*おたかのシネマでトーク
今日は「 翔んで埼玉 」をご紹介しました。
監督:竹内秀樹
キャスト:二階堂ふみ・GACKT・伊勢谷祐輔・京本雅樹 他
緊急事態宣言が大阪と兵庫にも出て、いろいろなことを自粛する動きも、レベルアップされた。
街から人の姿が消え、映画館もクローズされ、いよいよ本気で“今は家にいる!”という過ごし方が求められている今、
家にいることを楽しむことも考えながら、この難局を乗り切りたいということで、このコーナーもしばらくは“おうちDEシネマ”と題して、DVDやBR、ネット配信やオンラインで楽しめる映画を紹介していこうと思う。
今日取り上げたのは今年の第43回日本アカデミー賞で、最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀編集賞に輝き、優秀作品賞・二階堂ふみの優秀主演女優賞・GACKTの優秀主演男優賞・伊勢谷友介の優秀助演男優賞などの多くの受賞で話題になった2019年2月22日公開の「翔んで埼玉」。
これで最優秀監督賞を獲得したのは、武内英樹。
フジTVで「ひとつ屋根の下」「ナースのお仕事」「神様、もうすこしだけ」「電車男」などのヒットドラマを手がけ、映画では「のだめカンタービレ」や「テルマエ・ロマエ」「今夜、ロマンス劇場で」などを経て、2019年に撮ったのがこの「翔んで埼玉」というわけ。
原作は魔夜峰央による漫画で、代表作“パタリロ!”を連載していた『花とゆめ』誌に3回にわたって連載されたもの。
当時住んでいた埼玉県をおちょくる面白さをねらって書き始めたものの、横浜に引っ越して縁のなくなった埼玉を
一方的にディスるのに気が引けたのか、連載を中断。未完の作品となっている。
原作と映画版ではちょっと展開が違い、映画では、原作をベースとした“伝説パート”と、その伝説をラジオドラマにしたものを聴いた埼玉県在住の家族が郷土愛を深めるという“現代パート”が交錯するという仕掛け。
カーラジオから流れるラジオドラマ、そこで語られるのは”埼玉解放の伝説的人物、麻実麗の物語“。
かつて、東京では埼玉への迫害が続き、埼玉県人は通行手形がなければ都内に入ることは許されなかった。
そんな東京の知事を代々生み出してきたのが名門“白鵬堂学院”。現在の都知事の息子で生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)の君臨するこの学校に、アメリカ帰りの麻実麗(GACKT)が編入してくる。
最初は不快感を抱いた百美が、いつしか彼に惹かれていったそんなある日、麗が実は埼玉県人であることが発覚する。
埼玉に対する激しい拒否反応に苦しみつつ愛する麗と逃避行を続ける百美。
その頃、埼玉より先に通行手形撤廃を狙う“千葉解放戦線”が動き出していて、そのリーダーは、なんと都知事の執事の阿久津(伊勢谷友介)で、何故か、埼玉の麗と千葉の阿久津、其々が率いる解放戦線は、江戸川をはさんで対峙することになる・・・というドラマに、伝説の埼玉デューク(京本政樹)や都知事の壇ノ浦建造(中尾彬)らが絡み、奇想天外な展開をみせる。
金髪の二階堂ふみは、初めての男役。まさに宝塚スターと同名の(表記は違うけど)麻実麗役のGACKTとのコンビはベルばらの舞台を彷彿とさせるところもあり、GACKTと伊勢谷友介とのキスシーンなど、今流行りのボーイズラブ的要素も取り入れ楽しませてくれる。
2019年8月の埼玉県知事選の啓発広告として“無関心は、ださいたま!”のコピーと共に使われ、動画は15万回の再生があったらしい。
エンディングのはなわの“埼玉県のうた”は楽しくていい!
★おたか
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