越してきたのがロマン・ポランスキー監督と妻の女優のシャロン・テイト(マーゴット・ロビー)。
ある日、リックを撮影所に送った帰り、クリフはヒッチハイクのヒッピー女性を拾う。今住んでるところまで送って欲しいと頼まれ、スパーン映画牧場へ。
かつてそこでは多くのTVの西部劇が撮影されていて、クリフにとっては馴染み深い場所だったが、今はチャーリーという男を信奉するヒッピーの集団が暮していた。
この時代を知る人なら、この後チャールズ・マンソンたちが起こした”シャロン・テート事件“を覚えているだろう。
“Once upon a time 昔々、あるところに・・・”で始まるお伽噺は、“Happily ever after いつまでも幸せに暮らしましたとさ”で終わるのが、お約束のようなもの。
このタイトル!この映画は、タランティーノの描く、壮大なお伽噺なのか・・・?!
第72回のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、スタンディングオベーションは6分にも及んだとか。
受賞を逃したのは残念だったけど、クリフの愛犬ブランディ役のピットブルが“パルムドッグ賞”に輝いたというのは嬉しいグッドニュースでした。
お馴染みの映画スターも作品もエピソードもいっぱい登場するし、本物の映画ファンか否か、歴史を知っているか否かが問われる、踏み絵のような映画。
早々とパンフレットが売り切れていたので、代わりに?!サントラCDを買いました。
客席は結構、年齢層髙かったし、ちょっといつものタランティーノ作品とは違う感じだったな・・・。
★おたか★
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