おたかのシネマでトーク
今日は「ターミネーター ニュー・フェイト」をご紹介しました。
監督 ティム・ミラー
出演 リンダ・ハミルトン、アーノルド・シュワルツェネッガー、マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボニータ
1984年の「ターミネーター」、1991年「ターミネーター2」、その後、3本の映画と1本のTVシリーズが作られたが、それらはおいといてこの「ターミネーター ニュー・フェイト」が「ターミネーター2」の正当な続編というのが、ジェームズ・キャメロンの考え。
彼が監督した1~2作目は大ヒットしたが、その後権利が彼の手を離れてしまい、今年やっと彼の元へ権利が戻り製作復帰して、今回26年ぶりにサラ・コナーとT-800が揃ってスクリーンに帰ってきたという訳。
この新作の公開を前に「ターミネーター2」が3Dに生まれ変わって公開されたのも話題の一つ。
35mmのオリジナル映像を4Kのデジタルデータにし、それを3Dにするという1年にも及ぶ大変な作業を経て見事3D作品に生まれ変わったのが「ターミネーター2 / 3D」。
「アバター」の大ヒットで、3Dの神様みたいにいわれているジェームズ・キャメロンの面目躍如といったところだが、なぜかこの最新作は2Dデジタル。IMAXで観たので、迫力満点でよかったのだけれど、3Dで撮らなかったのは、何故なんだろうか?それは、監督がキャメロンではなくティム・ミラーだったから、ミラー監督のこの映画にかける思い、どこを、何を観てほしいかというところでの選択になったのではないのかと思うのだけれど・・・。
キャメロン自身が選んだティム・ミラー監督はマーベルコミックのキャラクターのデッドプールが主人公の、なんとX-MENシリーズ初のR指定のスーパーヒーローコメディ「デッドプール」で劇場長編デビューした人。
今や、映画の伝説となった”ターミネーターシリーズ”の正当後継作品を見事に演出し、より増幅されたスペクタクル感と独自のアクション感覚をもって楽しませてくれた。
そして、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)とT‐800(アーノルド・シュワルツェネッガー)の出ない「ターミネーター」なんてターミネーター映画じゃない!と思い続けてきた最初からのファンにとっては待望の作品!
人類存亡のカギを握る女性、自動車工場で働くダニー・ラモス(ナタリア・レイエス)を亡き者にしようと未来から送り込まれてきたのが最新型のターミネーターの“REV-9”(ガブリエル・ルナ)。
触れた相手に変身することができ、肉体を2つに分離することも可能。皮膚は液体金属で、骨格は金属炭素系・・・という「T2」に登場した”T‐1000“の進化型のようなすごいターミネーター。
そしてダニーを守ろうとやってきたのが、人間でありながら身体を強化改造された女性兵士スーパーソルジャーのグレース(マッケンジー・デイヴィス)。
あわやという局面で、颯爽と登場してダニーとグレースを助けたのが、サラ!
そしてなんと、あのT-800が強力な助っ人に・・・???
キャメロン作品らしい“力強い女性の活躍”“家族の絆”“自己犠牲”などしっかり描きこまれたドラマに、現代社会の抱える問題まで織り込まれて、ダイナミックなアクションだけではない、奥深い感動を生み出す作品になっている。
人類に明日はあるのか・・・?
是非劇場に“I’ll Be Back!”して、見届けてほしい!!
★おたか★
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