おたかのシネマでトーク
今日は「1917 命をかけた伝令」をご紹介しました。
監督 サム・メンデス
出演 ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、アンドリュー・スコット、リチャード・マッデン、クレア・デバーク、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ
今年のアカデミー賞で「パラサイト 半地下の家族」と共に、大いに話題になったのが、このサム・メンデス監督の作品。
第1次世界大戦がはじまって3年経った1917年4月。
西部戦線のドイツ軍は撤退。それを追撃し、壊滅に追い込もうとした連合軍。
けれどそれは戦略的な罠で、偵察機でその事実を確認したイギリス軍は、追撃中の連隊に作戦中止の情報を伝えようとする。
しかし、通信網をはじめあらゆる手段を失っている現状で、使える手立ては伝令のみ。
エリンモア将軍(コリン・ファース)は、2人の上等兵ウィリアム・スコフィールド(ジョージ・マッケイ)と、トム・ブレイク(ディーン=チャールズ・チャップマン)を、遥か先で、明日朝からの総攻撃に備えている第2大隊を率いるマッケンジー大佐(ベネディクト・カンバーバッチ)の元へ伝令として送り出した。
彼らが無事、この情報を届けることができなければ、友軍1600名の命はない。
戦場経験の長いウィリアムは、慎重に進もうとするが、経験は浅いが、地図を読みナビゲーション能力に長けたトムは、その部隊に実の兄がいることもあって、個人的にも早く情報を届けたいと焦る。
しかし、ドイツ軍が築いたトラップだらけの塹壕、ドイツ軍が占領する町、スナイパーが潜む破壊された橋や建物、ドッグファイトで墜落する戦闘機、行く手を阻む困難の数々・・・、まるでゲーム、RPG的な面白さもある。
彼らが直面する危機の数々、まさに決死の2人のミッションを、カメラはワンカット長回しで、あたかも観客の我々も、彼らと一緒に戦場に置かれているかのような臨場感で描き出すから、緊張のあまり体が強張ってしまう。
大画面、IMAXフォーマットで制作され、あたかも最初から最後まで一つにつながったかのように、ワンカットに見える手法でつくられた、体感型戦争映画。
監督のサム・メンデスと、撮影監督のロジャー・ディーキンスという二人の天才がいてこそ生まれたこの作品、アカデミー賞で撮影賞と視覚効果賞と録音賞に輝いたのは、その努力が認められた結果だろうし、ゴールデングローブ賞では、ドラマ部門で作品賞と監督賞に輝き、大いにその存在感を示し、名作「プライベート・ライアン」や「ダンケルク」を超えたのでは?とも、噂されている。
さて、貴方の評価は???
★おたか★
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