おたかのシネマでトーク
今日は「マレフィセント2」をご紹介しました。
監督 ヨアヒム・ローニング
出演 アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ミシェル・ファイファー、ハリス・ディキンソン、サム・ライリー、MIYAVI
ディズニーアニメの「眠れる森の美女」が公開されたのは1959年。
6年の歳月をかけ70㎜スーパーテク二ラマ方式で華々しくスクリーンに登場したオーロラ姫の物語は、本当に素敵だった。
愛する王子様のキスで目覚めるなんていうのは、まだほんの子供だった私にとって、夢のようなストーリー。
塗り絵やノートなど、いっぱい買ってもらって、大切にしていたのを覚えている。
ただ、オーロラ姫に呪いをかけるカラスを連れた邪悪な魔女の存在は、本当に怖かった。
ディズニーのスーパーアニメーター、あのシンデレラやティンカーベルの生みの親のマーク・ディヴィスが創り出したこのヴィラン、マレフィセントは本当に恐ろしく、大嫌いな存在だった。
でも、5年前、実写版の「マレフィセント」で、マレフィセントの本当の姿は別にあるということを知った。
そしてその続編のこの「マレフィセント2」では、もっと深くマレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)とオーロラ姫(エル・ファニング)との関係と、マレフィセントが背負う数奇な運命を知ることになる。
永遠の眠りから覚め、妖精の国ムーア国の女王として、沢山の妖精たちと楽しく暮らしているオーロラ姫は、ある日森で隣国の人間の国アルステッド国のフィリップ王子(ハリス・ディキンソン)からプロポーズされ、受け入れる。
でも、まだ人間不信をぬぐえないマレフィセントは、素直に喜べないでいた。
それでも娘のように愛おしんでいるオーロラ姫の幸せのため、アルステッド国王夫妻に招かれ、城を訪ねることになる。
イングリス王妃(ミッシェル・ファイファー)は、オーロラ姫と息子の結婚を歓迎するように振舞っているが、その裏によからぬ気配を感じるマレフィセント。
昔、恐怖の体験をしたことから、妖精たちを目の敵にし、特にマレフィセントのことを毛嫌いしている王妃。
案の定、彼女の挑発に怒りモードになったマレフィセントの目の前で、国王が突然倒れる。
国王に呪いをかけたとの濡れ衣を着せられ、傷つきオーロラ姫にも拒絶され、マレフィセントは姿を消した。
そして、マレフィセントが不在のまま、結婚式は執り行われることに・・・。
多くの妖精たちが招かれ、教会に集うなか、何かおかしい不穏な気配。そこでは、恐るべき陰謀が動き出していたのだ。
同じ翼をもつ仲間に助けられ傷をいやし、自分たち種族に与えられた使命を再認識したマレフィセントは、オーロラ姫と妖精の国の危機にどう立ち向かうのか・・・?!
監督は「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」などのヨアヒム・ローニング。幻想的でスペクタクルなアクションと、衣装やプロダクションデザインにもこだわり、VFXもいっぱい使って独特な世界観を描き出している。
人を愛するとは、どういうこと?
家族って何?血の繋がりって?
自分と違うモノに対しては、その違いを認め合ったうえで、受け入れる寛容さを持たなくてはいけないのでは?
お伽噺なのに、自分の生き方をも考えてしまう、結構深い映画でした!
★おたか★
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