おたかのシネマでトーク
今日は「イエスタデイ」をご紹介しました。
監督 ダニー・ボイル
出演 ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ、ケイト・マッキノン、アナ・デ・アルマス、エド・シーラン、ジェームズ・コーデン
ダニー・ボイルというイギリスの監督は、1994年「シャロウ・グレイヴ」96年「トレインスポッティング」という劇場公開映画の1作と2作目で注目を浴び、97年「普通じゃない」で、ハリウッドに進出。
2008年「スラムドッグ$ミリオネアー」で作品賞、監督賞をはじめ8部門でアカデミー賞に輝き、2012年のロンドンオリンピックでは、開会式の芸術監督に選ばれ式典を演出した人。
そのMr.ビーン(ローワン・アトキンソン)が登場する「炎のランナー」のパロディシーンで一緒に仕事をしたのが、ニュージーランド出身で、イギリスを拠点に活躍している脚本家で映画監督でもあり、1994年の「フォー・ウエディング」99年「ノッティングヒルの恋人」、2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」03年「ラヴ・アクチュアリー」と、ロマンティック・コメディがお得意のリチャード・カーティス。
6年後、カーティスの脚本を読んだボイルが大喜びで監督を引き受け、けれど参加が決まるや、脚本の四分の一を書き直すよう依頼したというから、お互いのスタンスを尊重しながらも、よりいい作品を生み出すためのバトルをへて誕生したのがこの作品。
イギリスの片田舎の町サフォーク。
売れないシンガーソングライターのジャック(ヒメーシュ・パテル)は、友人のエリー(リリー・ジェームズ)に応援してもらいながら頑張ってきたが、もう夢をあきらめようとした日、12秒間の地球規模の大停電が起こり、信号の消えた道で事故に巻き込まれたジャックは、病院に担ぎ込まれ、昏睡状態が続いた。
やっと回復し、お祝いに集まってくれた友達の前で口ずさんだビートルズの曲“イエスタディ”。
友人は“素晴らしい曲だ!”“君は天才だ!”と大騒ぎ。
これは有名なビートルズの曲、と言ってもなにそれ?誰?という始末。
慌ててレコードライブラリーを探すと、ビートルズのアルバムがすべて消え失せていた!
この世から、ビートルズが消えてしまっている・・・!
ジャックがビートルズの曲を歌うと、大反響、それを聞きつけた地元サフォークに住む世界的なアーティスト、エド・シーラン(エド・シーラン本人)が、ワールドツアーのオープニングアクトに出てほしいと家を訪ねて来る、という夢のような展開に!
ビートルズ以外にも消えてしまったものがいくつかあって、これが又、何故これが?だったり、なるほどそれか~、だったりで、結構面白い。
ビートルズを歌い続け大反響を得て、デブラ(ケイト・マッキノン)という敏腕マネージャーもつき、レコードデビューもとんとん拍子に決まっていく中で、果たしてこれでいいのか?と、ふと我に返るジャック。
夢、愛情、友情、真実・・・すべてにビートルズの曲がやさしく寄り添って、歌詞もメロディも、心に沁みる。
サフォーク、リバプール、マリブビーチ、ウェンブリー・スタジアム等々でのロケーション。
“イエスタディ””イン・マイ・ライフ””ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード“”ヘルプ!“など、正に究極のプレイリスト!!
改めて、ビートルズのすごさを実感し、同じ時代に生きていることに感謝!の2時間でした!
★おたか★
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